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松林 保智 院長の独自取材記事

仁整形外科クリニック

(市川市/行徳駅)

最終更新日:2023/10/13

松林保智院長 仁整形外科クリニック main

行徳駅改札から左側にほんの少し歩くと見えてくる「仁整形外科クリニック」。表通りからは階段しか見えないが、横の通りに入るとマンションのエントランスがあり、エレベーターも完備されているので安心だ。院長の松林保智先生は、順天堂大学医学部を卒業後、1994年に開業。クリニック名の「仁」は、順天堂大学の学是であり、院長は今もなおその精神を守りながら診療にあたっている。背中や腰の痛み、しびれが内科疾患に起因する場合もあるため、内科疾患の有無を念頭に置きながら慎重に診察しているという。開業以来、地域の高齢化に伴い、在宅診療や訪問看護、訪問リハビリテーションにも積極的に取り組んでいる松林院長。クリニックの特徴や地域医療への思いについて話を聞いた。

(取材日2019年5月27日)

患者の気持ちを思いやり心のこもった診療を

クリニック名に「仁」とありますが、その由来について教えてください。

松林保智院長 仁整形外科クリニック1

私は順天堂大学出身なのですが、順天堂の建学の時から受け継がれている学是、「人在りて我在り、他を思いやり、慈しむ心。これ即ち『仁』」が由来となっています。自分本位に行動するのではなく、常に他人の気持ちを思いやり、敬う心、それが「仁」なのですね。当クリニックでもその精神を受け継いで、一人ひとりの患者さんの気持ちを思いやり、心を込めて診療しています。心を込めた診療というのは、例えば、腰が痛いと訴えられた場合、なぜその痛みが生じたのか、その経緯を詳しく聞くことから始まります。誰かにたたかれたり蹴られたりしたのか、あるいはお孫さんを抱いた時に生じたのか。前者は被害者意識もあって言うなれば悪い痛み、後者はうれしい痛みと言ってもいいでしょう。その原因によって痛みの感じ方も違いますし、治療の方法も異なります。ですので、その疾患の背景まで把握して、患者さんと一緒に治していこうという姿勢を大切にしています。

そもそもなぜ医師をめざされたのですか? 整形外科を選んだ理由も教えてください。

子どもの頃は宇宙飛行士になりたいと思っていました。宇宙の神秘とその大きさに魅了されて真剣に考えていました。それが無理だとわかり宇宙飛行士は諦めて、次には映画監督や映画評論家になりたいと思っていました。でも実際はそれほどの才能もなく、結果的に医師をめざしました。両親が内科の開業医をしており、地域の中で住民の人たちに寄り添いながら診療する姿をずっと見ていましたので、医師をめざしたのは自然な流れだったのかもしれません。整形外科を選んだのは、治療によって症状が治っていく、治療の結果が確実にわかる領域だからです。悪性腫瘍もほとんどないですし、治っていく喜びを患者さんと共有できる、そこに魅力を感じました。膝が痛くて歩けないと訴えていた方が、歩けるようになったと喜ぶ姿は、私にとっても大きな喜びです。

こちらでは内科も診ているのですね。

松林保智院長 仁整形外科クリニック2

内科及び循環器内科の外来は、水曜、金曜、土曜に行っています。医師はいずれも順天堂大学出身で循環器内科を専門としています。また、整形外科でも、その疾患の背景に内科疾患がないかどうか、常に頭に置きながら診療しています。例えば背中が凝る、痛いという場合は心臓や肝臓、胆石などに起因することがあります。実際、整形外科疾患で受診して、内臓疾患を発見された例はとても多いのですね。当院で発見した際には、内科の医師と連携を取ってここで対応できる場合は治療を行いますが、より専門的な治療が必要な場合は適切な病院を紹介しています。

