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石川 範和 院長の独自取材記事

善行団地石川医院

(藤沢市/善行駅)

最終更新日:2021/10/12

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子育て世代から高齢者まで幅広い世代が暮らす善行団地の一角で、1977年に診療を始めた「善行団地石川医院」。勤務医時代は主に循環器を専門とし、さまざまな心疾患に携わってきた同院2代目の院長、石川範和先生は、地域のかかりつけ医として患者のさまざまな相談に乗り、子どもから高齢者まで丁寧に向き合い、多くの信頼を集めている。診療の幅を広げるため、患者のメリットになりそうな新しい診療にも取り組むのが、石川院長の基本姿勢。「見た目は古いクリニックでも、新しい技術や治療法は積極的に導入しています」とほほ笑む石川院長に、今後の展望などじっくり話を聞いた。

(取材日2020年11月10日)

高度な専門性を生かし、幅広い疾患に柔軟に対応

まずはクリニックの特徴から教えてください。

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当院は父の代から続く、地域密着型のクリニックです。患者さんは0歳から100歳までと幅広く、一般内科から小児科、循環器内科、禁煙治療、生活習慣病、特定検診など幅広く対応しています。多くは近隣の方ですが、中には遠方からわざわざ電車に乗って来てくださる勤務医時代の患者さんもいて、本当にありがたいですね。症状では、風邪やインフルエンザなど一般内科的な内容のほか、胸の痛みや動悸など循環器症状でいらっしゃる方も多いです。何か困った時に気軽に相談できる最初の医療窓口として正確な診断を心がけ、必要に応じて大きな病院や他のクリニックと連携しながら、患者さんが最善の医療を受けられるように努めています。

先生ご自身、高い専門性をお持ちだと伺いました。

医療の分野で、すべての治療の大前提は“心臓が動いている”ということ。もともと急性期医療、特に心臓の病気に携わりたかったこともあり、迷わず循環器科を専門に選びました。大学病院では心筋梗塞や狭心症など、まさに命に関わる現場で多くの症例に携わってきました。病院へ運ばれてきた患者さんが、治療を受けて社会復帰していく様子を見ることができるのは本当にうれしかったですね。その後、総合病院で内科一般に携わり、風邪や腹痛で来られた患者さんの中に、胸痛や不整脈などの疾患が紛れていることが多いことを学びました。このような経験から、どのタイミングで病院に紹介するべきかの見極めや診断力がかなり鍛えられたと思っています。

先進の治療や検査なども積極的に導入しているそうですね。

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循環器疾患は命に関わることもあるので、病気に至る前の段階で介入できるよう、動脈硬化などの早期発見に努めています。その一環として実施しているのが、クリニックレベルではまだ導入が進んでいないFMD(血流依存性血管拡張反応検査)です。これは「血管の健康診断」ともいわれ、超音波検査器によって初期の動脈硬化を発見できる検査として、近年注目を集めています。そのほか、心臓・頸動脈の超音波検査、心電図、24時間記録するホルター心電図、脈波検査なども必要に応じて行っています。また、超音波検査器も設備を更新したばかり。鮮明な画質でさまざまな臓器に対してより詳しい検査が可能になっただけでなく、検査技師に来ていただけるようになったので、これまでは検査センターに依頼していたような症例にも対応できるようになりました。

新しい治療法や機器を積極的に取り入れ地域医療に貢献

他にもさまざまな検査に対応しているのですね。

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別の主訴で来られた患者さんの胸から雑音が聞こえたので、超音波検査をしたところ、重度の弁膜症が見つかったということがありました。そういった場合にはすぐに病院に紹介するなど、循環器科の専門性を生かした診療と近隣の病院とのスムーズな連携で、患者さんのお役に立てればと思っています。また、当院では呼気NO(一酸化窒素)検査にも対応しています。これは呼気に含まれる一酸化窒素の濃度を測定することで「喘息の有無」を診断する検査で、これまで喘息と言われたことがないという患者さんが実は喘息だったというケースもあるので、長引く咳でお悩みの方はご相談ください。

