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陣野 秋子 院長の独自取材記事

じんの眼科クリニック

(鎌倉市/由比ヶ浜駅)

最終更新日:2020/04/01

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おしゃれなお店やカフェなど若者に人気のスポットが集まる一方、昔ながらのゆったりとした時間も流れる海辺の街、由比ヶ浜。江ノ島電鉄線「由比ヶ浜」より徒歩3分、ビルの2階にあるのが「じんの眼科クリニック」だ。院内には大きな窓から自然光が入り、明るく開放的な雰囲気。アットホームな医院だが、精度にこだわった検査機器もそろえている。子どもから高齢者まで幅広い地域のニーズに合わせた診療に取り組む陣野秋子院長は、気さくな人柄と楽しいおしゃべりをしてくれる、優しいドクターだ。診療のことから普段の生活で気を付けるべきことまで、笑顔で取材に応えてくれた。
(取材日2016年4月22日)

内科医師と連携しながら地域医療に取り組む眼科医師

医師をめざしたきっかけや、開業までの経緯を教えてください。

父が内科医師、母が婦人科の開業医でした。祖母も叔母も医師という、女医の多い家系でしたので、自然な流れで医師をめざすようになりました。思春期の頃は、そんなレールの上に乗せられるのはいやだと思ったこともありましたが、恵まれた環境であることも確かなので、やはり医師を志しました。眼科を選んだのは、叔母が眼科の医師でなじみがあったことと、外科的なことも内科的なことも幅広く手がけられる点に惹かれたからです。大学卒業後は、日大医学部の眼科に入局し、日本大学医学部附属病院や、関連病院などで診療していました。当時、日本大学医学部付属病院では角膜移植の症例数が多く、ドナーからの眼球摘出や手術も経験しました。関連病院では部長として外来の診療からさまざまな手術を経験し、鍛えられました。

この地で開業されたきっかけを教えて下さい。

開業を考えていた頃、ここを紹介されて「海と山に囲まれたいいところだなぁ」と軽いノリで開業してしまったんです(笑)。住みやすいところと、クリニックの開業に向くところは違うと周囲にアドバイスされたのですが……当時は認知されず、正直大変でした。開業後、少し時間はかかりましたが、だんだん地域に受け入れていただけるようになり、18年たった今では本当にいいところに開業できたなと思っています。

どのような患者さんが来院されますか?

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近隣の方が中心で、視力障害、結膜炎などの感染症、アレルギー、白内障、緑内障など症状はさまざまですね。1階が内科クリニックですので、糖尿病や高血圧の患者さんなど、全身的な疾患をお持ちの患者さんも多く来られます。高齢の方が多いですが、保育園や小中学校の校医も担当しているせいか、お子さんも意外と多いですね。開業から18年も経つので、アイドルみたいだった男の子がおじさんになっていたり、やんちゃだった子が優しいママになって赤ちゃんを連れてきたり、時の流れを感じて愕然とすることがあります (笑)。観光地ですから、海でコンタクトレンズを落としたとか目が痛いといって駆け込んで来られる患者さん、外国人の方もいらして、そんなところは鎌倉らしいですね。

結膜炎の鑑別など、精度の高い診断を心がける

先生の診療方針や、クリニックの特徴を教えてください。

診療方針はできる限り検査に携わり、診療を進めていくことです。結膜炎の場合も、目やにを顕微鏡で見てきちんと鑑別します。また階下が主人の内科なので、内科との連携がスムーズです。たとえば白内障の手術が必要な場合の術前の内科的情報もすぐにわかりますし、糖尿病の患者さんが多く受診されますが、コントロールの状況、合併症の有無などもすぐに知ることができます。また、眼底カメラで眼底を詳しく調べることができるのが特徴です。微小な出血も見逃さないように調べることができ、目薬で瞳孔を開く必要もないので、高齢の患者さんにも負担が少なく、安心して受診していただけると考えています。最近増えている緑内障に関しては、早期診断、進行状況を解析できる装置でわかりやすい画像で説明しています。

