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岩田 盾也 先生の独自取材記事

ナーブ・ケア・クリニック

(横須賀市/県立大学駅)

最終更新日:2023/02/03

岩田盾也先生 ナーブ・ケア・クリニック main

横須賀の近隣地域の住民に向け、脳神経外科的領域を中心とした外来診療や、脳疾患を中心とした在宅診療を提供する「ナーブ・ケア・クリニック」。2020年4月から同院の常勤医師として、第一線の診療を担う岩田盾也先生は、日本脳神経外科学会脳神経外科専門医。豊富な経験と知識をもとに、専門的かつ総合的な診療を行うスペシャリストだ。強みは認知症や頭痛、脳卒中の患者をじっくり診ること。「病気を診るのではなく、患者さんを診る」をポリシーとし、患者と家族の架け橋的役割を果たしている岩田先生より、診療への想いをじっくり語ってもらった。 

(取材日2023年1月11日)

頭痛や認知症、脳卒中を中心に幅広く診療にあたる

脳神経外科がご専門だと伺いました。

岩田盾也先生 ナーブ・ケア・クリニック1

どうして脳神経外科を選んだかというと、脳はすべての臓器に指令を出しているといわれ、全身の司令塔のような大事な臓器で興味深かったからです。人の意識や考えは、実は心ではなく脳に入っていると考えていて、人間を突き詰めていくとすべてが脳に詰まっていると思うんです。そういった人の要である脳神経を専門に扱うことができて本当に良かったと感じています。私は手術をしたくて脳外科の医師になったわけでもなく、病気ではなくて患者さんという人を診たくて仕事をしています。

岩田先生が赴任された経緯を教えてください。

当院に、非常勤で来たのが2018年の秋、常勤になったのが2020年の4月です。ここに来る数年前から外来や在宅での診療に携わりたいと思っていました。一般的な病院にいる脳神経外科医の道から外れるのにはそれなりの覚悟が必要でした。でも、当院の実践している外来診療や在宅診療などの方が人と関われる時間が長いと思ったんですね。そんな中、患者さんに対して熱い思いを語る久保院長に共感し、当院で一緒に診療に携わろうと決断したんです。

貴院には複数の医師がいらっしゃいますが、岩田先生の役割について教えてください。

岩田盾也先生 ナーブ・ケア・クリニック2

当院の行動指針は、医療従事者として、日頃より医療知識と技術の修得に努める、新しいことに挑戦する、です。年齢的にはまだ若い側ですので、「これだけ」と決めずに幅広く何でも診たいと思っています。現在の脳神経外科医としての役割でいえば、外来での認知症や頭痛、あとは脳卒中の診療が中心になってきます。中でも、脳卒中の後に体が固くなってしまう病気があって、注射で緩和をめざすという治療法がありますが、脳神経外科で行っている医師が少ないのです。そういったことにも私は対応しているのが強みだと思っています。しっかりとした専門領域を持ちながら、技術を生かしつつ、広い視野で診療を発展させていくことが私の役割だと思っています。

病気を診るのではなく、患者自身を診ることがポリシー

診療において、最も大切にされていることは何ですか?

岩田盾也先生 ナーブ・ケア・クリニック3

先ほどいくつか病気の名前を挙げましたが、「病気を診るのではなく、患者さんを診る」ということを以前から自分のポリシーにしています。例えば、ある患者さんの頭痛だけを診て併存する他の病気のことは知っておく必要はないというわけにはいかないと思っています。その人の全部を把握して、何に苦しんでいるのかを理解し、人生というとおこがましいのですが、人として困っている部分を癒やしてあげたいと考え取り組んでいます。すなわち、小さな一つの病態だけではなく、患者さんを俯瞰してトータルに診たいと思っています。

そのポリシーに至ったきっかけはあったのでしょうか?

