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秦野 寛 院長の独自取材記事

ルミネはたの眼科

(藤沢市/藤沢駅)

最終更新日:2023/02/28

秦野寛院長 ルミネはたの眼科 main

藤沢駅直結のルミネ藤沢7階にある「医療法人湘陽会 ルミネはたの眼科」には、若者から高齢者まで幅広い世代が訪れる。院長を務めるのは藤沢市出身で日本眼科学会眼科専門医の秦野寛先生。日帰りでの白内障手術、硝子体手術、緑内障レーザー手術、角膜移植手術をはじめ、ドライアイ診療、コンタクトレンズ処方など眼科全般のさまざまなニーズに対応し、訪れる人々の目の健康を支えている。取材では、秦野院長の診療における心がけや専門分野である白内障手術についてのほか、愛する楽器・音楽への思いについてもたっぷりと聞いた。

(取材日2015年9月1日/情報更新日2023年2月14日)

正しい知識を伝え、治療への意欲を育てることが目標

開院25周年を迎えられたそうですね。

秦野寛院長 ルミネはたの眼科1

当院はおかげさまで2022年に開院25周年を迎えました。駅直結のクリニックなので、会社や学校帰りの方、小さなお子さん連れの方、ご高齢の方など、幅広い世代の方にご来院いただいています。地域の病院や医院からのご紹介も多いですね。当院のある藤沢市はもちろん、近隣の市や三浦半島、伊豆半島からお越しくださる患者さんもいます。生まれ育ったこの地で診療を続ける中で、近年は高齢の方に対する地域医療の存在意義を感じることが増えてきました。

現在までのクリニックの歩みについてお聞かせください。

開院したのは当ビルの8階で今の半分くらいの広さだったのですが、少しずつ患者さんが増えてきて手狭になり、2001年に現在の7階に移転しました。また、2005年には廊下の向かいに会議室とコンタクトコーナーを新設し、定期的に白内障や緑内障などの説明会を開いたり、コンタクトレンズの装用練習を行ったりしています。コンタクトレンズは感染・アレルギー・ドライアイの3大疾患と表裏一体であり、その予防と治療が重要です。専門の感染免疫学を基礎背景として、目の安全を考えたコンタクトレンズ装用の指導を徹底しています。また2018年には隣のビルに分院として緑内障の診療に特化した「サンパールはたの眼科 緑内障クリニック」を開院しました。緑内障の方は通院が長期にわたるケースが多いため、その負担を少しでも軽くできばと思っております。

患者さんに接する際はどのようなことを大切にしていますか。

秦野寛院長 ルミネはたの眼科2

大切にしているのは、ご本人やご家族に目の状態をきちんと把握していただいた上で、治療方法やそのメリット・デメリットをしっかりとお伝えすること、そして納得していただいた上で診療を進めることです。患者さんは目が悪くて来られるのですから、基本的にはご家族にも一緒に診察室に入っていただいて、大きくはっきり見えるモニターの画像を使ってわかりやすくご説明するようにしています。モニターは40インチあるのですが、例えば白内障ならこの画面いっぱいに患者さんの水晶体の断面や眼球の様子を映し出します。目に見える説明ほど効果的なものはないでしょう。また、本気で治そうという気持ちになっていただきたいので、顕微鏡で拡大した目やにや採取された微生物などの画像も実際に見ていただいています。まさに「百聞は一見に如かず」ですね。

コンタクトレンズの安易な使用に警鐘を鳴らす

先生は数多くの白内障手術と角膜移植手術の執刀をされてきたと伺いました。

秦野寛院長 ルミネはたの眼科3

白内障手術と角膜移植は約20年間勤務した母校の横浜市立大学病院でかなりの症例を担当してきたので、自分のクリニックを持っても続けようと思っていました。手術は患者さんに変化を感じてもらいやすいため、私としてもとてもやりがいがあることなんです。当院では白内障手術、硝子体手術、緑内障レーザー手術、角膜移植手術を日帰りで行っており、それらを希望する多くの方が来院されます。手術についてお悩みの方は定期的に説明会を行っておりますので、どうぞ気軽にお問い合わせください。

