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秦野 寛 院長、山添 克弥 副院長の独自取材記事

ルミネはたの眼科

(藤沢市/藤沢駅)

最終更新日:2024/04/08

秦野寛院長、山添克弥副院長 ルミネはたの眼科 main

藤沢駅直結のルミネ藤沢店7階にある「医療法人湘陽会 ルミネはたの眼科」には、若者から高齢者まで幅広い世代が訪れる。院長を務めるのは、日本眼科学会眼科専門医の秦野寛先生。日帰りでの白内障手術、硝子体手術、緑内障レーザー手術、角膜移植手術をはじめ、ドライアイの診療、コンタクトレンズの処方など眼科全般のさまざまなニーズに対応し、訪れる人々の目の健康を支えている。「患者さんに正直でありたい」という秦野院長。同院の専門領域は全うし、それ以外の領域はその道のエキスパートの力を借りる姿勢を貫いている。取材では、秦野院長と山添副院長にクリニックの特徴、診療において心がけていることや専門性の高い眼科医療の提供方針などに関してさまざまな想いを語ってもらった。

(取材日2023年12月18日)

専門性の高い眼科手術を「日帰り」で実施

現在までのクリニックの歩みについてお聞かせください。

秦野寛院長、山添克弥副院長 ルミネはたの眼科1

【秦野院長】開院したのは1997年、今年で丸27年を迎えます。開院当時は、当ビルの8階で今の半分くらいの広さだったのですが、少しずつ患者さんが増えてきて手狭になり、2001年に現在の7階に移転しました。2005年に廊下の向かいに、スタッフとミーティングを行うための会議室とコンタクトレンズの処方室を新設。コンタクトレンズは感染・アレルギー・ドライアイの3大疾患と表裏一体であり、その予防と治療が重要なため、別途専用の部屋を設けました。また2018年には隣のビルに分院として「サンパールはたの眼科 緑内障クリニック」を開院しました。

クリニックの特徴を教えてください。

【山添副院長】眼科に限りませんが患者さんの多くは、クリニックで対応が難しい場合は病院へ行き、病院側の体制が不十分な際は大学病院に相談するというのが一般的ではないでしょうか。当院では、熟練した専門スタッフならびに大学病院で勤務する医師が密に連携。それにより患者さんは大学病院へ行くことなく、当院内で専門性の高い眼科手術を「日帰り」で受診可能になるようにしています。ここが、他の眼科クリニックと大きく異なる点です。白内障、角膜移植手術は、当院の医師が対応。網膜硝子体手術、緑内障手術、屈折矯正手術の3領域については、同分野のエキスパートの力をお借りしながら当院内で実施します。スタート時は、在籍する医師の専門分野に関わる治療を主に実施していましたが、近年は、エキスパートと連携することで診療領域を段階的に拡大しています。

2018年には分院を開院されたと伺いました。

秦野寛院長、山添克弥副院長 ルミネはたの眼科2

【山添副院長】はい、緑内障の患者さんの多くは、長く通院する必要があります。その必要性を理解しつつも、院内の待ち時間が長くて疲れる、日常的な点眼がおっくう、治療効果を感じにくいなどの理由から、通院する気持ちが萎えてしまう方も少なくありません。こうした患者さんのお気持ちに配慮したいと思い、「サンパールはたの眼科 緑内障クリニック」を開院しました。緑内障患者さんのご負担を、少しでも軽くできればと思っております。

患者の悩みの解決に直結するベストな提案を心がける

近年、どのような主訴を抱える患者さんが多いのでしょうか。

秦野寛院長、山添克弥副院長 ルミネはたの眼科3

【山添副院長】専門性の高い眼科手術を「日帰り」で受けたい、というニーズが高いですね。白内障手術を希望して来院する患者さんも増えています。開院当初から行う「日帰り手術」歴は25年以上。近年は、当院で行える手術の幅も拡大しました。網膜硝子体手術、緑内障手術や屈折矯正手術も、「日帰り」で対応可能です。また最近は、「目が疲れる」、「乾燥する」という主訴が増えています。これらの症状に対する最初の処置は、点眼薬治療。ドライアイの患者さんの中には、目薬によって見込まれる改善効果を実感できない方もいらっしゃいます。そのケースでは、「涙点プラグ治療」を推奨します。涙の出口である涙点に、プラグのような栓をすることによって、眼内に涙が溜まるようにすることをめざすものです。ドライアイが重症の方も、諦めずにご相談ください。

