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石川 範和 院長の独自取材記事

善行団地石川医院

(藤沢市/善行駅)

最終更新日:2020/04/01

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子育て世代から高齢者まで幅広い世代が暮らす善行団地の一角で、1977年に診療を始めた「善行団地石川医院」。勤務医時代は主に循環器を専門としてきた同院2代目の院長、石川範和(のりかず)先生は、地域のかかりつけ医として患者のさまざまな相談に乗り、子どもから高齢者まで幅広い層の診療を行っている。近隣病院やクリニックとの病診・診診連携にも積極的で、「よりスムーズな連携のためにも直接顔を合わせたい」と藤沢市医師会の活動にも参加。現在は理事も務める。診療の幅を広げるため、患者のメリットになりそうな新しい診療にも取り組むのが、石川院長の基本姿勢。今後、どういう取り組みを考えているのか、診療方針やプライベートなども合わせて話を聞いた。
(取材日2019年11月20日)

専門である循環器をはじめ幅広い疾患に対応

こちらはどんな患者さんが多いのですか?

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この地域は幅広い年代層が住んでいますが、それを反映して0歳から100歳の患者さんまでいらっしゃっています。割合としては、ご高齢の方が3分の1ほど。その次に多いのが、小児科を標榜していることもあって、お子さん世代。次いで現役の方、という順になります。多くは近隣の方ですが、中には遠方からわざわざ電車に乗って来てくださる勤務医時代の患者さんもいて、本当にありがたいですね。症状では、風邪やインフルエンザなど一般内科的な内容のほか、胸の痛みや動悸など循環器症状でいらっしゃる方も多いです。最近は、夜中のいびきをご家族に指摘されるなどで睡眠時無呼吸症候群を疑って訪れる40~80代くらいの方が目立つようになりました。

先生のご専門は?

循環器疾患です。医療の分野で、すべての治療の大前提は“心臓が動いている”ということ。大学の医局に入局するときに急性期医療、特に心臓の病気に携わりたかったので、循環器科を専門に選びました。心筋梗塞で病院へ運ばれてきた方が、その後社会復帰していく様子を見るのはうれしかったですね。大学病院での経験は、先端の治療を経験するという意味で非常に勉強になりました。その後勤務した神奈川県厚生農業協同組合連合会相模原協同病院の循環器病センターは本当に忙しかったです。5人のドクターでチームを組んで、毎日のように急性期の患者さんの対応にあたっていました。そして藤沢湘南台病院では内科一般を勉強する機会があり、いろいろな症例を経験させていただきました。風邪の患者さんの中に、胸痛や不整脈の人が紛れていることもあるので、循環器の専門知識をこのクリニックでも生かしていけると思っています。

循環器は検査にも力を入れていると聞きました。

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循環器疾患は進行すると命に関わることもあるので、病気に至る前の段階で介入できるよう、動脈硬化などの早期発見に努めています。その一環として実施しているものの1つが、クリニックでは、まだ導入が進んでいないFMD、血流依存性血管拡張反応検査です。血管の健康診断ともいわれ、超音波検査器によって初期の動脈硬化が発見できます。そのほか、心臓・頸動脈の超音波検査、心電図、24時間記録するホルター心電図、脈波検査なども必要に応じて行っています。また、循環器に深く関わる生活習慣病の改善、禁煙治療にも積極的に取り組んできました。その成果なのか、禁煙治療にいらっしゃる方は年々減少傾向です。

新しい治療法や機器を積極的に取り入れ地域医療に貢献

新しい治療法を積極的に導入しているそうですね。

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はい。例えば、先ほどお話しした睡眠時無呼吸症候群の診療は早く導入したほうだと思います。治療を希望する人には、まず診断のために簡易検査キットが自宅に直接送られてきますので、それを自分でセットして眠ってもらいます。計測後に返送し、後日検査結果が当院に送られてきて、症状が中等度以上であれば対応病院に紹介し、軽ければ当院で経過観察となります。それからダニと花粉のアレルギー治療として、舌下免疫療法を導入しました。治療期間は3~5年、薬を毎日経口で自己投与する必要がありますが、対症療法ではなく根本的な改善をめざしていきます。副作用の恐れもあるため、デメリットもきちんと説明して納得していただいた上でないと治療をスタートしません。最近のトピックスでいえば、主に更年期障害の方へのプラセンタ注射を始めたことです。

そうした姿勢になったのはどういう理由からですか?

