かかりつけ医を活用した訪問診療
リハビリ運動や食事までサポート
櫻澤医院
(狭山市/新狭山駅)
最終更新日:2021/10/12


- 保険診療
高齢化の進行とともに「治す医療」から「支える医療」への転換が進む中、在宅医療を支える訪問診療のニーズも日ごとに高まり、地域医療を考える上で欠かせない重要な要素となっている。その声に応え、地元密着の訪問診療を展開するのが、40年以上の歴史があり地域のホームドクターとして親しまれる「医療法人社団永和会 櫻澤医院」だ。同院理事長で訪問診療を担当している茂出木純子先生に話を聞いた。
(取材日2015年12月21日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q「訪問診療」は「往診」とは何が違うのでしょうか?
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A
「往診」は病状の急な変化があった時などに臨時で行うもの。「訪問診療」は予め立てた計画に基づいて定期的にお伺いするもので、患者さんの自宅での療養生活をお手伝いすることが目的という違いがあります。
- Qどんな場合にお願いできますか?
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A
困りごとがある時ですね。「認知症で通院が難しい」「病院に入院するより自宅で療養したい」「最期は自宅で過ごしたい」など、訪問診療を希望される方の事情はさまざまなので、まずは相談してもらえればと思います。
- Q毎月の費用はどれぐらいかかりますか?
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A
訪問診療は訪問看護やその他介護サービスと併せて利用される場合がほとんどです。料金は点滴の有無や薬の量、訪問頻度にもよるので一人ひとり違いますが、全体でも介護保険の範囲+αぐらいです。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1訪問診療の相談をする
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通院患者本人やその家族はもちろん、初めて同院を利用する人やケアマネジャーなどからも幅広く相談を受け付けている。相談は電話でも可能だ。現在の状況を話し、説明を受けてから訪問診療契約となる。
- 2診療方針が決定、患者本人や家族と共有
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診療の方向性は、訪問診療を含めた医療・介護全体を考え、本人や家族、ケアマネジャーなどを交えて話合った上で決まる。基本的に月2回医師が自宅に来て診てくれるほか、週数回の定期訪問看護の利用も可能だ。
- 3実際に訪問診療がスタート
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普段の訪問看護は、医師と密なコミュニケーションを取りながら同院のベテラン訪問看護専門ナースが担当(週2回など。頻度は個人差あり)。緊急時は24時間応じてくれ、具合が悪ければ毎日来てもらうこともできる。
- 4治療から生活指導まで幅広くカバー
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訪問診療・看護では採血や点滴、カテーテルの交換などはもちろん、歩行の補助やリハビリ運動、調理のアドバイス、時には爪切りや散髪まで生活全般をサポートしてくれる。訪問日を楽しみにしている人も少なくない。
- 5介護スタッフともしっかり連携
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医師・訪問看護師はヘルパーやケアマネジャーともしっかりした連携があり、必要なら例えば調理担当のヘルパーに「もう少しやわらかく」など頼んでくれることも。医療に留まらず全体を見てくれる頼りになる存在だ。