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伊東 賢一 副院長の独自取材記事

伊東内科医院

(千葉市花見川区/新検見川駅)

最終更新日:2023/09/28

伊東賢一副院長 伊東内科医院 main

開院して30年以上、地域に根差した内科医院として親しまれてきた「伊東内科医院」。JR中央・総武線新検見川駅が最寄り駅の千葉県の住宅街の中にある。診療を行うのは、副院長を務める伊東賢一先生と父である伊東治武院長。大学病院や地方の中核病院で研鑽を積んできた賢一副院長は消化器内科が専門で、大学病院での内視鏡検査の経験も豊富。同院でも先進の検査機器を導入するなど、大学病院同様の高い水準の医療体制の構築をめざしているという。また、日本内科学会総合内科専門医の資格も持ち、生まれ育った地である検見川の住民たちの健康を支えるため力を尽くしている賢一副院長。どんなことでも相談してもらえるようなかかりつけ医でありたいという賢一副院長に話を聞いた。

(取材日2023年3月14日)

30年以上にわたり地域に根差してきた内科医院として

こちらの医院が開業したのはいつですか。

伊東賢一副院長 伊東内科医院1

当院は院長である父が1986年に開院しました。私は2010年からこちらの医院で副院長として父と一緒に診療にあたっています。それまでの経歴は、千葉大学医学部第1内科(現・消化器内科)に入局後、県内外の基幹病院に医局派遣として勤務し、途中、大学院生として千葉大学病院において4年間経験を積んできました。現在も週に1度は千葉大学医学部附属病院内視鏡センターに勤務し、上部消化管、下部消化管の検査を担当しています。父は心臓血管外科が専門で、私が小さい頃には元旦から呼び出されて病院に行くような生活でほとんど家にいませんでしたが、その姿を見て私も自然と医師をめざしていました。父と私は専門分野は違いますが、一緒に診療するようになってからは、「なるほど、そういう考えで診療にあたっているのか」と、お互いによりわかり合えるようになった気がしています。

この地域はゆかりのある場所なのですか?

医院がある検見川は私が生まれ育った土地です。ですから、父にとっても私にとっても慣れ親しんだ地域ということになりますね。この辺りは古くから住んでいる方が多いため、当院の患者さんは平均して70歳くらいの高齢の方が多く、2世代にわたって来てくださっている方々もいます。最近は住宅開発が進んでいて、若いファミリー層の住民もだいぶ増えてきた印象です。近くにショッピングモールもあって便利ですからね。私も休日には子どもと一緒によく行きますよ。地域の変化に伴って、若い世代の患者さんにもかかりつけの内科として気軽に来てほしいと思っています。

賢一副院長のご専門は消化器内科ですね。

伊東賢一副院長 伊東内科医院2

はい。大学卒業後ずっと消化器内科を専門として経験を積んできましたが、病院の規模によって、診療内容は大きく変わってきます。大きな病院に勤務していた時には、吐血して運ばれてきた患者さんの血を止めるために緊急内視鏡をするなど、一刻を争う治療にも多く対応していました。それに対して、この医院で私の今の大きな役割は早期にがんを見つけること。消化器に限らず、がんは早期発見・早期治療が何よりも大切な疾患の最たるもの。もし、早期発見につながった場合は、患者さんが適切な治療を受けられるよう、千葉市立海浜病院、千葉医療センター、千葉市立青葉病院などをはじめとする連携している地域の病院にご紹介します。

先進の機器を導入して、高い水準の医療の提供を

大学病院での内視鏡検査の経験が豊富ということで、こちらでも内視鏡検査には力を入れていますか?

伊東賢一副院長 伊東内科医院3

内視鏡の検査は、消化器内科の専門分野でもあります。10年以上の長い検査経験を持ち、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医の資格を持つ私が担当することで、当院でもできるだけ患者さんの負担が少なく精度が高い検査の提供を心がけています。そのために、内視鏡機器は多くの大学病院や専門病院と同等以上の新鋭のシステムを導入しています。経口の内視鏡は拡大内視鏡で、がんが疑われる部位に特殊な光をあてながら拡大して観察することで、がんかどうかの判断をしやすくしています。当院では、経口での内視鏡検査がどうしてもつらいという方には経鼻の内視鏡を使用することで患者さんの負担軽減につながるよう努めています。

そのほかに、特徴的な機器はありますでしょうか。

はい。AIシステムが搭載されたレントゲン装置を使用しています。病変の疑いのある箇所があった場合、その部分が赤く染まって一目でわかるようになっています。それが見られた場合には、CTや大学病院での検査を重ねて行うことで、見落としを防ぎ、より精度の高い診断につながるようめざしています。この機器はまだ導入しているところは少ないと思いますが、実際に使ってみて、なかなか精度が高いのではないかと感じています。将来的には、間違いなく必須の検査機器になっていくのではないでしょうか。

消化器内科の疾患以外ではどのような患者さんが多いでしょうか。

伊東賢一副院長 伊東内科医院4

幅広く一般内科の診療を行っていますが、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の方がやはり多いですね。循環器の領域では高血圧、不整脈など。コロナ禍以降、オンライン診療をする医療機関が増えてきましたが、対面のほうが誤診が少ないのではないかと感じており、目つき、歩き方、しぐさなどを実際に見ることで診断のために必要な情報を得ることもできるので、私としては対面のほうが良いですね。定期受診をされているかかりつけの患者さんは、体質などのバックグラウンドがわかっていますので、患者さんの負担を減らすような対応を心がけています。

総合内科専門医としてさまざまな症状を拾い上げていく

患者さんと接する際に心がけているのはどのようなことでしょうか。

伊東賢一副院長 伊東内科医院5

適切な診断のために、まずはしっかりと患者さんの話を聞くことですね。そのためには、話してもらいやすい雰囲気をつくるように心がけています。若い方の場合は、つらいところ、気になることを自分からどんどん話してくれることが多いですが、高齢の方は我慢してしまうのか症状についてあまり話してくれない方も多いんです。見るからに具合が悪そうでも、「大丈夫」とおっしゃる方が多いように感じます。ですから、高齢の方の場合には特に積極的に聞き出すようにしています。

総合内科専門医の資格もお持ちだとお聞きしました。

はい。総合内科専門医は日本内科学会の認定資格です。内科はいわば「よろずや」のようなもの。これまで学んできた知識や現場での経験を生かしながら、さまざまな症状を拾い上げて診断していくのが私の役割。そして、幼い頃から慣れ親しんだこの地で、何でも相談してもらえるかかりつけ医になりたいと考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

伊東賢一副院長 伊東内科医院6

当院は特別奇をてらったことをしているわけでもない街の医院ですが、医療水準は高くありたいと先進の内視鏡やAIを搭載したレントゲン装置などの検査機器を導入しています。私のもともとの専門は消化器内科ですが、総合内科専門医として、生活習慣病、循環器、呼吸器、アレルギーなど、幅広い領域にわたる内科の知識の底上げをすべく日々研鑽しています。そして、地域の住民の皆さまにより安心して来ていただけるような医院になればと思っています。どんなことでも気軽にご相談ください。

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