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佐々木 大樹 院長の独自取材記事

佐々木医院

(船橋市/滝不動駅)

最終更新日:2023/09/01

佐々木大樹院長 佐々木医院 main

滝不動駅から徒歩5分ほどの住宅地に構える「佐々木医院」は、戦後すぐの開業から3代にわたって続く歴史あるクリニックだ。現在医院のある船橋市南三咲に拠点を移して50年以上たち、2021年4月からは、消化器内科を専門とする佐々木大樹先生が3代目院長として診療にあたっている。町のかかりつけ医として祖父の代から地域の中で担ってきた総合的な診療に対応しつつ、自身の専門性を生かし、胃や大腸の内視鏡検査にも注力しているという。クリニックのこれまでの歩みや専門に手がけてきた内視鏡検査に対するこだわり、病診連携の取り組みなどについて、佐々木院長に詳しく話を聞いた。

(取材日2022年5月20日/再取材日2023年6月30日)

消化器内科の専門性を生かしつつ、総合内科診療に対応

クリニックのこれまでの歩みを聞かせていただけますか?

佐々木大樹院長 佐々木医院1

もともとは祖父が戦後すぐに内科医院として開業したのが当院の始まりで、1960年代にこの場所に移ってきたと聞いています。私自身祖父と父の姿を見ながら育ち、幼い頃から「自分も医師になって、地域の人々の身近な存在として患者さんの役に立ちたい」と思い描いていました。前院長である父は専門が整形外科ですから、整形外科を中心に内科、小児科の診療を手がけていました。院長交代を契機に、診療科目に私の専門である消化器内科を加え、地域のかかりつけ医としての診療と、消化器内科の専門性を生かした診療の双方に対応しています。

患者さんと接するにあたり、日々どのようなことを心がけていますか?

当院は、地域にお住まいの方々が体の不調についてどんなことでも気軽に相談できるようなクリニックでありたいと考えています。だからこそ患者さんと対話する時間はとても大事。目と目を合わせて言葉を交わし、表情や話し方を含めて注意深く拝見するようにしています。また、話す時には専門用語を使わず、できるだけわかりやすい表現に置き換えて伝えるように意識しています。例えば喉の腫れであれば、咽頭炎とは言わずに「喉の風邪ですね」と言い換えたりします。私自身もそうですが、人は相手がわかりにくい言葉を使って話していると、内容がすんなり頭に入って来なくて、つい聞き流してしまうものですよね。医師が患者さんに説明する際の言葉のわかりやすさは、症状に対する患者さん自身の理解を促す上でも、とても大事な要素だと思っています。

診療環境をアップデートすることを常に意識されているそうですね。

佐々木大樹院長 佐々木医院2

院長就任から2年が過ぎ、この夏までに先進の内視鏡検査機器、AIによる補助解析機能を備えたエックス線検査システムを導入したほか、電子カルテへの移行も完了し、時代に合わせた診療環境を整えることができました。また当院は整形外科で痛みを抱えて通院されている患者さんも多いことから、患者さんの院内での動線をあらためて見直し、より移動が少なく済むように診療室と処置室、検査室、温熱療法やけん引で利用する専用スペースのレイアウトを大幅に変更しました。また、小児科で受診される親子連れが増えているので、待合室にも小さいお子さんを意識した折り紙の装飾を取り入れ、予防接種を頑張ったお子さんにもプレゼントするなど、スタッフと意見を出し合って、患者さんにとってより居心地の良い空間になるよう試行錯誤を重ねています。

内視鏡検査時の心身の負担軽減のための工夫も

注力されている内視鏡検査についてもお聞かせください。

佐々木大樹院長 佐々木医院3

内視鏡検査は今ではかなり一般的になりましたが、つらそう、痛そうといったイメージから抵抗感をお持ちの方もまだ多いかもしれませんね。エックス線検査やバリウム検査では発見の難しい病変も、内視鏡検査なら胃や腸の内部の様子をスコープで精密に確認できるため、早期発見に有用です。ただし、そうしたメリットの一方で、過去に受けた検査時の苦痛がトラウマになって、その後検査を受けたがらない方も少なくありません。ですから当院では、検査を受ける方の心身の負担ができるだけ軽くなるように配慮しています。胃カメラでは、カメラを鼻から挿入する手法を取り入れて、嘔吐反射が起きにくい状態で検査を受けることができます。希望に応じて、眠っているような状態のうちに検査を終えるために鎮静剤を使うことも可能です。

大腸内視鏡検査はあらかじめ行う前処置もあり、ストレスフルに感じる患者さんも多いのでは?

