竹村 禎一郎 院長の独自取材記事
浦安サンクリニック
(浦安市/浦安駅)
最終更新日:2025/05/19

浦安駅から徒歩1分のビルにある「浦安サンクリニック」。地域のかかりつけ医として内科、皮膚科、整形外科、リハビリテーション科、美容皮膚科など幅広い診療科目を掲げている。どんな病気でも診察できる昔ながらの町の医師をめざしてきたという竹村禎一郎院長。大学卒業後は麻酔科の医師として複数の診療科で研鑽を積んだ。同院ではその経験を生かし、ジェネラリストとしてさまざまな疾患を診療。「人体のパーツはそれぞれが独立して機能しているのではなく密接に関連していますので、そのほうが患者さんのためにもなると思うのです」と総合的な診療を行う理由を語る。患者目線での診療を心がける気さくで親しみやすい竹村院長に、同院の特徴や今後の展望などを聞いた。
(取材日2024年12月16日)
さまざまな症状に対応できるかかりつけ医でありたい
医院の特徴についてお聞かせください。

1994年に内科、皮膚科、整形外科を掲げて開業し、5年ほどたって美容皮膚科もスタートしました。4階は保険診療、5階は自由診療とフロアで診療科目を分け、さまざまな疾患を総合的に診られるように努めています。人体のパーツはそれぞれが独立して機能しているのではなく密接に関連していますので、そのほうが患者さんのためにもなると思うのです。当院には、「何科で診てもらったら良いかわからなかった」という患者さんがよくいらっしゃいます。整形外科の病気と思っていたが、実は内科の病気だったということもあり得ます。地域に根差した町の医師として、さまざまな症状に総合的に対応することが当院の強みですね。
どんなきっかけで複数科目を診療しようと思われたのですか?
幼い頃、近所に何でも診てくれる医師がいたんです。いつ訪れてもたくさんの患者さんがいて、みんなに親しまれていました。その先生に憧れ、先生のような医師になりたいと思ったのがきっかけですね。幅広く診療できるよう、大学卒業後は日本大学医学部の附属病院の麻酔科に入局し、関連病院の内科や皮膚科、整形外科など複数の科でも研鑽を積みました。開業した後で診療科目を徐々に増やしたのは、親が商売をしていた影響も大きいですね。子どもの頃からお客さまを大切にするよう教えられていたので、「お客さまである患者さんがどうしたらもっと喜ぶだろうか?」と常に考えてきました。「こういう科があったら患者さんに喜んでいただけるのでは?」という思いから、新たな診療科目を設けたのです。
どんな患者さんが多くいらっしゃいますか?

地域柄、若い世代が多いです。昔からの患者さんがお孫さんを連れてきたりして、家族ぐるみでお付き合いのある方も少なくありません。引っ越しても遠方から通ってくださる方や、駅から近いからと通勤途中に寄ってくださる方もいますね。近くに日本語学校ができてからは外国人の患者さんも増えており、言葉はわからずとも誠意をもって対応するよう努めています。また日曜は非常に多くの患者さんがいらっしゃるため、すべての診療を丁寧に行おうとするとどうしても待ち時間が発生してしまうのが課題です。そこで診療の順番が来るまで院外で自由に過ごせるよう、受付時にカードをお渡しし「1時間後を目安に戻ってきてください」などとご案内しています。加えて、発熱や風邪症状のある方の診療はお断りしているのですが、知らずにご来院された場合には対応を行っています。
病気の早期発見のため、健康診断にも力を入れる
健康診断にも力を入れているようですね。

