全国のドクター9,600人の想いを取材
クリニック・病院 160,682件の情報を掲載(2022年12月02日現在)

  1. TOP
  2. 岐阜県
  3. 岐阜市
  4. 岐阜駅
  5. まついファミリアクリニック
  6. 松井 聡 先生

松井 聡 先生の独自取材記事

まついファミリアクリニック

(岐阜市/岐阜駅)

最終更新日:2021/11/18

20210806 64507 top

岐阜市の環状線に程近い場所にある「まついファミリアクリニック」は、2020年2月にリニューアルして開業されたばかり。この場所で約35年間地域に親しまれた「まつい小児科・小児外科医院」が前身となる。現在は、松井聡先生とその父である松井順五院長の二人三脚で診療にあたる。この地で小児医療を長年続けてきた院長の経験と、岐阜県内の基幹病院で消化器疾患を数多く診てきた松井聡先生の経験を生かし、0歳児から高齢者まで家族みんなが安心して受診できるクリニックをめざしている。開業医となって約1年半、クリニックでの診療にあたってきた松井聡先生に、リニューアルまでの経緯や新しいクリニックでめざす診療について聞いた。

(取材日2021年7月30日)

地域に根差す気軽に相談できるクリニックへ

クリニック名も改め、リニューアル開業されました。これまでの経緯を教えてください。

1

当院は、約35年前に院長である父が「まつい小児科・小児外科医院」として開業しました。地域の小児医療を中心に、そのご家族の病気にも対応していましたが、3年前に父が病気になったことをきっかけに、私が後を継ぐことを決め、新しいクリニックを開業することとなりました。現在は父も復帰し、生涯現役を掲げていますから、親子二人三脚で地域医療を続けています。家族のどんな病気も診ることができる全人的な総合医療をめざし、ファミリアクリニックと名づけました。ファミリアという言葉には、「おなじみの」、「親しみのある」、「家族的な」という意味合いがあります。文字どおり、地域でおなじみの気軽に相談できるクリニックになりたいという意味を込めて、昨年2月にリニューアルオープンしました。

基幹病院の勤務医だった副院長も加わり、新体制ということですね。

私は、父が小さいお子さんの診療をする姿を見て育ったので、医師を志すことも自然の流れでしたし、クリニックを継ぐことにも抵抗はありませんでした。ただ、外科の医師として社会貢献するには手術が必須で、開業医となってメスを置くことへの葛藤はありました。それでも長年、父が培ってきたものを自分が無にすることはできない、父が診てきた患者さんも引き続き診ていきたいという思いもあり、継ぐことを決心しました。これまでは、岐阜大学医学部附属病院や岐阜市民病院などで、先端医療、救急医療、がんの化学療法など、さまざまな医療を経験し、手術も数多く執刀してきました。その経験を生かして診療科にとらわれない幅広い診療をしていきたいと思っています。

かかりつけ医としてどんな点に注力していますか?

2

これまでは、基幹病院の勤務医だったので、紹介患者さんを受ける立場でしたが、今は送り出す側でもあります。どんな症状も断らず診るようなかかりつけ医でありたいと思う一方で、大きな病院での治療が必要な患者さんの見極めも大事になります。どこまでがクリニックで治療可能な範囲か、それともすぐに大きな病院へ紹介したほうがよいのかは、これまでの経験から迅速に判断できると自負しています。当院の近隣には、岐阜大学医学部附属病院をはじめ、岐阜市民病院や岐阜県総合医療センター、岐阜赤十字病院、長良医療センターがあり、それぞれ専門の診断・治療ができる機関に適切にすみやかにつなぐように心がけています。診断がついて落ち着いたら、かかりつけ医として基幹病院と連携しつつ日々の治療管理をしていきますので、身近に相談できる医療機関として利用していただけたらと思います。

小児科を軸に一般内科など幅広く対応

どんな患者さんや病気が多いですか?