ほかでやっていないことを当院で補えれば、地域全体の医療のバランスがとれ、地元の方にとってメリットになると思ったからです。特にこの地域では診診連携が頻繁に行われるので、補い合う効果は高いのではないかと考えています。違う科同士はもちろんですが、同じ内科でも連携を密にしています。例えば、胸の症状や動悸、血圧、糖尿病などの対応で困ったクリニックがあれば当院で対応しますし、当院の患者さんで下血したような時は消化器内科のドクターを、気管支喘息の管理が難しくなったら呼吸器内科のドクターをご紹介する、などということは日常茶飯事です。内科の中でもうまく専門性を生かすことで、より適した医療を患者さんにご提供していければと思います。

今後も新しいものを取り入れる予定はありますか?

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オンライン診療ですね。継続通院が必要なものの、直接の診療が必ずしも必要でない疾患が対象で、当院では、舌下免疫療法や禁煙治療を想定して導入を考えています。一応、おおよその体制は整っていて、後はいつスタートするかのタイミングだけという段階まできています。

患者目線でしっかり向き合う丁寧な診療を心がける

診療にあたってはどんなことを心がけていますか?

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患者さんは悩みや不安を抱えて来院されているわけですから、その悩みを1つでも減らして帰れるよう、しっかりと患者さんの立場に立って治療をすることです。患者さんの人数が多いので、お一人にたくさんの時間を割くことはなかなか難しいのですが、だからこそかかりつけ医として、病歴や治療歴といった患者さん一人ひとりの状態を把握する努力を怠りません。もう1つは、患者さんを真面目に診ること。これは先代院長である父からの教えで、データばかりに頼らず、患者さんと向き合い問診、視診、聴診で判断する。医療に対して丁寧であり続けるそうした父の姿勢をなくさないよう、心がけていますね。

プライベートはどのように過ごしていますか?

学生時代はダイビングをしていて、アドバンスド・オープンウォーターダイバーのライセンスも持っているのですが、ここ数年はほとんど行く機会はありません。ただ夜に時間が取れるようになったので、大好きな野球観戦には行っています。知人からもらったチームの監督と選手全員のサインが入ったユニフォームは、額に入れてクリニックに飾っていますよ(笑)。野球を好きになったのは、子どもの頃、父に1度だけ観戦に連れて行ってもらったのがきっかけでした。主力選手のホームランにより劇的な逆転ゲームを目の当たりにして、そこからずっと大の地元チームのファン。今は高校時代の友人や息子と一緒に観戦に出かけ、最近では草野球チームを立ち上げて自分でもプレーしています。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

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当院がめざすのは、「コンビニのように、困ったときに気軽に立ち寄れるクリニック」です。胸の痛みや動悸といった循環器疾患だけでなく、健康のことで不安に思っていることがあればなんでもご相談ください。実際、下校途中にけがをして1人で相談に来た小学生のお子さんや、急性心筋梗塞で駆け込んできたご高齢の方などもいます。当院が窓口となって、適切な医療機関に紹介することも可能。診診連携も盛んな地域柄で、先日は顔面神経麻痺の疑いがある患者さんを近くの脳神経外科さんにご紹介しました。開業から50年近くになるクリニックで見た目は古めかしいですが、新しい治療法や技術を導入するべく、取り組んでいます。スタッフも皆優しく和気あいあいとしていますから気軽にお立ち寄りください。

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