結膜炎というとありふれた病気という印象がありますが、鑑別診断が難しいのですか。

結膜炎は、伝染性の強いウイルス性結膜炎と細菌性結膜炎、アレルギー性結膜炎に分けることができます。3者を臨床的に鑑別するのが難しい症例もあり、「流行目ウイルス性」と診断されるケースが実は少なくないのです。でも、人にうつすことはないとわかれば、保育園や学校を休む必要もありません。小さいお子さんの結膜炎の場合、保育園を休むかどうかの判断はとても大切なことです。なので、私は少し手間がかかってもできる限り鑑別したいと考えています。また多くのお年寄りは耐性菌を持っています。介護施設などで、抵抗力の弱いお年寄りの目やには耐性菌のことが多く、介助者を介して施設内で伝染してしまうことがあります。寝たきりのような抵抗力の弱い方は、肺炎を引き起こすこともあります。そのため、何が原因の目やにかきちんと診断する事はとても大切なことです。感染症は、決して軽く考えてはいけない、古くて新しい病気なんですよ。

他に、眼科の医師として気になる病気や傾向はありますか。

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心因性視力障害のお子さんが増えた時期があり、とても心配になったことがあります。今のお子さんはストレスが多いようですね。少しでも子どもの力になれればとアンケートに答えてもらい、原因を探り、できる範囲で子どもにアドバイスをしたり、保護者の方に伝えたりしています。成人の方にも、不定愁訴を持つ患者さんがいらっしゃいます。精神的ストレスや全身の不調が原因であることも多く、目は体の一部だなあと改めて思いますね。ですから、患者さんのお話をよく聞き、全身的なことや生活環境、生活習慣などもトータルに考えながら診断していきたいと思っています。

目を守る生活習慣のアドバイスや予防にも力を入れる

ところで、お休みの日の過ごし方や健康法も教えてください。

休みの日は、山歩きなどもしていますが、家事や診療の雑用を片付けたり、あとは自己研鑽ですね。眼科も進化が目覚ましいので、勉強することがたくさんあって大変です(笑)。母も含め、昔の女医さんは診療と家庭を両立させていくのは、大変だっただろうと思います。母もいつも忙しく働いていました。今はずいぶん便利になりましたが、私は母の背中を見て育ったため使命感のように、家事も自分でやらないと気がすまないので、それはちょっと損な性格かなと思います(笑)。健康のためには、毎日緑黄色野菜たっぷりの手作り野菜ジュースを飲んでいます。

眼科の医師として考える、生活する上で大切なことはありますか?

手洗いやうがいを習慣づけて、3食バランスのよい食事を食べること、スマホやパソコンを夜遅くまで見ていないで早寝早起きすることが、結局は目を守ることにつながります。手洗いうがいは感染症予防にもなり、お薬を使う機会を減らすことで耐性菌予防にもなります。また、バランスの良い食事は子供の心の安定に大切ですし、大人では生活習慣病の予防になります。子供の長時間のゲームは近視を進行させたり、ゲーム脳といわれる認知能力の低下を引き起こす可能性があります。こういったスマホやPCを夜間にみるとブルーライトの影響で睡眠障害をきたしたり、加齢黄斑変性症のリスクを高めます。手洗いや早寝早起きなどは昔から言われていることですが、最近そんな昭和の習慣が見直されています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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眼の病気は自覚症状がない場合も多いので、ちょっとおかしいなと思ったら早めに眼科クリニックを受診することをお勧めします。眼科の画像診断は進化し、病状も詳しく把握することができ、また患者さんの負担に配慮した治療法も開発され、当院でも対応可能です。患者さんに寄り添い、親身に対応することを心がけていますので、じっくり診てほしい、目の症状がなかなか治らないなど悩みのある方はぜひ気軽にご来院ください。当院のスタッフはベテラン揃いでとても頼りになりますので、私に言い忘れたことがあればスタッフにお声掛けいただいても大丈夫です。地元のクリニックならば、検査も受けやすく通いやすいと思いますので、ぜひ足を運んでいただきたいです。

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