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眼内コンタクトレンズを使った
角膜を削らずに行う屈折矯正手術

ルミネはたの眼科

(藤沢市/藤沢駅)

最終更新日:2023/02/15

ルミネはたの眼科 眼内コンタクトレンズを使った 角膜を削らずに行う屈折矯正手術 ルミネはたの眼科 眼内コンタクトレンズを使った 角膜を削らずに行う屈折矯正手術
  • 自由診療

これまで近視眼の矯正にレーシックが一般に広く知られてきたが、強度の近視や角膜の薄い場合は手術できないなど、適応範囲が狭いのが難点だった。レーシックの日本上陸から十数年がたった現在、さまざまな矯正手術が開発されている。中でも注目を浴びているのは、目の虹彩と水晶体の間にレンズをインプラントする屈折矯正手術だ。強度の近視や遠視、角膜が薄い場合にも基本的に適応可能で、眼内のレンズは取り出すことができる。しかも、切開するのはごくわずかの範囲で、手術も短時間で終わるという。数多くのメリットと、世界的にも広まりつつあるという屈折矯正手術について、角膜移植や白内障治療症例を多数持つ「ルミネはたの眼科」の秦野寛院長に話を聞いた。

(取材日2016年2月8日/情報更新日2023年2月14日)

裸眼のままハードなスポーツも楽しめる、眼内コンタクトレンズを使った屈折矯正手術

Q近視の治療にはどんなものがありますか?
A
ルミネはたの眼科 白内障治療や角膜移植の手術を多く行う院長

▲白内障治療や角膜移植の手術を多く行う院長

レーシック、オルソケラトロジー、眼内コンタクトレンズを用いた屈折矯正手術などがあります。レーシックは、角膜の一部をレーザー光線で切除し光の屈折率を変化させる手術です。最近、日本では実施数が減少しているようです。当院ではしていません。オルソケラトロジーは、ごく簡単に言いますと、角膜の中心が平らになるように圧迫するためのハードコンタクトレンズを入れて、近視を矯正していく方法。通常とは逆に、寝ている間にレンズを入れ、起床後に外すので、日中は裸眼で過ごせます。眼内コンタクトレンズを用いる屈折矯正手術は、視力補正用のレンズを目の中にある虹彩と水晶体の間にインプラントして近視を矯正していく手術のことです。

Q屈折矯正手術は他の方法と比べてどんな特徴がありますか?
A
ルミネはたの眼科 適応範囲が広いのも特徴の一つ

▲適応範囲が広いのも特徴の一つ

角膜の一部を削り取るレーシックと違い、いつでも元の状態に戻すことが可能という「可逆性」が特徴の1つです。使用するレンズはこんにゃくのようにやわらかい素材で簡単に取り出せるため、加齢で白内障の手術を受けることになった時も、近視が進んで度数が変わったなどという場合でも、必要に応じて対応が可能です。もう1つの特徴は、適応範囲が広いということです。レーシックで適応外となる強度の近視の方、角膜の薄い方でも、例外はありますが施術が可能な場合が多いです。また、レンズを入れる時に開ける角膜の穴はごく小さいものですから、目への負担が少ないという利点もあります。

Q屈折矯正手術はどんな人が治療の対象になりますか?
A
ルミネはたの眼科 清潔に保たれた院内

▲清潔に保たれた院内

21~45歳くらいまでの、近視、乱視の方が対象です。緑内障や白内障、網膜症などの病気がないことが前提で、施術前の検査でも特に目の前房という部位が深い点など、異常がなく手術の適応になると確認された場合に限られます。先ほども申し上げたように、レーシックの適応外である強度の近視や角膜の薄い方も適応となり、特に裸眼のままハードなスポーツをするという方にはお勧めです。レーシックでは、角膜の表面に開けたふたがハードなスポーツでの衝撃で開く可能性があるともいわれていますが、ふたを作らない屈折矯正手術ではその心配がありません。

Q屈折矯正手術の治療の流れについて具体的に教えてください。
A
ルミネはたの眼科 院長は眼科感染症への理解も深い

▲院長は眼科感染症への理解も深い

まずは検査です。視力、眼圧、眼底、屈折など基本的な検査を含め、目の病気はないか、優位に近視または乱視があるかなど眼内コンタクトの適応を確認します。その上で、患者さんご本人が手術を希望されたら適したレンズを取り寄せて手術日を決定。当日は、施術前に点眼薬で麻酔してから角膜を3ミリほど切開し、そこからレンズを挿入して完了です。手術で開けた穴は、自然にふさがります。手術自体は短時間で終了しますし、切開もごくわずかで目への負担も少なく、入院の必要はありません。手術後は問題がないかどうかのチェックで何度か通院しますが、それ以降はコンタクトレンズと同じように数ヵ月に一度のペースで通院するだけになります。

Q新しい手法だからと不安を感じる必要もあまりなさそうですね。
A
ルミネはたの眼科 丁寧な説明で適切な治療を提案してくれる

▲丁寧な説明で適切な治療を提案してくれる

そうですね。ですが屈折矯正手術はレンズという異物を眼内に入れるので、感染の可能性はゼロではありません。理論的には、白内障の合併症も考えられます。しかしこれまで国内ではそうしたトラブルが起きたという報告がほとんどないというのもまた事実。眼内のレンズが原因で眼圧が上がり緑内障のリスクを高めるのではないかとも考えられていましたが、最近では中央に穴の開いたレンズが出て、これで緑内障のリスクもほぼ解消されました。極論すればどんな治療にもリスクはあるものですが、屈折矯正手術の場合、生体への傷はとても小さく、合併症の報告も私の知る限りではほとんどないので、リスクの少ない矯正方法と言えると思います。

ドクターからのメッセージ

秦野 寛院長

これまで私は、手術による視力補正には消極的だったんです。しかし、東日本大震災で被災した方たちが当時、コンタクトレンズがなくて本当に困ったという話を伺い、強度の近視で困っている方を救うのも医療だと考えて屈折矯正手術の導入を決めました。短時間の手術で目にあまり負担がかからないのが特徴とはいえ、手術は手術ですから決断まで時間のかかる方もいるでしょう。迷われた時に1つアドバイスさせていただくなら、ご本人が受けたい時に手術を受けるべきということです。十分に納得してご決断できるよう、当院では将来的に、屈折矯正手術を含めた眼内レンズについての説明会を定期的に開いてサポートしていけたらと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

屈折矯正手術/45万円~

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