内藤 永恵 院長の独自取材記事
座間耳鼻咽喉科クリニック
(座間市/座間駅)
最終更新日:2023/07/27
小田急線座間駅より徒歩1分。6台分の駐車スペースも完備され、車での通院にも便利な「座間耳鼻咽喉科クリニック」。中に入ると広々とした待合室と、きびきびと動くスタッフが印象的だ。院長の内藤永恵(ないとう・ひさえ)先生は、1997年に開業して以来、地域に根差したクリニックとして幅広い耳鼻咽喉科の診療を提供してきた。2023年7月より医療法人結和会に参加し、待合室をはじめとした院内の改装や、予約システムや電子カルテの導入などを行い、リニューアルオープンした。にこやかな笑顔と穏やかな話し方が印象的な内藤先生に、これまでの歩みやリニューアルオープンに伴うさまざま変化の中で変わったことなどをじっくりと聞いた。
(取材日2023年7月3日)
座間で生まれ育ちクリニックを開業
開業までの経緯を教えてください。
旭川医科大学を卒業後、東京医科歯科大学医学部附属病院(現・東京医科歯科大学病院)、取手協同病院(現・JAとりで総合医療センター)、東京都立多摩北部医療センター、帝京大学医学部附属病院、獨協医科大学越谷病院(現・獨協医科大学埼玉医療センター)といった大学病院や市中病院の勤務医を経て、1997年に開業しました。実は今クリニックを開業しているこの場所は、私が生まれ育ったところで、大学に通っていた時以外はずっと住んでいる場所なのです。ですから、患者さんの中にはクリニックを開業してから知り合った座間にお住まいの方はもちろん、これまでの同級生や、昔から知っているご近所の方もたくさんいらっしゃいます。すぐ隣の駅の海老名が非常に栄えてきて、この辺りも新しい住民の方もだいぶ増えた印象です。ですがまだまだ緑も多くて、大好きな町ですね。
患者さんにはどのような方が多いですか?
お子さんからご高齢の方までさまざまです。また、東京都心に通勤されている方も多くお住まいなので、働き盛りのサラリーマンの方も多いですし、そのご家族の方も多くいらっしゃいます。2023年7月から、診療時間を平日は18時30分までにしました。耳鼻咽喉科は、中耳炎や急性咽頭炎のような急性疾患も多いので、そういったお勤めの方にもお帰りの際に来院いただければと思います。もちろん、花粉症や加齢性難聴といった慢性的な疾患もしっかり診ています。
診療の際に心がけていることはありますか?
患者さんがお子さんの場合は、自分の子どもだったらどうしよう、またご高齢の方だったら、自分の親だったらどうしよう……と、患者さんのご家族の立場に立って考えることでしょうか。もし患者さんの親御さんや、お子さんが付き添われている場合だったら、一緒に診療するような感じで、どうしたら良いかをご家族とともに考えていくような感じですね。私だけではなくスタッフも含めてですが、患者さんがどういう状態で、これからどういう診療をしていくのか、しっかり説明することも心がけています。スタッフも、患者さんにフレンドリーに接してくれています。
医療法人に参加して変わったこと
2023年7月から、関西で耳鼻咽喉科クリニックを展開されている医療法人結和会に参加されました。
理事長の原聡(はら・そう)先生にお声がけいただいたことがきっかけです。結和会は「スタッフの方を大事にしつつ、スタッフ教育を重視してより良いサービスを地域医療の場で行う」という理念をお持ちで、そこに共感して法人に参加することにしました。原先生には、当院の診療も担当していただいています。また、原先生は私も含めたスタッフが、どうすれば気持ち良く仕事ができるかをわかっていらっしゃるので、たいへん助かっています。スタッフにとって、より居心地の良い場所と感じるクリニックにすることで、自然とその空気が患者さんにも伝わり、結果的に患者さんにも通ってもらえるようになると思っています。患者さんにより満足して帰っていただけるように、これからもチーム医療で頑張っていきたいですね。
結和会に参加されて変わったことは何でしょうか?
現在医師以外のスタッフは常勤、非常勤含めて9人です。そのうち6人は以前から当院に勤めていた方で、3人は新しく結和会から来てもらいました。法人参加を機に、電子カルテやインターネット予約も導入しましたので、その3人の方に新しい業務などについてスタッフ教育をお願いしています。やはりスタッフが増えたことで、患者さんへのサービス向上もそうですが、スタッフやそのご家族が急病になるなどして休みを取らなくてはいけない時、お互いサポートできる体制ができたことが大きいですね。もちろん日常の診療でも、良いチームワークでやってもらっています。医院の体制面でも、今まで以上に患者さんにとって通いやすくなったと思いますし、なにより、スタッフ一人ひとりが、クリニックを良くしようという意欲的な気持ちを持つことができる環境になったことで、患者さんに居心地が良いと思ってもらえるようなクリニックになっていっていると感じています。
内藤先生がスタッフの方を大事にされていることがわかります。
私も体力的な不安があって、もしかしたら急に病気になって休むようなことがあるかもしれません。ですが私は診療が好きで、少し休んだらまた戻れるところがあるといいな、と考えていたんですね。他のスタッフもそれは同じだと思います。家庭の事情などで休まなければならない場合も、スタッフが戻って来やすいクリニックにしたい、と思っていたのです。また介護などで休みを取らざるを得なくても、ちゃんとそれができるといったことですね。私も、結和会に参加したことで、どうしても自分が休むとなっても、原先生をはじめ別の医師に対応をお願いでき、休診にしなくて済むということで、心理的な負担も減ったところがありますね。スタッフが居心地の良い場所と感じるクリニックになることで、自然とその空気が患者さんにも伝わり、いい循環が生まれると思っています。
診療が好きで、診療を続けられることが喜び
内藤先生が耳鼻咽喉科を専攻されたのはなぜでしょうか?
もともとは医師になって患者さんを治療するという使命感があったんですが、いざ医学部に入ってみると、何をやっていいのかわからなくて(笑)。最終的に耳や鼻や喉って、なんとなくきれいなものだな、こういう部分が外から見えない体の中にあるのが不思議だな、と思ったのが耳鼻咽喉科に進んだきっかけです(笑)。
毎日診療にお忙しいかと思いますが、何かご趣味はありますか?
犬を飼っていまして、その犬たちと一緒にいることでしょうか。ただ趣味ではないですが、やっぱり仕事が好きなんでしょうね。いつも診療のことを考えています(笑)。先ほどもお話ししましたが、当分診療が続けられそうな体制となったことが喜びです。やはりずっとこのクリニックがある場所で育ってきたことも大きいですし、ずっと診ている知り合いの患者さんも多いので、急にそういう患者さんを診ることができなくなってしまうとつらいと思っていました。患者さんも慣れ親しんだクリニックで診てもらいたいでしょうし。患者さんにとっても、私たちスタッフにとっても、お互いハッピーな形でこれからもやっていければと思っています。
最後に患者さんへのメッセージをお願いします。
2023年7月からインターネット予約や電子カルテなどを導入したばかりで、不慣れなこともあり、最初はお待たせしてしまうなど、患者さんにご迷惑をおかけすることもあるかもしれません。ですが、待合室もリニューアルしてお待ちいただきやすくなったと思いますし、今後もスタッフとともにしっかりと診療を続けていきたいと思っていますので、耳鼻咽喉科に関する病気で何かお悩みの方は、ご遠慮なく何でも相談するつもりでお越しいただければと思います。私はずっと座間で育ってきたので、これからもできるだけ長くここで診療を続けて、地域の皆さんに貢献していきたいと考えています。