3

患者さんの約6割は小児で、症状は発熱や下痢、嘔吐、けが、便秘、アトピー性皮膚炎、夜尿症などさまざまです。専門性が必要な症状に関しては院長が介入し、親子で協力して診療を進めているので安心して来院していただきたいです。小児以外では、風邪をはじめ糖尿病や高血圧といった生活習慣病など一般内科にも対応しています。また、慢性的な関節痛、腰痛、指を切った、物が刺さった、背中のしこりが膿んでいるといった一般外傷など幅広く診療することも可能です。私は消化器外科が専門なので、内臓疾患はもちろん、切れ痔やイボ痔、肛門周囲の切開などの処置も行うことができます。専門の垣根を越えて幅広く診れるのが当院の特徴です。

子どもの予防接種も積極的に行っているのですね。

当院では生後2ヵ月から始まる予防接種に対応しております。最近は自己判断により接種をしない選択肢を取る親御さんもいらっしゃいますが、お子さんの病気を予防するためにはぜひ打っていただきたいですね。お子さんの予防接種の際はなるべく個室の隔離室で対応しています。ほかの患者さんとの接触も少なくなるため、待ち時間も安心して過ごしていただけると思います。また、最近は予防接種の種類も数も多くなりましたので、親御さんが迷われないように、接種のタイミングも適切にお伝えするようにしています。予防接種を忘れていて受け損なった際も一度ご相談いただければと思います。

先生の言葉には患者さんへの思いやりが感じられます。患者さんとはどんな思いで接していますか?

4

大学時代の教授が「患者さんが自分の家族だったらどうするか、患者さんの立場に立って一生懸命考えて手を尽くしなさい」と、常々、おっしゃっていたことが心に残っています。親身になって診療するという姿勢を教わり、私もその言葉を胸に患者さんに寄り添った診療を心がけています。患者さんに少しでも健康に関心を持っていただけたらいいなと思い、ブログなども書いています。患者さんのお役に立てる医療をしていきたいですね。

親身になって一生懸命に手を尽くす姿勢を大切にする

在宅医療にも対応されていると聞きました。

5

専任の医師が多く在籍しているような在宅専門クリニックではないので、訪問診療をかけもちすることはできませんが、長年、当院に通ってくださる患者さんが、「最期は自宅で過ごしたい」という時に手助けができればと思い、在宅医療をすることにしました。「長期入院に疲れてどうしても自宅に戻りたい」といった住み慣れた場所での療養を希望する方は多いのではないでしょうか。胃ろうや経静脈栄養の点滴チューブの交換、人工呼吸器などの管理も在宅医療で可能ですし、腹水や胸水を取ることもできます。がん患者さんに関しては、勤務医の頃に数多く診てきたので、真摯に対応したいと思っています。抗がん剤治療などで苦しい思いをしていた患者さんを目の当たりにしてきました。がん治療途中のサポートや終末期の緩和ケアなども行っていきたいと思っています。

感染症対策や設備について教えてください。

新型コロナウイルス感染症流行の中でのリニューアルオープンで、第3波の際にはスタッフの感染もあり、当院も大変でした。その経験を踏まえ、発熱のある患者さんは、隣にある旧院で診ています。新型コロナウイルス感染症かどうかは、見ただけではわかりません。待っていただいている患者さんには申し訳ないと思いますが、ガウン、マスク、手袋の装着で診察をし、時間がかかっても院内で感染症を広げないための最大限の努力をしています。設備に対しては、落ち着いた空間を意識して、木目調の広い待合室に設計してもらいました。また、次亜塩素酸空気清浄機やオゾン空気清浄機も導入しています。検査機器は、エックス線装置や精度にこだわった超音波エコー、その場で結果が出せる血液検査の機器をそろえています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

20210806 6

この1年半、自分はどういったかたちで患者さんに貢献できるのかを考えながら診療してきました。昨今は、医療も専門性を高め、受診科も細分化されていますが、「この気になる症状はどうしたらいいのかな」と困っている人もいると思います。外科の医師として長年、診療をしてきた私にできることは、幅広い疾患の対応。それを踏まえて、専門的な治療が必要な病気は基幹病院にお任せしつつも私ができる範囲のことは誠心誠意やっていきたいと考えました。専門診療の隙間を埋める総合診療クリニックとして健康をサポートするという私の考えに、尊敬する父も「そのとおりだから、患者さんを助けてあげなさい」と賛同してくれました。もちろん、小児科のクリニックとして父が積み上げた実績もありますので、小児診療は大切にしていきたいと思っています。スタッフもお子さんの扱いに慣れていますので、どうぞ安心してお任せください。

Access