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谷口 真史 院長の独自取材記事

谷口整形外科リハビリクリニック

(さいたま市大宮区/大宮駅)

最終更新日:2020/06/11

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JR大宮駅から車で約5分、住宅街の一角にある「谷口整形外科リハビリクリニック」。1990年に同院を開業したのは、谷口真史院長の父である谷口明先生。後を継いだ谷口院長は、2019年5月に同院をリニューアルオープンした。ベージュとブルーの外観が目印の2階建てで、1階の待合室、診療室は明るく広々とした雰囲気。2階は140平米もの広さのリハビリテーション室となっている。エレベーターで乗降でき、バリアフリー設計。谷口院長は、「患者さんと共に考え、共に治す医療」をモットーとし、ケガや骨折などの外傷はもちろん、加齢性疾患や骨粗しょう症の診療まで幅広く対応し、リハビリテーションにも力を入れる。「常に向上心を持ち続けたい」と熱く語る谷口院長に、診療への思いを聞いた。
(取材日2019年7月31日)

「共に考え、共に治す」治療をモットーに

リニューアルオープンの経緯を教えてください。

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父が整形外科の開業医で、1990年にこの地の向かいに開業し、地域医療に貢献してきました。私は一人息子で、両親から「将来は医者になりなさい」「家業を継ぎなさい」とは一度も言われたことはないのですが、気づいたら医学部をめざし、整形外科医師になっていました。大学卒業後、大学病院や関連の公立病院に勤務していたのですが、後を継ぐなら早いうちに実行し、自身のクリニックでの診療を生涯のライフワークとして向きあっていきたいという気持ちが強くなってきたのです。そこで、2016年から、父のクリニックの非常勤医師として勤務しながら少しずつリニューアルの準備をはじめ、2019年5月にオープン。同時に私が院長に就任し、父は週に一度のペースで診療というスタイルに変更しました。

リニューアルに際し、力を入れたことは?

リハビリテーションです。整形外科の診療は、非常に多岐にわたります。お膝が悪いなどの変性疾患における体の痛みなどは、「老いとの戦い」といった意味合いもあります。そんな時に、「薬で様子を見る」「痛みを取るための注射」だけの診療にとどまっていては、本当の意味での治療にはつながらないと思うのです。成長期のスポーツ障害なども同様です。体の固さ、関節の動きの悪さ、筋力不足など、痛みが発生するのには必ず理由があり、痛みを取るだけでは解決につながりません。リハビリテーションの語源は、「本来あるべき状態への回復」です。この言葉どおり、薬や注射による治療だけでなく、リハビリにも力を入れ、向上心をもった診療を提供していきます。

具体的に、どのようなリニューアルをされましたか?

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当院2階の140平米のスペースにリハビリ室を作りました。そこで理学療法士が、一人ひとりの患者さんに即して運動機能の回復や痛みの改善をめざし、徒手療法や日常生活の注意点、ホームエクササイズ指導を行っています。リハビリは、父のクリニックで勤務を始めてから少しずつ力を入れてきたのですが、患者さんに好評でした。運動器診療を通じ、皆さんの健康寿命を支えていきたいですね。

診療ポリシーを教えてください。

「患者さんと共に考え、共に治す」ということです。まずは、お越しいただいた患者さんが、何に困っているのか、何をしてほしいのかなどをお伺いします。診察中は患者さんの顔をしっかり見ながら話を聞きたいと思い、診察中は電子カルテの入力をスタッフにお願いしています。問診や診察を通し、丁寧に病状を説明しますが、一方的に治療を押しつけるのではなく、患者さんの希望や家庭環境、生活習慣なども踏まえた上で、患者さんとともに治療方針を決めていきます。私は、患者さんに、「先生におまかせします」と言われるのが好きではないのです(笑)。患者さんご自身の問題にしっかり向きあっていただきながら、医療者として的確な治療やアドバイスを行い、お互いの思いをキャッチボールしながら、その方のゴールに向かって一緒に進んでいきたいと思います。

理学療法士と協力して行うリハビリテーション

勤務医時代はどのような研鑽を積まれてきたのですか?

