岡田 洋和 院長の独自取材記事
岡田整形外科
(新潟市中央区/新潟駅)
最終更新日:2026/07/29
「岡田整形外科」の院長・岡田洋和先生は、整形外科の中でも専門に扱う医師が少ないとされる足の外科のスペシャリスト。聖マリアンナ医科大学で足の外科を専門とするチームに身を置いて研鑽を積んだ後、2013年に生まれ故郷の新潟へ。新潟中央病院の整形外科医長を務めた後、2017年に父から医院を継承した。現在は、クリニックで診療しながら、新潟中央病院での手術も手がける「二刀流」のドクターである。院内にはMRIや超音波診断装置を備え、病院レベルの画像診断に対応。「笑顔とホスピタリティー」を掲げ、明るく気さくな語り口で患者を迎える岡田院長に、足の外科についてや診療への思いを聞いた。
(取材日2026年7月14日)
MRI、エコーを診療・治療に活用
整形外科の中でも「足の外科」を専門とされたきっかけから教えてください。

僕は聖マリアンナ医科大学の出身なのですが、ここの整形外科は初代教授が足の外科が専門だったことから、足の外科にすごく力を入れているんです。足の外科は、聖マリアンナ医科大学の整形外科ではとてもポピュラーなジャンルで、医師になったばかりの僕が配属されたのも足のチームでした。このチームが本当に素晴らしくて、最初は先輩の先生たちの交わす会話も全然わかりませんでしたが、「この先生方と同じように議論できるようになりたい」「一緒に仕事をしたい」と強く思ったんですね。それでやると決めて、一歩ずつ経験を積み、チームの先生たちと一緒に海外の勉強会に参加したり、手術をしたりもする中で、いつしか足の外科にどっぷり浸かっていった次第です。
今のクリニックは、2023年に移転建て替えしたものだと聞きました。移転建て替えでこだわったことは?
まずは広さですね。以前のクリニックは、玄関が狭くて患者さんの靴が外にあふれるという具合だったので、とにかく広く造りました。それでも今は、もう少し広くすればよかったかなと少し後悔しています。あと、手術と入院以外の整形外科に必要な設備をほとんどすべてそろえています。例えば、画像診断装置はMRI、エコー、エックス線撮影装置を置いて、病院レベルの診断ができるようにしています。MRIは大きくて場所も取りますが、患者さんに「どうして痛いの?」と聞かれた時、「たぶんこうだよ」ではなく、「画像でこうだから痛みが出ているんですよ」としっかり答えられるためにも、やはり必要だと思って入れました。初めの診断から保存治療、リハビリテーション、手術、術後の経過観察まで、一貫して診られる場所をつくりたかったんです。
エコー検査も積極的に活用されているそうですね。

診断と治療の両方で活用しています。エコー検査の特徴は、動いているものを動いたまま見られること。エックス線検査やMRIで得られるのは「止まった写真」ですが、エコーは腱や靱帯の状態、関節の緩みをその場で確認できます。これが治療にどう役立つかというと、例えば、足首を捻挫してギプスを巻くとなったら、ハードルが高く感じますが、エコーを見て靱帯が切れているとわかれば、「なら仕方がないか」と思えます。そういうふうに納得いただきながら治療を進められる点がとてもいいと思います。また、整形外科では痛みのある部位に注射をすることがありますが、その際にもエコーを使うことで、狙ったところにピンポイントで注射することが可能になります。放射線による被ばくがないので繰り返し検査できるのも、エコーの大きなメリットですね。また、患者さんに触れて、お話ししながら行う検査なので、患者さんの満足にもつながるのではないかと思います。
足の外科のスペシャリストとして「最後の砦」をめざす
足の外科では、どのような症状の方が多いのですか?

