腰痛などの痛みは整形外科へ
内科併設クリニックをかかりつけに
めぐみケアクリニック
(横須賀市/京急久里浜駅)
最終更新日:2023/05/31


- 保険診療
腰や首、肩の痛みが続く時、市販の湿布や整体を試す前にまずは頼りにしたいのが整形外科だ。痛みが出る原因は人により異なり、残念ながら明確に特定できない場合も少なくない。ただしきちんと医師に診てもらえば、背後に別の疾患が隠れていないか確認してもらった上で、痛みを緩和するための適切な治療を受けられる。特に「めぐみケアクリニック」のように経験豊富な複数の医師が在籍し、循環器内科など他科も併設している医療機関であれば、さまざまな相談がしやすく心強いだろう。今回は、体の痛みの中でもとりわけ悩む人が多い「腰痛」を軸に、同院で受けられる治療や診療にかける思いについて、主に平日の診療を交代で担当している高橋正明先生と菊本喜代司(きよし)先生に話を聞いた。
(取材日2023年3月29日)
目次
投薬・注射・リハビリの3本柱で痛みの緩和をめざす整形外科。他科とも連携し、地域住民の健康を見守る
- Q悩む人が多い腰痛の治療について基本的な知識を教えてください。
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A
▲視診・触診を行い丁寧な診察を重要視する高橋先生
【高橋先生】腰痛の原因や症状はさまざまです。大半は一般的な「腰痛症」ですから心配せずとも大丈夫ですが、手術が必要な状態か、または何か大きな病気が原因でないかどうかを鑑別するために一度エックス線検査で調べることが大切です。椎間板ヘルニアや圧迫骨折など痛みの原因がわかればそれぞれに応じた治療を行います。
【菊本先生】中にはがんの骨転移など重篤な病気が原因の腰痛もありますが、特異な例といえるでしょう。椎間板ヘルニア、腰部脊椎管狭窄症、脊椎すべり症などの診断であれば、状態によっては手術が必要になることもあるかもしれません。その場合当院では横須賀共済病院や大学病院との連携がありご紹介もスムーズです。
- Qこちらでは、痛み緩和のためにどのような治療を行っていますか?
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A
▲明るく患者に接し、寄り添う菊本先生
【菊本先生】痛み止めの内服薬や湿布などの投薬、注射、それに理学療法、つまりリハビリが当院における治療の3本柱です。リハビリは温熱療法などを行う物理療法を軸として、機能訓練にも対応しています。クリニックの3階にはリハビリ専用のスペースも設けています。
【高橋先生】ぎっくり腰をはじめ、急性期の痛みには注射、薬、時にはコルセットも使い、少し落ち着いたら温熱療法などを行っていきます。基本的に腰痛症は加齢と関連していることもあり、痛みを完全にゼロにするのは難しい面もあるでしょう。場合によっては痛みとうまく付き合うことも視野に入れながら、日常生活に支障を来さない状態をめざして治療することもあります。
- Qリハビリではどんなことを行うのですか?
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A
▲理学療法士在籍で運動療法にも対応
【高橋先生】先ほど菊本先生がふれたとおり、温熱療法や牽引療法といった物理療法に加え、必要に応じて理学療法士による機能訓練も行います。当院での機能訓練は予約制で、例えば腰痛のための体操指導が受けられます。体操は正しい方法で毎日続けることが大切なので、何度か通って覚えていただきたいですね。
【菊本先生】機能訓練を含めたリハビリの目的の一つに、関節の可動域改善が挙げられます。整形外科でのリハビリは医師と連携したスタッフが担い、専門的なケアが受けられることが特徴です。看護師や理学療法士は患者さんと接する時間が長い分よくお話を聞いているので、情報を共有してもらい診療に生かすこともありますね。
- Q整形外科だけで3人の医師がいますが受診のメリットは何ですか?
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A
▲多様な診療科を備え、地域医療を支える
【高橋先生】曜日によって異なる医師が診ますので、多くの目が入りやすい体制であることは患者さんにとってメリットになるでしょう。万が一にも何か見逃してしまう可能性を減らすことにもつながると思います。整形外科の医師として互いに連携しながら、それぞれの経験を診療に生かしています。
【菊本先生】当院の場合は、内科、循環器内科や耳鼻咽喉科の医師と院内で連携できることも大きなメリットではないでしょうか。特にご高齢の患者さんであれば内科的疾患もある場合が多いですからね。例えば痛みやしびれで整形外科を受診された方で糖尿病や脳血管障害が疑われるケースでは、その日のうちに循環器内科で診てもらうこともできます。
- Q先生方が診療で大事にしていることを教えてください。
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A
▲患者の悩みを傾聴し、二人三脚での治療を行う
【菊本先生】まずは患者さんが何をめざしているのか、来院の目的を知ることです。単刀直入に聞いてもうまく答えられない方もいらっしゃるので、「日常生活でどんなふうに困っていますか」と具体的な質問を心がけています。日々痛くて困っているのか、たまに痛いのかでは同じ腰痛でも対応が異なります。時には雑談に質問も交え、初対面でも話しやすい雰囲気を意識しています。
【高橋先生】私が大事にしているのはとにかく丁寧な診療ですね。痛みの原因は多様で中にはストレスなど心理的要素から来るケースもあります。一人ひとり異なる背景にも目配りしてお話を伺うとともに、視診・触診という基本をしっかり踏まえた診療を重視しています。