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北條 義明 院長の独自取材記事

北條医院

(前橋市/駒形駅)

最終更新日:2022/09/01

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駒形駅徒歩15分の閑静な住宅街にある「北條医院」。1986年からこの地で診療している地域住民のかかりつけ医院だ。2019年に両親から引き継いで2代目院長に就任したのは、日本循環器学会循環器専門医資格を持つ北條義明先生。診療では、風邪や急な体調不良、めまいなどの急性疾患から生活習慣病などの慢性疾患、不整脈や動脈硬化など幅広い診療に対応する。院長となった翌年2020年には、医院の建物をリニューアル。新しい医院は、広々としたエントランスが特徴で、入り口を幅広く設けているため車いすの人やストレッチャーも入りやすい。ゆったりと止められる駐車場など、通院する患者目線でさまざまな工夫が施されている。穏やかで優しい笑顔が印象的な北條院長に、診療に対する思いを聞いた。

(取材日2022年7月14日)

両親2人から続く、地域に愛される医院を受け継ぎたい

医師をめざした経緯をお聞かせください。

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両親が医師だったので、医師という職業は身近な存在でした。幼少期から両親の背中を見てきて、自分も医師をめざすことは、自然な流れだったと感じます。また、自分が小児喘息だったこともあり、患者さんの気持ちがわかるという理由もありましたね。祖父も耳鼻科の医師だったと聞いています。1986年から、この場所で父が内科、母が小児科を始め、2019年に私が院長を引き継ぎ、現在に至ります。循環器内科を専門に選んだのは、心臓や血管などに関する病態を勉強する中で、疾患や治療が興味深いことが多い分野だったので、内科の中でも循環器を専門としました。

得意としている診療は、何ですか?

風邪やめまいなどの不調はもちろんですが、専門が循環器なので心筋梗塞・狭心症・不整脈・心不全などの経験も豊富です。循環器の不調は、胸の痛みや、動悸・息切れ・全身のむくみ・失神などが、症状として表れます。命に関わる病気もあるので、重要な分野です。どんな些細な症状でも、いつもと違うと感じることや心配なことがあれば、まずは受診していただきたいですね。最近では、睡眠時無呼吸症候群にも注力しています。自覚症状がない方が多いのですが、寝ている間に息が止まってしまう方は多くいて、高血圧症・糖尿病・心筋梗塞のリスクとも関連性があります。睡眠時無呼吸症候群は適切な治療をすれば、重大な疾患につながるリスクの軽減を期待できるので、軽視せずに検査して治療することをお勧めします。

睡眠時無呼吸症候群の治療について、詳しく教えてください。

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寝ている時に空気を送るマスクをつけてもらいます。呼吸が止まりそうになったら、自動で感知して空気を送る仕組みです。機械のサポートにより呼吸が止まらないようにする治療です。ほかには、マウスピース型器具で気道を確保する治療があります。今は自宅で簡単にできるスクリーニング検査もあるので、少しでも心配があればご相談ください。また、睡眠時無呼吸症候群になってしまう原因はいろいろあります。例えば肥満が原因であれば、体重を落とすための生活習慣のアドバイスをして、徐々に改善へと導いていくケースもあります。根本的な原因の改善に一緒に取り組むことをめざしています。

開業してからの変化はありますか?

医師になったばかりの頃は、最大限の治療を実施するのが良いことだと考えていました。しかし高齢の患者さんが多くなり、合併症を発症しているケースに多く出会いました。高齢の患者さんは、治療によるリスクも高くなる傾向にあるため、患者さん一人ひとりに合わせて、治療によるメリット・デメリットを判断することを、より心がけるようになりました。高齢者に対して、より安全を重視した治療法を選択したり、経過観察を続けて慎重にリスクを判断したりと、そういった意識は医師になったばかりの頃からは少し変化しましたね。また医療費が高くなると患者さんの負担も増えてしまうので、患者さん側のコストも考慮して治療を提案するようにしています。

子どもから高齢者まで、一人ひとりと向き合う

どんな患者さんが多いですか?