開業当初から在宅診療に注力

在宅診療をかなり前から行っていると伺いました。

松林保智院長 仁整形外科クリニック3

まだ介護保険制度もなかった1994年の開業当初から在宅診療に取り組んでいます。順天堂大学病院出身あるいは在籍している医師10人でチームをつくり、月曜から土曜まで交替で在宅診療を行っています。対応エリアは、行徳、南行徳、浦安、新浦安、下総中山、市川、本八幡が中心で、患者さんの症状や環境に即した在宅診療プランをつくり対応しています。ご自宅にお邪魔しますので、マナーを守り、失礼のないよう注意を払っています。飾られているご家族の写真や本棚の書籍などを見ますと、その方の歴史がとてもよくわかります。その方の人生にあまり入り込まないように配慮しながら、精神的な面からも奥行きの深い診療をしていきたいと考えています。

在宅リハビリテーションも行っているのですね。

在宅リハビリテーションは自宅で機能回復をめざしますので、クリニックのリハビリテーション室で行うよりも実効性が高いですね。いろいろなものが置いてあったり、ちょっとした段差があったりと、実際の日常生活の場ですから、より現実的でニーズに即したリハビリテーションを提供できます。段差があればそこを直すようアドバイスをしたり、生活の中で注意する点を指摘したりしています。在宅診療や訪問リハビリテーションなどは、病院やご家族からの依頼、またケアマネジャーさんからの依頼も多いですね。

交通事故の外傷を専門とした外来も設けているそうですね。

松林保智院長 仁整形外科クリニック4

交通事故によるむち打ちなどの外傷を治療する外来です。むち打ちは、その痛みがなかなか他人に理解されにくく、会社からはさぼっているのではと言われたり、保険会社からはまだ治らないのか、などと言われたりすることも多いのです。賠償の話と治療の話がまぜこぜになって患者さんが混乱してしまうこともよくあります。ですので、金銭的なことについてトラブルが発生した場合は弁護士などにすべて任せて、治療に専念できる環境を整えるようにしています。具体的には、事故後に起きた症状を画像や数値などで客観的に診断して科学的に分析しながら治療に取り組みます。この外来を始めるきっかけは、私自身、追突されて事故に遭い、それ以来、首の痛みや手のしびれに悩まされてきました。大きなヘルニアを3つ持っていて、なかなか他人には理解されないのです。そんな経験がありますので、交通事故に遭った方々の気持ちがとてもよくわかります。

外出しづらい人や高齢者が楽しめるコンサートを支援

クリニックでは地域に向けたコンサートも後援していると伺いました。

松林保智院長 仁整形外科クリニック5

地域の寝たきりの方や車いすの方など、普段外出しづらい方々に音楽を楽しんでいただくコンサートをクリニックで後援しています。かつて在宅診療の際、患者さんに「今、何が一番したいですか」と尋ねたところ、「昔のようにコンサートに行きたい」と言われ、「じゃあ私が何とかしましょう」と答えたのをきっかけに、1999年にNPO法人を立ち上げそれ以来、身体の障害で外出しづらい方や高齢者、お子さんたちが一緒になって楽しめるコンサートを続けています。

プライベートはどのようにお過ごしですか? 健康維持の方法も教えてください。

休日は子どもたちと一緒に過ごしたり、週1~2回食事に行ったり、年に2回程度旅行に行ったりしています。平日の夜はインターネットで映画やアメリカのドラマを見ることも多いですね。健康法の1つは毎日決まった時間に起きること。前日遅くても、必ず同じ時間に起きています。もう1つは朝食を取らず、1日2食を続けています。腸は使いすぎると疲弊するので休ませることが大切なのです。例えば、朝食時に30分腸が動くとすると、1年で約180時間、50年で9000時間も腸を動かしていることになります。もともと人間は産業革命以前は1日2食だったのです。日本でも1日3食になったのはつい最近のことです。原始的な生活といいますか、そのほうが私の体質に合っているのでしょう(笑)。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

松林保智院長 仁整形外科クリニック6

今後は今の規模を維持しつつ、診療そのものの質を高めていきたいと思います。より良い診療、内容の濃い診療、特にご高齢の方への在宅診療を充実させたいと考えています。また当院は、毎年5人程度ですが、順天堂大学からの臨床実習生を受け入れています。今後、ほかの大学からも受け入れる予定ですので、若手の指導にも力を入れていきたいですね。当院は心を込めて日々の診療を行っていますので、整形疾患はじめ循環器内科疾患など気になる症状があれば気軽に相談に来てください。

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