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山本 篤志 院長の独自取材記事

山本眼科医院

(平塚市/平塚駅)

最終更新日:2019/08/28

20190329 bana

平塚の地で60年以上親しまれてきた「山本眼科医院」の3代目にあたる山本篤志先生。父である山本隆憲院長の背中を見て育ち、大学病院などを経て、2016年に同院の院長に就任した。専門は網膜硝子体疾患で、網膜剥離や黄斑疾患の治療を数多く手がけてきた。「よく見えることは、人が幸せに暮らすためにはとても大切なことだと思います」。白内障などの手術を受けて視力が回復すると明るく前向きになる人が多いことから、眼科診療を通じてより多くの人によりよい人生を送ってほしいと願う真摯なドクターだ。気さくな人柄が伝わる優しい笑顔と、丁寧でわかりやすい語り口も印象的。多くの患者やスタッフに慕われる山本院長に、眼科診療にかける思いやこれからの展望を語ってもらった。
(取材日2016年12月20日)

平塚で60年以上続く眼科医院の三代目ドクター

医師を志したきっかけや、開業までの経緯を教えてください。

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当院は、もともと大叔母が戦後まもなく開業し、1980年に父が継承した眼科医院です。父は白内障や緑内障が専門で、早くから手術を手がけていました。家でも手術のビデオを見返したりしている姿が印象的で、私も自然と眼科の医師になろうと考えるようになり、医学部に進みました。私の学年から研修制度が始まり、各科を回りましたが、「やはり眼科だな」と思い、日大の眼科に入局しました。その後はお茶の水の駿河台病院などで眼科診療に携わっていました。以前から、こちらの診療も手伝っていましたが、2016年4月から開業して院長となりました。

そのタイミングでクリニックも新築移転されたのですね。

そうです。旧医院は少し離れたところにあり、2016年5月にこちらに移転しました。新医院の構造でこだわったのは、眼科は検査などで待ち時間が長くなり、診察室は暗くする必要があるので、それ以外の場所は明るく開放的にしたこと。窓からは公園が見えてくつろいでいただけるようにしました。設備面では、先進の検査機器を導入し、診察室で患者さんに画面を見ていただきながらじっくり説明できるようにしました。大学病院レベルの治療を身近な地元でご提供したいと考えています。患者さんは平塚市内の方が中心ですが、小田原や茅ヶ崎、秦野などからも来られます。年齢的には幅広いですが、やはり高齢の方が多いですね。平塚は、戦前から工業地帯で神奈川の中では栄えていた町で、昔からずっと住んでいる方が多いという地域柄もあると思います。

先生のご専門や、こちらならではの治療について教えてください。

2

私の専門は網膜疾患で、硝子体や黄斑円孔、黄斑上膜、網膜剥離などの外科治療に携わっていました。最近、注目されている加齢黄斑変性症も専門領域です。当院の特徴としては、院長と私の他に、常勤のドクターが3人、非常勤のドクターが4人おり、幅広い眼科診療に対応すること、手術室が2室あり、白内障や網膜硝子体の手術も行えることです。どちらも日帰り手術でも可能ですが、当院は入院しての手術にも対応できます。旧医院にも入院設備はあったのですが、移転して新しくなったら、入院して手術を受けたいという方が増えました(笑)。網膜硝子体の手術は1日程度は安静にしていただきたいですし、お年寄りは入院した方がご本人もご家族も安心というケースも多いので活用していきたいですね。

目の健康を通じて、よく多くの人々を幸せに

診療を進めるうえで、どのようなことを大切にされていますか。

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近年、眼科領域では検査機器が進歩して、鮮明な画像が撮れるようになりましたので、患者さんにも見てもらいながら、よく理解して治療を受けていただけるように、しっかり説明をすることを重視しています。例えば、白内障の場合の水晶体の色の変化や、網膜の断層撮影などとてもわかりやすく見えますからね。そして治療のメリットデメリットを説明し、必ず「僕のお勧めはこれです」と申し上げます。失明しない病気の場合は、治療を行わないという選択肢もあることをきちんと説明することも心がけています。患者さんは、院長や私の診療を信頼して来てくださるので、大学病院時代よりいっそう責任を感じているところです。

お父さまである院長先生から学んだことは?

