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藤巻 豊 院長、藤巻 充寿 先生、藤巻 有希 先生の独自取材記事

藤巻耳鼻咽喉科医院

(市川市/南行徳駅)

最終更新日:2021/11/30

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東京メトロ東西線・南行徳駅前にある「藤巻耳鼻咽喉科医院」。藤巻豊院長と息子の藤巻充寿先生は耳鼻咽喉科、娘の藤巻有希先生が小児科を担当し、「患者さんのお悩みを解消して、医療機関に通わなくていい状態にしてあげたい」と病院レベルの検査や治療をめざしている。そのために人員体制や機器を充実させており、常に医師が2~3人、看護師は7人以上が勤務。必要な機器に関しては「ないものがないほど」だという。実際にどのような診療が可能なのか、また患者に対する想いなどについて3人に話を聞いた。

(取材日2021年5月26日)

耳鼻咽喉科と小児科、同時に診てもらえる安心感

耳鼻咽喉科と小児科を標榜されていますね。

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【藤巻院長】僕と充寿先生は耳鼻咽喉科、有希先生は小児科を担当し、どちらも診られる体制を整えています。例えばお子さんが風邪をひいた時、親御さんは耳鼻咽喉科と小児科のどちらにかかるべきか迷うでしょう。そういった煩わしさを何とかして差し上げたくて。医学的には、鼻水は耳鼻咽喉科で、咳は気管支の炎症なので小児科といったすみ分けがあります。しかしそれを親御さんが判断するのは難しいので、病気や状態によっては耳鼻咽喉科に来た方に「小児科に行ってください」と言わざるを得ないこともあるんです。とはいえ、クリニックを通い分け、はしごするのは大変ですから、当院で完結できればと。
【有希先生】耳鼻咽喉科で「これは小児科で診たほうがいい」「内科疾患も併発していそうだ」と判断した場合は小児科に回してもらいます。逆に小児科で耳や鼻の病気に気づくこともあるので、そうしたときには耳鼻咽喉科に引き継ぎますね。

3人はそれぞれどういった診療を専門にされているのでしょうか?

【充寿先生】父は耳鼻咽喉科を広く診療してきて、外科手術にも力を入れています。僕は2021年3月まで順天堂大学医学部附属順天堂医院の耳鼻咽喉・頭頸科に勤務していて、4月から当院で常勤になりましたが、それまでは頭頸部のがんの手術をメインに臨床経験を積んできました。そのため、喉や甲状腺、首のしこり、リンパなどを詳細に診療することができます。また、末期がんの緩和ケアなどを通して患者さんの全身も診てきたので、耳・鼻・喉の病気が全身に及ぼす影響も考慮して診療にあたっています。
【有希先生】私は小児科の中でもアレルギーが専門で、主に食物アレルギーや気管支喘息のお子さんを診ています。耳鼻咽喉科でアレルギー性鼻炎や花粉症のお子さんを診た場合に、小児科で採血して結果を解析する場合もあります。耳鼻咽喉科はアレルギー疾患で相談に来られる方も多いので、そういった面でもよく連携をとっています。

耳鼻咽喉科では日帰り手術もされているのでしょうか?

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【藤巻院長】そうですね。最終的に「医療機関に通わなくていい状態」「薬を飲まなくていい状態」をめざして治療をしているので、外科的処置によって根本的に患者さんを病気の苦痛から解放したいと考えて、手術を提案することがあります。特に多いのは中耳炎の換気チューブの留置術、鼻茸の切除、アレルギー性鼻炎のレーザー治療です。換気チューブの留置術は、中耳炎を繰り返してこじらせた結果、滲出性中耳炎に発展したお子さんに対して行うもの。ただし中耳炎が治らない原因として、まれに免疫不全が隠れていることがあるので、その場合は内科的な治療が必要になります。同じ症状でもその原因はさまざまなので、当院では症状だけで治療を決めることはしません。きちんと必要な検査を行い、データに基づいて診断、適切な治療を選択していきます。