コンタクトレンズに関わるご相談に対して、どうような対応を行っているのでしょうか。

【山添副院長】コンタクトレンズは、十分なお手入れを行うことを前提としたもの。正しい使い方をすれば、強度近視などの方の助けになる、たいへん有用なツールです。その一方でお手入れが不十分な場合は、感染症を引き起こすリスクも。失明につながるような重度の感染症にもつながりかねません。当院の専門分野の1つは、「感染症」。そのため他院の重症患者さんが、紹介を受けてお越しになるケースもあります。実のところ、「コンタクトレンズを快適に使用できていない」というお声も少なくありません。そうした背景を受けて、当院は「屈折矯正手術」を導入。これは目の中に小さな眼内コンタクトレンズを挿入して、近視・遠視・乱視を矯正するための術法です。この分野でもエキスパートのご協力を頂戴しています。

診察を行う際に心がけていることについてお伺いします。

秦野寛院長、山添克弥副院長 ルミネはたの眼科4

【山添副院長】患者さんが、何に困って来院されているのか。どんな悩みを解決したいのか。それを丁寧な問診をとおして、把握するように心がけています。そして、それを解決するために必要な検査、診断を行い、患者さんにとってベストと思われる治療法を提案することを心がけています。例えば、患者さんが自ら「白内障」と申告したとしましょう。申告内容をそのまま受けて、白内障手術を行うというやり方に疑問を感じます。まず重視するのは、患者さんの困り事。患者さんが「見えなくて困っている」のであれば、その原因にフォーカスし、解決法を提案するべきです。患者さんの「困っていること、悩みに回答する」ための提案を行うという姿勢を大切にしています。また当院では、専門性の高いレベルの医療提供を行うための検査機器もかなり充実させています。

今後も地域の患者ニーズに寄り添う医療貢献を

お忙しい毎日だと思いますが、プライベートで取り組まれていることはありますか。

秦野寛院長、山添克弥副院長 ルミネはたの眼科5

【秦野院長】クラシック音楽好きが高じて、大学生の頃にバイオリンを習い始めました。横浜のオーケストラ団体や藤沢市民で構成されたオーケストラでの演奏経験もありますよ。そんな私の姿に影響されたのか、息子はバイオリニストになりました。音楽は私の終生の研究テーマ。失明した人たちが暗闇の中で何を楽しみに生きて行くかを考えると、誰もが考えるのは「音」の世界ではないでしょうか。そのため、音楽を通じて、目の見えない方や認知症の方など、皆さんを笑顔にできるような活動に結びつけばいいなと考え、個人的に一般社団法人も設立しています。ドイツの偉大な音楽家は「音楽はあらゆる知恵や哲学よりも高度な啓示である」と言っているのですよ。

今後の展望をお聞かせください。

【秦野院長】3年後、当院は開院30周年を迎えます。20周年の際にその記念として、記念誌を製作しました。同誌は、当時の主流であった白内障手術や角膜移植手術に関する内容を中心に構成しましたが、30周年記念誌では、現在注力している網膜硝子体手術、緑内障手術、屈折矯正手術をさらに発展させた形で、その誌面を飾りたいと思っています。また、医師個人としては「角膜移植を何とか推進したい」と思っています。さらに湘南エリアでは、かねてより「緊急処置を要する網膜剥離患者の受け入れ枠の増強」が問題視されていました。昨今、専門家が当院で処置を施す流れができつつあります。地域の患者さんのニーズにあった貢献を、今後も継続していきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

秦野寛院長、山添克弥副院長 ルミネはたの眼科6

【秦野院長】当院の方針は、「患者さんにとって、ベストと思われる医療を提供」すること。当院の医師はベテランぞろいではありますが、全領域の専門家というわけではありません。当院で対応が難しい場合は、患者さんに最適な選択肢を見つけ、必要に応じて他院への紹介状を書くこともできます。とはいうものの当院で治療を望む患者さんも多いでしょうから、専門家との連携が可能な範囲内で診療領域を拡大する意向です。眼科に不安を抱く方が多いのも、実状です。安心して受診いただけるよう工夫を施しておりますので、安心してご相談いただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

眼内コンタクトレンズ/乱視なし片眼33万円、乱視あり片眼36万3000円
オルソケラトロジー/初年度治療費17万6000円(処方代、レンズ使用代、年間定期検査代、ケア用品初回分、3か月ごとのケーススポイトの交換分を含む。翌年以降の費用は要問合せ)

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