足の外科が対象とするのは、おおよそ脛の真ん中から足首、つま先までの範囲です。最も多いのは捻挫で、足首をひねって来られる方が目立ちます。スポーツをされる方では疲労骨折も多いですね。中高年の方ではアキレス腱を切ってしまうケースもあります。外傷以外では外反母趾が代表的で、扁平足なども含めると、足の疾患は本当に多岐にわたります。新潟県内では足を専門に診る医師が少ないので、自分の足が何かおかしいなと思ったとき、気軽に相談に来てもらえる場でありたいと思っています。
足の外科を受診された患者さんに対し、どんな思いで向き合っていますか?
なかなか原因がわからない足の痛みはたくさんありますし、僕も全部わかるわけではありません。けれど、十数年大学で足の外科を専門にしてきて、見逃されてきた疾患や、本当はこうだったのにという例もたくさん診てきました。今までの豊富な経験を糧に、少なくとも足に関しては、見逃すことなく正しい診断をするのが、自分がやらなきゃいけないことだと思っています。足を専門に診る医師が少ない以上、もし僕が見逃してしまうと、「あの先生が大丈夫って言うんだから、大丈夫だよ」となってしまうから、絶対に見逃すわけにはいきません。足を専門としている先生はみんなそうだと思いますが、「足に関しては、僕が最後の砦になるんだ」という、そんな責任感というか、緊張感を持って診療や治療に臨んでいます。
足以外では、どのような患者さんが来られますか?

けがの方と膝、腰、肩、首の痛みで来られる方が多いです。ぎっくり腰から四十肩や五十肩、膝の痛いご高齢の方まで、いろいろな方がいらっしゃいます。このような患者さんたちに対して、MRIやエコーも活用しつつ痛みの原因を見つけて治療し、薬や注射で痛みのコントロールを図ったり理学療法も行っていく。最終的には薬から離れられるよう、姿勢の改善など、運動療法で痛みの根本原因を治していく、トータルマネジメントをするのが整形外科です。手術の必要性を判断するのも整形外科医の仕事ですが、患者さんは基本的に手術なんかしたくありません。手術以外の治療を頑張っていこうという場合も、何かしらの治療の選択肢は残っています。当院では患者さんに納得していただける治療の選択肢をご提示したいと思っています。
笑顔とホスピタリティーで患者を迎える
骨粗しょう症の予防にも力を入れておられます。

整形外科の診療として、骨粗しょう症の予防はとても大切だと思います。高齢になって骨折し、人生の終盤の期間を寝たきりで過ごすのはとても悲しいですから、当院では骨密度を測定する機械を備え、検査や治療に積極的に取り組んでいます。あまり知られていませんが、骨折は血管トラブルと並んで、日本の寝たきりになる疾患の上位を占めています。骨粗しょう症はほとんど自覚症状がなく、骨折して初めて気づくことも少なくありません。特に女性は閉経を機に骨密度が下がりやすいので、50〜60代で一度測っておくのがお勧めです。検査をして「骨が丈夫」とわかればそれで安心ですし、低ければ食事の工夫や運動、薬など、必要に応じた対策や治療ができます。まずはご自身の状態を知っていただくことが第一歩なので、ぜひ一度検査を受けてみてください。
患者さんと接する上で、心がけていることは何ですか?
これはもう当院のおきてなのですが、笑顔とホスピタリティーです。整形外科は、痛みを抱えてつらい思いで来られる方がほとんど。だからこそ、優しさを持って明るく接することが大切だと思います。自分の親の年代の方が来られたら自分の親だと思って、子どもの年代なら自分の子どもだと思って接する。そんな気持ちを大事にしていますし、スタッフにもそうしてほしいと思っています。すべての痛みをその場で解決できるわけではありませんが、患者さんが「ここに来て良かった」「安心できた」と思えるように、これからも努めていくつもりです。
最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

リハビリスタッフにどんどんスキルアップしてもらうために、勉強の場や学びの機会をつくりたいなと思っています。また、今のパフォーマンスを維持しつつ、患者さんにお待ちいただく時間を短くする方法もなんとか考えていきたいと思います。僕は足を専門にしていますが、全身の外傷や痛みも診ています。MRIやエコーの画像も駆使して、わかりやすい言葉で、患者さんが納得できる診療を行うよう心がけており、特に足に関しては、診断から治療、必要な場合は手術、その後の経過まで一貫して診られる環境を整えています。何か困ったことがありましたら、「こんなことで受診していいのかな」とか考える必要もまったくないので、どうぞ気軽に受診してみてください。