病院レベルの診療体制と検査機器をそろえる

検査機器もたくさんそろえていて、さまざまな検査が可能だそうですね。

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【藤巻院長】そうですね。クリニックで診断に迷う症状にぶつかったとき、それを調べる検査機器がないと患者さんには大学病院に行ってもらうほかなくなってしまいます。検査だけのために大学病院に行っても、結果によってはまたクリニックでの診療で済む場合もあるでしょう。治療に至るまでに時間がかる上に、患者さんにとってみれば、たらい回しにされているようで心理的にも負担ではないでしょうか。ですからできる限り当院で検査と治療を完結できるように、病院レベルの検査機器をそろえたいと考えたんです。耳鼻科用CT、血液迅速検査装置のほか、歌手の声帯管理などに用いられる喉頭ストロボスコピーまで、耳鼻咽喉科で必要になる検査機器はないものがないというほどそろえています。
【充寿先生】僕が甲状腺を診るので、最近では超音波診断装置(エコー)も取り入れました。スピーディで適切な医療を提供できるように努めています。

患者さんの負担を軽くするために尽力されているんですね。ほかには配慮されていることはありますか?

【藤巻院長】日帰り手術をしていることもあって、助手は全員が看護師です。また、週に2日は中耳手術、人工内耳手術に精通している順天堂大学の古川正幸先任准教授が外来にいます。専門的な知識を持った医師、スタッフによる診療を受けていただけますよ。

花粉症で受診する患者さんも増えているそうですね。

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【藤巻院長】花粉症の治療では、舌下免疫療法を推奨しています。3~5年かけて徐々にアレルゲンを体内に取り入れて耐性をつくることを目的とした治療法です。小児科では幼少期からアレルギーの治療をしておくと喘息の改善にもつながるとされているので、子どもの患者さんにも受けていただいていますね。

父の背中を見て医師に。丁寧に診療する姿を見習う

親子で診療していて良かったと感じることはありますか?

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【有希先生】いい意味で診療科の壁がなく、気を遣わずにコミュニケーションできていると思います。例えば、小児科で喉を診たときに気になった点があれば、ほんの些細なことでも「耳鼻咽喉科でここを診てほしい」といったお願いをしやすいです。あとは耳鼻咽喉科では患部をモニターに映しながら患者さんに説明をするので、小児科にかかっている患者さんが耳鼻咽喉科を受診する時は一緒にモニターを見て耳の症状を把握しておくこともあります。私は東邦大学医療センター大森病院の小児科にも勤務していますが、大学病院では耳を診る機会がないので、ここで勉強をさせてもらっていますね。そのおかげで、小児科で診療するときにも耳の病気に気づけるようになってきていると感じます。特に中耳炎は痛みを伴わず本人も親御さんも気づかずに進行しているケースがあるため、注意するようにしています。

充寿先生はいかがでしょうか?

【充寿先生】父の「患者さんが納得できるように丁寧に話す姿勢」に学ばせてもらっています。インフォームドコンセントといって、医師が一方的に治療方針を決めるのではなく、患者さんと相談してどんな治療をするか決めていくという考え方を大切にしているのですが、そうしたいと思っていてもいざ実践するとなると難しいんです。専門用語を使わずに誰にでもわかりやすく説明したり、気持ちに寄り添った言葉を選んだり、限られた診療時間で患者さんと話してより良い治療をめざす。幼い頃からそうした父の姿を見てきて医師を志しましたが、今もずっと超えられない存在です。
【藤巻院長】面と向かって言われると少し照れますね。一人ひとりにしっかりと向き合いたくて、それを実現できる体制をつくっています。日々たくさんの患者さんが訪れますが、皆さんそれぞれに抱える不安や背景が違うので、配慮してお話しすることを心がけています。

最後に読者にメッセージをお願いします。

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【藤巻院長】2021年4月から充寿先生が常勤になり、耳鼻咽喉科の疾患を広くカバーできるようになりました。さらに、有希先生が小児科を診ることで、当院で診療を完結できることも増えてきたと思います。それぞれの専門領域を生かし、これからも患者さんのお悩みに広く応えられるクリニックであり続けます。
【充寿先生】当院の患者さんは市川市にお住まいの方だけでなく、隣接する市や県外から来る方が約半分。それだけ病気に悩み、近所でなくてもきちんと診てくれるクリニックに行きたいと思っている方が多いのだと感じています。大学病院で培った技術や経験をそういった方たちのために還元していきたいです。
【有希先生】耳鼻咽喉科でも小児科でも、患者さんの不安や負担を軽くできればという共通の思いで診療しています。充寿先生も私も子育て中なので、同世代の親御さんのお気持ちも理解できると思いますから、気軽に相談にいらしてくださいね。

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