睡眠時無呼吸症候群について教えてください。

睡眠時無呼吸症候群という名前の認知度が上がってきたからか、家族にいびきを指摘されて相談に来られる患者さんは年々増えてきています。問診に基づき、まずは手の指や鼻の下にセンサーをつけてご自宅で簡易検査を受けていただくのですが、当院の場合は専門の技士がデータを解析します。重症と判断されたら、すぐに寝ている間の無呼吸を防ぐCPAPという装置をつけて治療を開始します。自覚症状がなく、半信半疑で治療を開始する方も少なくありませんが、いざ開始してみると朝の目覚めや日中の眠気などといった場面で違いが感じられるようになるのではと思います。私も試しに検査してみたところ、中度の睡眠時無呼吸症候群ということがわかり驚きました。仕事のパフォーマンスや集中力が下がったと感じている方は、年のせいだと諦める前に、ぜひ1度検査を受けてみてほしいと思います。

医師会の理事としてもご活躍されているそうですね。

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藤沢は私が生まれ育った地域なので、もともと地元へ恩返ししたいという思いが強く、今は藤沢市医師会の理事をさせていただいています。今は新型コロナウイルスで不安に思われている方が多いため、2020年10月に「発熱診療事業」を医師会で立ち上げました。また、この地域は病診連携だけなく診診連携も活発で、わざわざ病院まで行かなくても気軽に専門的な検査や治療を受けられる体制が整っています。例えば、当院の患者さんが下血した時は消化器内科のドクターを、気管支喘息の管理が難しくなったら呼吸器内科のドクターをご紹介するということは日常茶飯事です。地域のネットワークを活用しながら、常に患者さんが最短コースで適切な診療にたどりつけるよう、地域全体でサポートしていきたいと思っています。

丁寧な診療を積み重ね、心の通う医療で大きな安心を

診療にあたってはどのようなことを心がけていますか?

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患者さんは悩みや不安を抱えて来院されているので、その悩みを1つでも減らして帰れるよう、しっかりと患者さんの立場になって治療をすることです。患者さんの人数が多いので、お一人にたくさんの時間を割くことはなかなか難しいのですが、だからこそかかりつけ医として、病歴や治療歴といった患者さん一人ひとりの状態を把握する努力を怠りません。今では、患者さんの顔を見れば、大体の治療歴などがぱっと出てくるようになりました。慢性疾患の患者さんでも、何ヵ月分もの薬を渡して様子を見るのではなく、最低でも1ヵ月に1度は来ていただいて、顔色や全身の様子など小さな異変を見逃さないようサポートしています。もう1つは、患者さんを真面目に診ること。これは先代院長である父からの教えで、データばかりに頼らず、患者さんと向き合い問診、視診、聴診で判断する。医療に対して丁寧であり続けるという父の姿勢をなくさないよう、心がけていますね。

今後の展望をお聞かせください。

患者さんからの希望で、新たにプラセンタ治療なども導入しました。年齢制限はありますが、プラセンタは保険診療で受けられ、更年期に悩んでいる患者さんに受けていただけます。また、トイレをリニューアルしたところ、単に明るくなったというだけでなく、男性用と女性用に分けたこともあり、女性や小さなお子さん連れの方からも「気兼ねなく使える」と、たいへん喜んでいただけたこともうれしかったですね。これからも患者さんにとって身近で、気軽に頼れる町医者的なクリニックであり続けたいと思います。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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当院がめざすのは、「コンビニのように気軽に立ち寄れるクリニック」です。胸の痛みや動悸といった循環器疾患だけでなく、健康のことで不安に思っていることがあればなんでもご相談ください。実際、下校途中にけがをして1人で相談に来た小学生のお子さんや、急性心筋梗塞で駆け込んできたご高齢の方などもいます。他にもわざわざ遠方から何本もの電車を乗り継いて来てくださる患者さんもいれば、自分で釣った魚や育てた野菜を届けに来てくれる患者さんもいます。アットホームな雰囲気の中、気さくなスタッフが迎えてくれますので、どうぞ気軽にお立ち寄りください。

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