新井 英二 院長の独自取材記事
ほんあつ胃腸科・内科クリニック
(厚木市/本厚木駅)
最終更新日:2025/12/25
2018年から2021年にかけての再開発によりリニューアルされた、本厚木駅南口エリアの高層ビルにある「ほんあつ胃腸科・内科クリニック」。駅からほぼ直結の通いやすさも魅力の同院は、近くで35年間診療してきた「新井医院」の思いを、先代の息子である新井英二院長が受け継ぎ、新たな時代へとつなぐクリニックとして開業した。現在はプライベートも含め、これまでの経験のすべてを財産として日々診療にあたっているという。「胃と大腸の内視鏡検査によるがんの早期発見を推進していきたいですね」と気さくに話す新井院長に、クリニックの特徴やこだわり、診療にかける思いなどを聞いた。
(取材日2025年11月12日)
父の理念を受け継ぎ、地域に根差した医療を
お父さんも近隣でクリニックを営んでいたそうですね。

私が小学生の頃に父が開業した「新井医院」は、地域の皆さんに支えられて35年間診療を続けてきましたが、2023年3月に閉業となりました。頼りにしていただいていた患者さんを引き継ぎ、ご縁をつなぎながら、新型コロナウイルス感染症などとの共存も迫られる令和のクリニックとしてお役に立ちたいと考え、同エリアで新たな形で診療しています。当院は、駅からペデストリアンデッキを使えば雨の日も濡れることなく到着できるなど、通いやすい場所にあります。さらに、ウェブ予約や事前問診に対応し、受付から診察、キャッシュレス決済も可能な会計までの一連の流れを効率化することで、院内での待ち時間の短縮を図っています。「新井医院」を長く利用していただいた患者さんはもちろん、新しい患者さんにも気軽に利用していただければと考えています。
クリニックの特徴を教えてください。
内科全般を幅広く診ることに加え、私の専門でもある消化器内科の診療に力を入れています。内科は診断ありきですから、新鋭の内視鏡システムや超音波診断装置、エックス線撮影機といった画像検査ツールを導入し、がんをはじめとする病気を見逃さず早期に発見し、適切な治療へとつなげることをめざしています。また、私はファミリークリニックのつもりで診療していますので、お子さんに合わせて親御さんも受診するということも可能です。そのような中で、例えばお母さんが具合が悪くて受診したときに、話を聞くと生活が大きく乱れているということがあります。理由を尋ねると、お父さんが病気をしているとか、息子さんの帰りが遅くて心配だとか、そうしたことがすべて関係しているのです。患者さんを治療することが第一ですが、生活背景の問題も解決できれば一層良いでしょう。そうした点も意識して診療にあたるよう心がけています。
力を入れている診療はありますか?

胃と大腸の内視鏡検査です。特に、患者さんへの苦痛が少ない検査をめざしております。胃の内視鏡検査では経鼻と経口の両方に対応し、どちらの場合も細径のファイバースコープを用います。また、胃と大腸の検査の両方で、患者さんが希望すれば鎮静剤も使用できます。特に大腸の内視鏡検査は専門的なトレーニングが必要ですが、私も豊富な経験がありますので、そのノウハウを駆使し、できるだけ負担の少ない検査を提供できるよう努めています。検査室は広めに確保してあり、車いすでも入室可能です。さらに、検査後にゆっくり休憩できるリカバリールームも用意しています。
「ちょうど良い医療」を大切に
なぜ、消化器内視鏡検査に力を入れているのですか?

