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認知症になっても幸せな生活を
送るための治療と予防とは

里村医院

(さいたま市北区/北大宮駅)

最終更新日:2021/10/12

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  • 保険診療

高齢の親がいる人の誰もが心配しているのが、認知症ではないだろうか。厚生労働省によると高齢化に比例して認知症患者は今後ますます増えることが予想されており、「自分のところは大丈夫」とは言えないのが現実だ。一方で、不安を持っていても、それがどのような病気であり、どのような治療や対処が必要なのかをしっかりと理解している人は、それほど多くないかもしれない。「認知症は、予防と早期発見、早期治療が大切です」と話すのが、認知症に詳しい「里村医院」の里村元(はじめ)副院長だ。患者本人はもちろん、それと同じかそれ以上に家族をサポートすることで、認知症患者が住み慣れた場所で、幸せに暮すこともめざせるという。そこで、認知症治療やその向き合い方について里村副院長に教えてもらった。

(取材日2020年10月1日)

認知症は予防と早期診断に加え、患者本人とその家族もサポートすることが大切

Q認知症とはどのような病気でしょうか?
A
1

▲物忘れなどの症状があれば、早めの受診を勧めている

代表的なものにアルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症があります。中でも一番多いアルツハイマー型認知症は、脳内に加齢とともにβアミロイドと呼ばれるたんぱく質のゴミがたまることで脳内の神経ネットワークが壊れ、神経伝達がうまくできずに物忘れなどの症状が出て、一人での生活が困難になります。アルツハイマー型認知症は、現在のところ根本的に治療することはできませんが、進行を遅らせることはめざせますので、物忘れなどの症状があれば、年齢のせいだと思わずに専門の医師を受診してください。また、さいたま市では65歳以上を対象に「もの忘れ検診」を行っていますので、対象の方は受けることをお勧めします。

Q治療の流れについて教えてください。
A
2

▲まずは気軽に電話予約を

当院では、物忘れを含む認知症診療の外来を開設していますので、まずは電話などで予約してください。初診では、問診に加え記憶力の検査、体の一般情報としての血液検査や心電図検査、エックス線撮影検査などを行います。そして、後日に近隣の医療機関で頭部MRI検査を受けていただき、その結果がこちらに郵送されてくるので、脳の萎縮の度合いなどその結果も見て、総合的に診断します。それを受けて認知症と診断された場合には、今後の治療方針を決め、薬などによる治療をすることになり、月に1回のペースで通院していただくことになります。加えて、介護サービスの利用も検討します。

Qご家族の方のフォローは、どのようにしていますか?
A
3

▲家族の負担を減らすことも重要

認知症の本人と同じかそれ以上に家族をサポートすることが大切です。認知症になると一人では生活できないので家族のサポートが必須ですが、家族が疲弊してさじを投げてしまうと、認知症の方も生活ができなくなるからです。そこで、認知症を治してほしいのか、診断してほしいのか、症状を緩和してほしいのかなど、家族がどのようにしていきたいかを初診時に確認します。その上で、認知症の特徴や認知症患者への正しい接し方を説明し、いかにして認知症と付き合っていけばみんなが幸せに暮らせるのかを一緒に考えて行きます。認知症が身内にいる場合、家族一人での介護には限界があるので、一人で抱え込まずに少しでも負担を減らすことが重要です。

Qこちらのクリニックの認知症の診療の特徴を教えてください。
A
4

▲認知症への進行を少しでも遅らせらせるよう取り組む

認知症の予防と早期診断に力を入れています。当院では、認知症の前段階であるMCI(軽度認知障害)に着目した診療も行っています。現在の認知機能がどの程度の状態なのかをある程度判断し、MCIから認知症に移行した早期から投薬を取り入れることで、病期の進行を遅らせていくことが狙いです。また、MCIから認知症に至る過程では、糖尿病や高血圧などの生活習慣病が悪化すると進行のリスクが高くなるという報告が多数ありますので、日本内科学会総合内科専門医でもある私が生活習慣病も同時に管理することで、認知症への進行を少しでも遅らせられるよう取り組んでいます。場合によっては、サプリメントのご紹介をすることもあります。

Q今後、認知症の診療で取り入れていきたいことはありますか?
A
5

▲認知症は、予防と早期発見、早期治療が大切だという

国立長寿医療研究センターが開発した、認知トレーニングと運動を組み合わせた認知症予防プログラムを取り入れていきたいです。運動と認知トレーニングを同時に行うことで認知症の進行抑制につながるという報告もあるので、地域包括支援センターとも協力してこのプログラムを住民向けに指導することで、認知症予防に取り組みたいと考えています。また、国立長寿医療研究センターが開発した認知機能のチェックツールを導入し、現在の脳の健康度測定や認知症予防のための食事指導などに取り入れていく予定です。さらには、認知症と大きな関係があり要介護状態の前段階であるフレイルの予防にも取り組んでいきたいと考えています。

ドクターからのメッセージ

里村 元副院長

認知症は、予防と早期発見、早期治療をすることが大切です。そのためには何も症状がないときから予防をしないといけませんから、ちょっとした物忘れなど何かしらのきっかけがあったら、認知症を専門とする医師をすぐに受診していただきたいと思います。また、認知症の発症と進行には、生活習慣病も関係していることがわかっていますので、認知症を予防するには、生活習慣病を管理することも大切です。そして、当院では認知症の方を適切に治療して、本人とそのご家族が住み慣れた地域で幸せに生活をする一助になりたいと考えていますので、認知症について何か気になる症状などがあれば、ぜひご相談いただきたいと思います。

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