院長は手術がとても上手ですね。というのもオペ室が2室あり、同時に手術を行うこともあるのですが、「これは難しそうな手術だな」という場合も、普通の手術と同じようにスムーズに終わっているので、すごいと思っています。父が開業した頃は、クリニックで手術室を設けて白内障の手術を手がけるところはほとんどなく、先端だったと思います。そうした先見性も見習っていきたいところですね。

印象に残る患者さんとのエピソードがありますか。

4

白内障の手術で視力が回復したら、とても明るくなられて性格が変わったような方がいらっしゃいました。付き添いの奥さまも「よく見えるようになったら、とても優しくなって、20年前に若返ったみたい」と、外来に来るたびに喜んでくださっていたのが印象的でしたね。視力が悪くなると、認知症が進んだり、うつ状態になりやすくなると言われています。情報量や刺激も減り、色合いやコントラストがわからなくなり、景色を見ても感動できなくなったり、食べ物がおいしそうに見えなくなったりするのです。ですから手術を受けてよく見えるようになると、食欲のなかった方がよく召し上がるようになったり、散歩に出掛けるなど積極的になられたりするようです。よく見えるということは、人が幸せになるためには重要ではないかと思いますね。ただ女性の場合、ご自分のしわやしみ、家の中のホコリまでよく見えるようになって困ると言われることもありますが(笑)。

内科とも連携して、地域の医療拠点をめざす

ところでお忙しいと思いますが、プライベートな時間の過ごし方を教えてください。

5

息子が2人おり、まだ小学生なので一緒に遊んでいます。特にスキーが大好きで、シーズン中は毎週末に行っています。検定も受けるほどマジメに取り組んでいるのですが、この間、息子に抜かされてちょっと悔しいです(笑)。

眼科の立場から気になることがありますか?

最近は、小さいお子さんもスマートフォンなどをよく使用していますが、近くで長く見ていると近視になるのも心配ですし、LEDの光線で10年、20年後にどのような影響が出るかはまだわかっていないので、見過ぎないように注意していただきたいですね。親としても、スマホばかり見ていると家族や友だちとのリアルなコミュニケーションが減るのも問題かなと思います。

今後取り組みたい分野や展望についてお聞かせください。

地域で「白内障の手術は山本眼科で」と認知していただいているのはありがたいのですが、患者さんが多くて待ち時間が長いのが課題です。スタッフも増員して手術日を増やし、待ち時間をなるべく減らしていきたいと考えています。またここは、眼科だけではなく地域の医療拠点となるような医療モールにしたいと考え、整形外科と内科のクリニックにも入っていただきました。特に内科は生活習慣病を専門とされていますので、近いうちに連携して、糖尿病網膜症などの勉強会も開いていきたいと考えています。私個人としては、こちらに来て大学病院時代より時間的な余裕は増えたのですが、すべての責任が院長と私にかかってくることを実感しています。クリニックとしての規模も大きいですし、もうしばらく院長に頑張ってもらいながら、開業医としての研鑽を積みたいと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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白内障や緑内障、網膜の病気も自覚できないことが多いのが特徴です。目に異常は感じなくても、できれば半年に1度程度は検診を受けていただきたいですね。いちばん怖い病気は失明につながる緑内障だと考えていますので、当院では、結膜炎やドライアイで来られた患者さんにも緑内障の検査を行っています。最近、働き盛り世代のトラブルとして多いドライアイも、よい薬も開発されていますので、ぜひご相談ください。また高齢のご家族が、つまづいたりすることが増えたり、あまり外に出なくなったり、趣味だった読書や手芸をしなくなったりしたら、見えにくいのではないかと注意してみてください。目の病気はゆっくり進むことが多いので、ご本人は気づかないまま、だんだん生活の範囲が狭くなってくることがあります。以前とちょっと変わったなと気になることがあれば、一度、眼科のチェックを受けるように勧めていただきたいですね。

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