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大野 元 院長の独自取材記事

おおのレディースクリニック

(岐阜市/岐阜駅)

最終更新日:2021/10/12

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忠節橋を渡り、早田大通から西へ入った住宅街にある「おおのレディースクリニック」。先代院長である父・大野基機先生が1972年に開業した大野産婦人科が始まりだ。1999年に移転新築し、大野元(おおの・つかさ)院長が継承。同時に、不妊治療をスタートした。5階建ての院内に入ると、開放感のある広い待合ホールがあり、ゆったりとした空間が広がっている。その空間と同様に、丁寧な対応で、地域の妊産婦から支持されている同院。現在まで約5年間、院内に寝泊まりする生活を続け、穏やかな笑顔で「患者さんの負担はできるだけ減らしたい」と語る大野院長に、産婦人科医療にかける思いと同院の診療内容について、詳しく話を聞いた。

(取材日2020年3月23日)

患者優先で出産と不妊治療を親身にサポート

もともとこの場所ではお父さまが開業されていたのですね。

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はい。1972年に父が開業しました。今の駐車場に先代のクリニックが立っていたんです。私が後を継ぐため、1999年に今の場所に新築しました。父の時代は産婦人科しかなかったのですが、私が勤務医時代から専門としていたので不妊治療も開始したんです。不妊治療については、大学で学んだ後、大阪の不妊治療専門クリニックに1年ほど勤務医として経験を積みました。お産や不妊治療は、命が誕生するきっかけとなる尊いこと。そこにやりがいを感じて、患者さんの願いをかなえるべく尽力しています。

どんな患者さんが多いのでしょうか。

近隣の方はもちろん、隣の愛知県や滋賀県などからもいらっしゃいます。ありがたいことに、高山市などの飛騨地区からも多くの方においでいただいています。実は開業当時は、患者さんが少なかったんですが、ありがたいことにクチコミなどで、今は多くの患者さんがいらしてくださるようになりました。

こちらでは患者さんに負担が少ない不妊治療を行っているそうですね。

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はい。体への負担軽減だけでなく、費用や待ち時間に配慮した不妊治療を行っていることが当院の特徴です。当院は、予約制ではない上に休診日もありません。なぜなら、排卵日はいつ起こるかわからないからです。自分が1日休むことで、患者さんにとって大事な「今」というタイミングを逃してしまったら、本当なら生まれるはずの子どもに出会えなくなってしまうかもしれません。そう考えたら、少しでもチャンスを増やせるようにしていきたいと思ったんです。診療時間より早く患者さんがいらした時もすぐに診療を始めるようにしています。少しでも早く診ることで患者さんのチャンスにつなげていきたいと考えています。

患者にかける負担を最小限に、最善の治療をめざす

体への負担を最小限にした体外受精とは?

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まず、不妊の原因を調べる検査は最小限にします。さらに、排卵誘発剤の注射は必要最小限にしています。患者さんの体にかかる負担を減らして、自然に近い体外受精を行うんです。注射を打つとたくさん卵が採取できますが、卵巣が疲れてダメージを受けるというデメリットがあり、3ヵ月卵巣を休ませる場合もあります。しかし当院では、1つの卵があれば妊娠はできる可能性があると考えています。患者さんが受ける体のダメージを最小限にするので、治療を休む必要はありません。また注射をしないことで通院回数も減らせます。順調に進めば5回くらいの通院で採卵までできることもあるんですよ。もちろん、採卵できないなど全員が妊娠できるわけではありません。ですが1年で限られた回数しかない貴重なチャンスを、できるだけ生かすようにしています。

通院回数が少ないということは、かかる費用も少なくなるということでしょうか。

そうですね。排卵誘発剤の注射がない分、費用の負担も減らせます。また、当院は岐阜県の特定不妊治療費助成事業指定医療機関なので、体外受精などの特定不妊治療を受けた患者さんは助成金の補助を受けることができます。費用の面で不妊治療を諦めざるを得ない、そんなことにならないようにしたいのです。今は、生まれてくる子どもの16人に1人が体外受精とも言われるくらい多くの方が不妊治療を行っています。現在、当院で不妊治療を受けられている患者さんの平均年齢は40歳くらい。40歳以上または、3年くらい妊娠に至らない方には、最初から体外受精を勧めています。もちろんこちらから一方的に勧めるのではなく、患者さんご本人の望まれることが第一です。