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大学卒業後に進んだ大学院では、臨床と研究の両方を行っていました。骨折など外傷の手術に加え、骨軟部の腫瘍やがんの骨転移など、整形外科領域の腫瘍の診療に携わってまいりました。整形外科で腫瘍を診ることができる医師は少なかったため、幅広い手術を経験でき、手術の要、不要の判断のみならず、整形外科のオールラウンダーとして専門にとらわれない幅広い治療ができるようになったと思います。この点も、当院の強みの一つであると思っております。

リハビリには、どのように対応されているのですか?

診療で、リハビリが必要な患者さんに処方箋を発行し、理学療法士がその方に必要なリハビリや指導を行います。「リハビリは、どんなことをするのですか?」とよく聞かれるのですが、車に例えると、「エンジンをばらして中の様子をしっかり見る」ということでしょうか。例えば腰痛に悩む方は、股関節周りが固いことが多く、筋肉のバランスが悪くなって痛むこともあります。動きが悪いところや姿勢をチェックするなどして、そのバランスを整えていきます。当院では1回のリハビリに40分の時間をかけ、じっくり診させていただいています。痛みを緩和するための徒手療法、ストレッチ、筋肉強化のためのトレーニング、可動域訓練などを通し、理学療法士が、ドクターとは違った観点で患者さんの体をしっかりチェックすることがチーム医療につながり、患者さんの日常生活をより良いものに導いていきます。

エコー診療も行っているのですね。

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そうですね。レントゲン写真では見えない筋肉、靭帯、神経などの異常をその場で撮影します。腱鞘炎であれば、エコーで炎症が強いところをピンポイントで突き止め、その部分に注射を打つ治療を行います。肩周りには、筋肉がミルフィーユ状に重なっていますから、より良い場所に注射を打つにはエコー診療は欠かせません。液体を用いて筋肉や筋膜、神経の周りなどに注入して痛みの原因となっている筋肉、筋膜、神経を治療する「ハイドロリリース」も行っています。

より良い治療を提供できるよう知識を積み重ねていく

理学療法士さんなどたくさんのスタッフさんに、院長として伝えていることはありますか?

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僕たちの仕事というのは、適切な医療サービスで患者さんに安心感を与える仕事ですので、ふとした時に、患者さんに対して自然に笑顔が出るよう心がけ、患者さんが望んでいることに対してきちんと応えられているかどうかを常に確認しながら対応しましょうと、伝えています。加えて、「一日5分でいいから、必ず勉強しましょう」と伝えています。自身が携わる医療の知識はもちろんのこと、自己啓発的なことでもいいし、税金などお金の知識でも、内容は何でもいいので、自ら勉強することで、1年後には、それが大きな財産となっているはずです。院長の僕自身も常に心がけ、実践していることを、若いスタッフたちに伝え、一緒に精進していけたらと思っています。

お忙しい日々の中、診療以外の時間はどのように過ごしですか?

もっぱら家族といっしょに過ごしていますね。小学4年生と幼稚園年長の子どもがいるので、妻と家族4人でちょこちょこ出かけています。自分で言うのもなんですが、僕、マイホームパパなんですよ(笑)。飲みに出かけたりするよりは、家族と過ごすほうが好きなんですよね。ですので、仕事が終わったら、なるべく早く家に帰り、一緒にご飯を食べています。皆で共通の趣味などは特にないですが、「家族の時間」を大切にしています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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私は、医師としてのポリシーとして、「無知は罪」だと思っています。患者さんを目の前にして、知らないことがあるというのは医師として失格なのではないでしょうか。患者さんにより良い医療を提供できるよう、常に研鑽を重ね、知識を積み重ねていくことが私の務めだと思っています。今後の展望としては、地域の方々に当院の存在をより知っていただき、理学療法士によるリハビリがある程度認知できたら、超高齢社会を見据え、介護保険による短時間通所リハビリの施設としても稼働させ、ゆくゆくは、訪問リハビリへと間口を広げていきたいと思っています。父の後を継ぎ、すべてを新しくスタートさせる私がどこまでできるかはわかりませんが、やるからには、日々全力投球の精神で、地域の皆さんのお役に立っていければと思っています。

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