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落ち着いた穏やかな患者さんが多い印象です。両親もこの場所で長くクリニックを手がけていたので、その頃からずっと通ってくださる患者さんを中心に、高齢の方も多いです。若い方だと、近隣だけでなく伊勢崎市から来院される方も増えています。両親の代では母親が小児科を担当していたので、幼少期から通い、成人してからもお越しいただいている患者さんもいます。子どもは3歳以上であれば受診いただけます。風邪や腹痛で来院する方もいますし、診療内容は幅広いです。また、最近では感染症流行下でも安心して受診いただけるよう、発熱で来院される方は事前に連絡をいただいて、診察の直前まで車でお待ちいただき診察室を分けるなど、感染症対策もしっかり行っています。

患者さんの年齢層について教えてください。

患者さんは高齢の方が多いですが、心臓の病気は若い方でも発症します。例えば、高血圧症・糖尿病・脂質異常症のほか、喫煙習慣や肥満などがあると、年齢に関わらず心筋梗塞のリスクが高まります。健康診断や人間ドックを受けて、「血圧が高い」「血糖値が高い」と言われたことがある方は、自覚症状がなくても注意が必要です。放置するとリスクが高くなってしまうので、心電図や血圧で心配な値が出た時や、受診を勧められたら、まずは気軽に検査にお越しいただきたいです。

印象に残っている患者さんとのエピソードはありますか?

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勤務医だった頃、心筋梗塞で来院された患者さんがいました。高齢の患者さんで、治療後しばらく入院している間に別の病気が発症し、重症化してしまってかなり深刻な病状だったのですが、なんとか持ち直して、後遺症もほとんど残らず無事に退院の日を迎えたことは印象深かったです。退院後に経過観察で通院されて、元気なお姿を拝見できた日は、うれしかったですね。ご家族からも「ありがとうございました」と感謝の言葉をいただいて、医師としてお役に立てたのかなとうれしかったことが記憶に残っています。

地域医療として患者の生活に寄り添うクリニック

先代からはどのような影響を受けましたか?

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両親ともに非常に真面目な人で、真摯に医療へ取り組んでいたと思います。患者さんの話にしっかり耳を傾け、寄り添う姿が印象的だったので、私の診療ポリシーもそこから影響を受けた部分はありますね。今でも両親が患者さんとじっくり話していた姿を思い出します。患者さんに寄り添う姿勢は、見習いたいですし、自分と通ずるものがあると思います。私が医師になると決意した時、両親からは「一人ひとりの患者さんに真摯に向き合いなさい」と言われ、今でも心にとどめています。

治療をする際、心がけていることを教えてください。

患者さんのお話を遮らず、最後まで聞くようにしています。誰かに話すことで気持ちが落ち着くこともあるでしょうし、些細なことでも、実は診療の上で重要な話が隠れていることもあるので。まずはなんでも話していただく姿勢は大切にしていますね。例えば、「少し胸が苦しい」と思っても、年齢のせいだと考えて放置してしまうことも多いと思います。年齢を重ねると、病気でなくてもちょっとしたことで息切れをすることもあるため、見過ごしている方もいるのですが、実は病気のサインということもあり得るので、お話を伺って気になるポイントは、より深くヒアリングします。その結果、検査を追加することもありますし、ほかの可能性を除外するために質問するなど、患者さんとよく話をしながら、日々の診療を行うようにしています。

先生の健康法や趣味についてお聞かせください。

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野菜中心のバランスの良い食生活を心がけています。最初に野菜から食べることで、血糖値の急激な上昇を抑えやすいですし、ゆっくり噛んで食べると満腹中枢が刺激されて、カロリーの過剰摂取を抑えることにもつながります。肥満になるとそれが高血圧につながり、病気のリスクも上がってしまいます。そうならないためにも食生活には気をつけていますし、患者さんにアドバイスすることも多いですよ。休日は、小学生の子ども2人と過ごすことが多く、ゲームをしたり映画を見たりしてリフレッシュしています。今度、親子で群馬マラソンに出場しようと計画中です。大学時代は硬式テニスをしていたので、そろそろまた始めたいと思っているところです。

読者へのメッセージをお願いします。

皆さんのお話を聞きながら、一人ひとりの生活に合う治療をご提供していきたいと考えています。丁寧に向き合いながらこれからも取り組んでいくので、何かあればお気軽にご相談ください。

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