患者さんの希望を優先してくれているのですね。

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当院では何かを強要することはしません。漢方やサプリメントを勧めることもありませんし、患者さんの私生活にはほとんど干渉しないようにしています。ただ、診察する時は患者さんが心の中で何を望まれているのか、顔を見ながら最善の治療を考えるんです。でも患者さんから医師には話しにくいこともあるかもしれませんよね。そこで、初診の方は診察の前に女性スタッフがカウンセリングを行います。妊娠を望む女性にとっては切実な問題もありますから、相談しやすい雰囲気をつくることは大切です。費用をかけたくなかったり、体外受精に興味をお持ちであったりと患者さんのご要望を伺った上で、私が診察を行うようにしています。

妊娠を望む女性にとっては心強いですね。

実は、開業してから現在の治療方針になったんですよ。勤務医の頃は排卵誘発剤の注射を使う不妊治療を行っていました。ですが「思い切って注射をなくしたらどうだろう?」となり、データを取って比較検討した結果、患者さんの負担が少ない方針でやっていこうと決断しました。当院では採卵時の負担も減らすようにしているんです。静脈麻酔ではなく局所麻酔を使用するため、術後に長時間休む必要がありません。そのままお仕事に向かっていただくこともできるので、働く女性の負担軽減にも役立っているのではないでしょうか。

休むことなく、命の輪・笑顔の輪を広げていきたい

出産時にも負担を減らす工夫をしているそうですね。

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LDR分娩室を2部屋用意しています。陣痛から出産まで移動の必要がないので、陣痛中の女性にかかる負担が少ないんです。お産はいつどんなリスクが起こるかわかりません。幸い当院は、救急車で5分の場所に大学病院があります。ですが、なんでも簡単に救急搬送するわけにはいかないのでリスクの見極めは重要。産科医師としても数をこなせばこなすほど、怖くなるような経験もします。安全なお産を忘れてしまって、怖いお産のイメージだけが残ってしまうこともあるんです。一方で、恐怖心を乗り越えるだけのやりがいがある仕事なので「乗り越えられないのであれば引退する」という覚悟を決めて向き合っています。

スタッフの支えも大きいのでは?

もちろんです。当院のスタッフは、自主的に勉強して協力してくれるんです。毎月数多くの診療、分娩を扱い、不妊治療への対応も必要です。当院くらいの患者数になると、病院によっては3~5人の医師で診療しているところもありますが、当院はスタッフのおかげで常勤の医師2人で対応できています。日常、私からスタッフへの指示のほとんどは「待ち時間を少なくするように」ということです。緊急時の指示には迅速に対応し、何も言わなくてもあらゆる考えを巡らして対応してくれる優秀なスタッフなんです。特に出産後に患者さんからいただく評価は、医師ではなくスタッフの努力のおかげだと思っています。

最後に、今後の展望や読者へのメッセージをお聞かせください。

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私の目標は、1日も休まずに診療を行い1日に1人の子どもを増やすことです。1日に1人の子どもを増やせれば、年間に約300人つまり、小学校一つ分くらいになる子どもを増やせる。それを10年続ければ3000人になりますし、30年後にはその子たちがまた子どもを産んでくれるかもしれない。永遠に人類に貢献できますし、それだけの笑顔を見ることができるこの仕事にやりがいを感じています。もし不妊で悩んでいるのであれば、なんでもご相談ください。もちろん、相談だけでお越しいただいても大丈夫です。患者さんの負担を減らすことを第一に診療を進めますので、お気軽にお越しいただけますとうれしいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

【不妊治療】
体外受精(胚移植まで含む)/22万円~
顕微授精(胚移植まで含む)/25万円~

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