手術室をメインに仕事場としていた時です。脳の病気って手術治療を行えば誰でもすぐに元気になっていくのではなくて、後遺症が残ってしまうこともあるし、中には命の危険性もありますので、常に集中しながら日々手術を行っていました。最初は、脳の病気を手術したとたんにみんなすぐ元気になるのではと思っていましたが、脳神経外科医として働いていくうちに、患者さんはむしろ手術後の方が大変だと思い知らされます。回復に時間がかかりますし、それにむけた治療も大切ですし、完全回復が得られない場合もあります。原因を取り除いても元通りになるわけではないことがあると知ってからです。医師になった時から人のためになりたいと思っていましたので、病気だけでなく、人をじっくりと診ていくことが自分には合っているんでしょうね。

患者さんとの関わり合いではどんなことに配慮されていますか?

岩田盾也先生 ナーブ・ケア・クリニック4

患者さんご本人やご家族には、それぞれが「こうしたい」「こうあってほしい」というご自身の強い想いがおありでしょう。特に認知症患者さんの診療では、ご家族ばかり話す方がいらっしゃいますが、なるべく一緒に話し合いをさせていただいた上で、最後には医師として自分が決断した治療法を、患者さんに「こういう話だからこうしましょうか」といったように、ひと声かけるようにしています。もちろんご家族も大切ですが、病気で苦しんでいる患者さんが主役だと思いますので、必ず両者の意見やご希望を聞くように心がけています。

患者の幸せが第一優先。目の前のことを丁寧に確実に

医師になろうと思われたきっかけはありましたか?

岩田盾也先生 ナーブ・ケア・クリニック5

私の母が看護師や看護の教員をしていたので、医療や健康については常に身近にあった分野でした。将来の仕事は医療関係なら何でも良かったのですが、やはり自分の力で組織をつくって健康に引っ張りあげるには、医師となって医療チームの中心にいたほうがいいのではと思ったんです。また、小学生の時に同級生のお母さんがくも膜下出血で亡くなってしまい……。その時にクラスの学級委員だったので、友人の家に弔問に行ったんですけど、その子がとても泣いていて、やはり病気って本人だけでなく家族にも大きく影響するんだという思いがずっと引っかかっていた気がします。その経験がもしかしたら脳神経科の医師になるきっかけにつながったのかもしれません。

お忙しいとは思いますが、休日はどんなことをして過ごされていますか?

私の妻も医師で、同じ脳外科でけっこう忙しく働いているんです。ですからその分、家庭の時間は家族のためにたっぷり使ってあげたいと思っていて、一人で何かをするというのはありません。子どもが小学生で息子と娘がいます。一緒に公園に遊びにいったり、勉強を見たり。あとは、家族のために料理をするようになりました。今はインターネットでレシピが簡単に出てくるので、それを見ながら料理することが趣味ですね。

今後の展望をお聞かせください。

岩田盾也先生 ナーブ・ケア・クリニック6

「医療人として愛をもって受診者や家族に接し、関わる人全てに安心と幸せを届けることにより、希望をもてる環境、社会を創造すること」と久保院長が当院の使命として掲げています。それに向かって一緒に取り組んでいきたいと思っています。個人的には、大きく何かをしたいというよりは、私の顔を知っている患者さんが幸せになってくださればいいと願っているので、目の前の小さなことを丁寧に行っていくことを大切にしていきたいです。私は現実的に確実に一歩ずつ進んでいくことを目標に日々知識の習得にも励んでいきたいと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

クリニックの医師っていろいろな先生がいますが、私は若手ですし話しやすい雰囲気ではあると思います。私自身も頭痛持ちで薬を飲んでいたりしますから、気負わず気軽に相談してくださればうれしいです。在宅診療についても、頭の病気で悩んでいるけどなかなか通院は難しいといった方は、訪問もできますので上手に活用していただきたいですね。片頭痛でない頭痛も診察できますし、認知症もさまざまなケースがあります。忘れっぽさなどが気になる場合や、首から上のトラブルがあったら、お話だけするつもりで気軽に受診してください。

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