胃の内視鏡検査やエックス線検査、超音波検査など健康診断に必要な設備は一通り導入しています。また、さまざまな健康診断メニューをご用意し、健康診断の二次健診も行っているんです。浦安市や市川市の検診に加え、企業の健康診断などでもご利用いただいています。基本的には予約制ですが、予約状況や検査内容によっては翌日の検査も受けつけるなどフレキシブルに対応していますね。また、CTやMRI検査などさらに詳しい検査が必要な場合は、提携クリニックをご紹介しています。例えば親族にがんや脳の病気を患っている方が多い場合は、きちんと説明した上で詳しい検査をお勧めします。できるだけ早く病気を見つけて差し上げたいという思いは強いですね。
どのように患者さんの予防意識を高めていますか?
病気が深刻になる前に見つけて治療できるよう、健康診断や各種検査を積極的に受けていただきたいと思っています。そのため普段の診察時に「火事もボヤの段階でわかれば被害が少なくて済みますよね。検査を受けたほうがいいか迷ったら早めに来てください。検査が必要かどうかは私が判断しますから」と伝えるようにしています。私は「どうしてこれぐらいのことで来たの?」とがっかりさせるような発言は決してしません。心配事が1つでもあれば、それは全身の健康につながるでしょう。どんなに小さなお悩みでも構いませんので、受診したほうが良いのか迷ったら、近所のお店に行くくらいの感覚で気軽にお越しください。
診療の際に心がけていることを教えてください。

体を見るのではなく、人を見る診療を心がけています。病気の発見はもちろん、対話を通して「この人は今どのような状態にあるのか?」をニュートラルな立場から判断し、治療の方向性やアドバイスできることなどを考えていますね。例えば膝が痛いという患者さんに対しては、症状の裏に何か隠れていないかなど、別の病気の可能性も念頭に置きながら診察をします。手間を惜しまず、たくさん会話をしてヒントを得ることが大切です。そして最後は、診療室を出ていく患者さんがきちんと満足されているか必ずお顔をチェックするようにしています。心残りがあるままお帰りいただくのは嫌なので、顔色や足取りなどを最後まで確認するよう心がけています。患者さんに「私と出会って良かった」と思っていただくのが目標です。また、当院ではアトピー性皮膚炎の患者さんが使用する注射薬も取り扱っています。生後半年の赤ちゃんから使用することができますよ。
たとえ小さく思えることでも、気軽に相談してほしい
スタッフが大勢いらっしゃるようですね。

現在40人近くのスタッフが勤務しており、医師は私を含めてほとんどがジェネラリストとして幅広い科目に対応しています。4人のリハビリテーションスタッフもそれぞれの個性を生かして、患者さんに合わせたケアが可能です。30年近く一緒にいる仲間もおり、もはや家族のような存在ですね。最低限の気は使いますが遠慮なく意見を言い合えて、食い違いがあってもすぐに改善し、また仲良く仕事をしています。患者さんからは「みなさん優しくて親切ですね。一体どんな教育をしているのですか?」とよく尋ねられますが、私が患者さんにして差し上げたいことを行動で示すようにしていますので、そこから自然に学び取ってくれているのではないでしょうか。細かいことを言うよりも、自らの行動が一番大事です。
先生の健康法についてお聞かせください。
約20年前からの習慣なのですが、毎朝6時に起床して、1時間程度の散歩をし汗を流しています。飲食店で料理を仕込むように、私も体をつくりシャワーを浴びて、心身を良い状態に整えてから患者さんの前に出るようにしているんです。運動が好きというのもありますが、このおかげで精力的に診療にあたれると感じていますね。ときには診療後にもう一度ジムに行くこともありますよ(笑)。忙しくても体を動かすと気持ちが良いので、疲れはあまり感じませんね。リズムを崩さないために休日もトレーニングをし、海外出張の際にもジム用のウェアや靴を持参し、ジムがあるホテルに泊まっています。また睡眠も必ず6~7時間は確保し、食習慣にも気をつけていますね。紫外線が強くなりそうならビタミンCやEを取るなど、細かく気を配っています。
今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。

現在の診療スタイルをベースにより良い形で進化を続け、教育面でも随時バージョンアップしながらスタッフに医院の方針を示してまいります。私はスタッフや患者さんを家族のように思っており、みんなの幸せを願っています。病気にならないよう、食生活や運動などの生活習慣に関しても、私自身の経験も踏まえてアドバイスしたいですね。お一人ではわからないことも多いでしょうから、何事も遠慮せずご相談ください。当院の患者さんには私の顔を見るためだけに来院する方もいらっしゃいます。満足の仕方は人それぞれですので「こんなことで行っていいのかな?」と不安に思わず、ぜひ気軽にお越しいただければ幸いです。
自由診療費用の目安
自由診療とはしみのケア/10mm未満:1mm毎1100円~、10mm以上:1mm毎1650円~、人間ドック/2万8600円~