オルソケラトロジーにも取り組まれているそうですね。

当院では開院当初からさまざまな種類のレンズを取り扱っており、オルソケラトロジーは効果が期待できる治療法の一つとして対応しています。オルソケラトロジーとは、睡眠中に特殊な形のレンズを装用して角膜を平坦化させ、日中はレンズを外して裸眼でも近視用の眼鏡をかけたのと同等の視力を保つことをめざす治療法です。いわば角膜のギブスのようなもので、通常のコンタクトレンズのように着脱できます。昼間に裸眼で過ごせることや、角膜がやわらかければやわらかいほど大きな治療効果が見込めることから、激しいスポーツをしている方や近視手術を受けられない19才以下のお子さんを持つ保護者の方からも注目を集めています。なお、これまでは近視軽減の一時的効果が期待できると考えられていましたが、最近の研究から、近視進行の抑止につながる可能性もある重要なツールとして再評価されているんですよ。

近年、コンタクトレンズによる角膜感染症が増えているのだとか。

秦野寛院長 ルミネはたの眼科4

角膜は眼球前部の厚さ0.5ミリほどの透明な組織で、無血管であるため免疫能の低い構造になっています。コンタクトレンズは角膜を覆うように装用するため、角膜に傷をつけやすくなるだけでなく、酸素が欠乏することにより微生物に感染しやすくなるという面も。しかも、2週間、1ヵ月とリユースするタイプのコンタクトレンズだと、洗面台にいる緑膿菌やアメーバなどの環境微生物がレンズやケースを媒介して目に入ってしまい、感染症を引き起こすリスクもあります。最近は美容品感覚で安易にカラーコンタクトレンズを装用する人たちが増えてきて、失明につながるような重度の感染症を引き起こしてしまうケースも少なくありません。コンタクトレンズは正しい使い方をすれば、強度近視などの方の助けになる、たいへん有用なツールです。しかし大きなリスクを伴うことを決して忘れないでいてほしいですね。

多くの人が角膜移植できるよう、移植医療の底上げを

これまでに印象に残っている患者さんとのエピソードを教えてください。

秦野寛院長 ルミネはたの眼科5

これまでにたくさんの患者さんとの出会いがありました。中でも印象に残っているお一人は、大学病院時代に担当した患者さん。子どもの頃にけがをして失明し、目が真っ白になってしまっていたのです。その方は、お孫さんが会うたびに自分の目をのぞき込むのがつらいと相談に来られました。そこで「角膜移植をすれば、視力は戻らなくても黒目の再生はできるかもしれませんよ」とお話したら「ぜひお願いします」ということで手術をしました。眼科の医師として角膜移植の適応を改めて考えさせられた一件です。

お忙しい毎日だと思いますが、プライベートで取り組まれていることはありますか?

クラシック音楽好きが高じて、大学生の頃にバイオリンを習い始めました。横浜交響楽団ジュニア・オーケストラや藤沢市民オーケストラでの演奏経験もあります。そんな私の姿に影響されたのか、息子はバイオリニストになりました。私はクラリネットのレッスンに5年ほど通った経験もあり、今はサクソフォンのレッスンに通っています。また最近シニアオーケストラに入団したところです。音楽は私の終生の研究テーマ。失明した人たちが暗闇の中で何を楽しみに生きて行くかを考えると、誰もが考えるのは「音」の世界でしょう。「光」が眼科、「響」が音楽の「光響」という一般社団法人を設立し、息子の力を借りながら音楽の総合力を実験したいと考えているんです。音楽を通じて、目の見えない方や認知症の方など、皆さんを笑顔にできるような活動に結びつけばいいなと。ドイツの偉大な音楽家は「音楽はあらゆる知恵や哲学よりも高度な啓示である」と言っています。

最後に今後の展望をお聞かせください。

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眼科に限らず、移植全般では残念ながら日本はまだ世界に遅れをとっていて、多くの場合は家族や知人が募金活動を行い、海外渡航移植をしているのが現状です。早く日本でも国内での臓器提供が日常的になってほしいと思います。角膜移植は臓器移植の中でも、安定した結果が期待できる分野だといわれています。この良さがもっと広く伝わって、臓器移植全体が日本でも広がってほしいですね。個人的には、日本は食でも臓器の分野においても、外国に頼らず独立できるようになればと考えています。ささやかでも全移植医療の底上げへの期待も込めて、地元藤沢の草の根グループである「湘南アイバンク」の活動も頑張っていきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オルソケラトロジー/17万6000円(税込)

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