腸の中をきれいにするために、前もって消化の良い食事に切り替えたり、錠剤や液体の下剤を一定量飲んで準備をしていただく必要があり、患者さんはなかなか大変だと思います。大学病院時代から私がずっと気になっていたのが、こうした前処置の都合で検査時間が午後のスタートになって、患者さんを長時間拘束せざるを得なかったこと。検査当日の朝から絶食している患者さんの検査を午後から始めるとなると、患者さんはお昼ご飯も食べられませんからね。そこで、当院では検査当日、少しだけ早起きしていただいて、前処置を午前7時くらいから始めることで、お昼前には検査を受け、終了後に遅めの昼食を食べていただけるように調整しています。また患者さんの体調や普段の便通の状態に応じて下剤の種類を選択して処方したり、腹部の手術歴など既往歴も考慮しながら、一人ひとり無理なく受けていただけるよう努めています。

身近なクリニックで検査体制が整っているのは、地域の皆さんにとっても安心感がありますね。

佐々木大樹院長 佐々木医院4

患者さんのご事情に応じて小回りの利く対応ができるのは、町の個人病院ならではの強みだと思っています。万が一検査で異常が見つかった場合でも、1センチ以下の小さなポリープでがんの疑いがなければ、当院で日帰り切除にも対応しています。当日の帰宅後の生活に多少の制限はありますが、翌日には出血や合併症を起こしていないかなど、必ず電話でフォローさせていただきます。大きなポリープについては近隣の病院をご紹介しますし、私自身、船橋二和病院でも非常勤医として内視鏡検査・治療を担当していますから、ご希望があれば同院の設備のもと、私が執刀することも可能です。古巣の東邦大学医療センターでも若手ドクターの指導にあたっており、病診連携体制も整っていますから、患者さんにとってベストな治療を一緒に考えていきましょう。

不調があるとき気軽に頼れる「相談所」でありたい

患者さんの年齢層やご相談内容も幅広いようですね。

佐々木大樹院長 佐々木医院5

私が院長に就任する以前は、近隣のご高齢の患者さんが中心でしたが、新型コロナウイルスのワクチン接種をきっかけに来院された30~50代の患者さんが、しばらくして内視鏡検査希望で来てくださったり、後日その方のお子さんやご家族が来てくださるなど、徐々に患者層が広がりました。めまいや腹痛など不調の種類によっては、患者さんがご自分の症状からどの科を受けるべきか判断することさえ、とても難しいことがあります。かといって多くの科を網羅している大きな病院に出向くというのも、なかなかハードルの高いものですよね。そんなときは当院でご相談いただければ、こちらで症状を診て医療の専門家の目で受診すべき診療科をご案内し、速やかにおつなぎします。そうした振り分けもまた、町のクリニックの担うべき役割の一つだと思っています。

スタッフの体制についても少し教えてください。

診療にあたる父と私、看護師を含め、総勢6人体制です。全員でのミーティングを月に1度は必ず開いて、患者さんに関するさまざまな情報共有や意見交換を行っています。父が院長だった当時から長く働いてくれているメンバーもいるので、患者さんが当院をより快適に利用できるように考えて、さまざまな改善策なども提案してくれます。そして何より、私よりも患者さん一人ひとりのことを生活背景も含めてよくわかってくれているので、当院になくてはならない本当に頼もしい存在です。

最後になりますが、読者に向けて一言メッセージをお願いします。

佐々木大樹院長 佐々木医院6

本当はもっと心配事があるのに「これ以上聞いたら先生に怒られるんじゃないか」「忙しそうだから、今日は聞くのはやめておこう」と、医師に本音を言えないまま病院を後にした経験のある方は、意外と多いのではないでしょうか。私は医師にとって大事な力は、傾聴力と共感力だと思っています。そんなことで怒ったりしませんし、むしろ患者さんが何げなく伝えてくださった一言がきっかけで、病気の早期発見につながることもあります。不調があったらとりあえず行って相談してみようと思えるような、そんな「町の相談所」として多くの患者さんに利用していただきたいと心から願っています。

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