消化器のがんは、ピロリ菌感染による胃がんを除いて予見することができないからです。特に大腸がんは、便潜血検査だけでは鑑別できず、内視鏡検査を受けなければ発見できません。加えて、子宮頸がんにはHPVワクチンがあり、胃がんではピロリ菌の除菌が予防に有用ですが、大腸がんにはそのような予防法はありません。また、胃の粘膜は老化による変化が見られますが、大腸の粘膜にはそうした変化がないにもかかわらず、がん化します。胃の内視鏡検査は、ピロリ菌がいる場合や過去にいた場合には、年に1回程度受けることをお勧めします。大腸がんは進行が比較的早くないため、一度内視鏡検査を受けて問題がなければ、数年間は間を空けて過ごせます。40歳を過ぎて、まだ内視鏡検査を受けたことがない方は、ぜひ一度受けることをお勧めします。
先生は「ちょうど良い医療」を掲げていますが、その意味を詳しく教えてもらえますか?
例えるなら「町中華」ですかね(笑)。高級店ではないけれど、どれを食べても普通においしくて、また来たくなるような。その中で、チャーハンだけは最高においしい。そのチャーハンが、当院の場合は内視鏡検査のようなイメージです。町中華って良いですよね。私も家族でよく行きますが、一杯飲んで幸せな気持ちになるじゃないですか。私は、当院に遠くから内視鏡検査を求めて来てもらうのも、もちろん構いませんが、それをめざしているのではありません。厚木周辺や自分の関わっている人たちが、不幸にならず安心して生活できるようにすること。そのためには、100点満点ではないかもしれないけど、その人にとっては「ちょうど良い」と感じられて、それが安心感や信頼感につながれば良いなと思っています。ですから、行くのにドキドキするような高級中華料理店ではなく、気軽に行くことができる町中華のようなクリニックでありたいと思っているのです。
診療の際に心がけていることはありますか?

一人ひとり置かれた環境によって、受けたい医療は違うと思うんです。詳しく説明を受けたい人もいれば「今日は薬だけほしい」という人もいて、それも毎回同じではありません。症状で機械的に「この検査、この薬」と決める方法もありますが、私は様子も伺いながら、できるだけ患者さんが望むような形で対応するよう心がけています。加えて、本当にさまざまなことを相談されます。それは頼りにしていただいているのでうれしいのですが、当院で対応できない場合には、理由を説明した上で必ずどこかにつなげるようにしています。ただ紹介しても行かない患者さんもいます。その場合は、行かなかった理由も聞きます。すると「忙しい」「面倒だ」「前に行ったことがあるけどあまり良い思いをしなかった」など、本当に多様な理由があります。そうした話を聞いた上で「私はこうしたほうが良いと思います」と伝え、患者さんに納得してもらえるよう心がけています。
病気の早期発見をミッションに、誠実かつ丁寧に対応
医師を志したきっかけと、消化器内科を専門にした理由を教えてください。

父が医師だったことから、自然と医師を志しました。そして医学部を卒業し、医師になって1年目の年に家族の病気がわかりました。当時の私にはなす術もなく、痛みをコントロールするための治療も現在ほど進んでいませんでしたから、ただ家族のつらそうな姿を見ながら、病棟では同じように闘病に苦しむ患者さんに接していました。その期間に、病気と闘う人の姿が強く印象に残り、そうした死と隣り合わせの人生に寄り添いたいと思うようになりました。病気の苦しみや家族のつらさを身をもって知っている自分だからこそ伝えられることがあると考え、痛くないうち、苦しくないうちからの検査によって診断を下せる消化器内科を専門としたのです。
休日の気分転換に楽しんでいることはありますか?
以前は息子とキャンプを楽しむことが多くありましたが、息子も大きくなり、最近は一人でサウナに入りながら心身ともにリセットする時間を大切にしています。もう少し息子が大きくなったら、一緒にサウナを楽しめたらと思っています。これからも、家族と過ごす時間をできる限り大切にしていきたいですね。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

まず、大腸内視鏡検査の待機期間が少し長くなってきており、患者さんには申し訳なく思っています。よりスムーズに検査を受けてもらえるようファイバースコープを増やすなど、体制を整えていく予定です。そして、消化器がんの早期発見と早期治療こそが私たちの使命だと考えています。「内視鏡検査そのものが怖い」「結果を知って現実に直面したくない」など、検査を避ける理由はさまざまあると思います。しかし、その先にあるリスクを自分のこととして捉えていただきたいと願っています。そのためにお手伝いできることがあれば、全力で取り組みたいと考えています。「誠実に、丁寧に」をモットーに、些細なご相談でも親身に伺っています。お気軽にご来院ください。

