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夫婦で始める不妊治療
検査から治療までの選択肢

かしわざき産婦人科

(さいたま市大宮区/大宮駅)

最終更新日:2024/05/27

かしわざき産婦人科 夫婦で始める不妊治療 検査から治療までの選択肢 かしわざき産婦人科 夫婦で始める不妊治療 検査から治療までの選択肢
  • 保険診療
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晩婚化が進む中、男女ともに子どもを持ちたいと考える年齢が高くなり、不妊の悩みを抱える人が増えている。加齢に伴って卵子の質が低下することなどが影響し、35歳前後を境に妊娠できる確率が著しく低下するとあって、妊娠を希望しているのであればパートナーとともに早めに産婦人科を受診して、妊娠を妨げる疾患等がないかチェックしておくことが大切だ。さいたま市大宮区の「医療法人かしわ会 かしわざき産婦人科」は妊娠出産をトータルで診療する中で、不妊治療にも力を注いでおり、県内外から多くの患者が相談・治療に訪れている。院長の柏崎祐士先生に、不妊を引き起こす原因や検査・治療の進め方、さらに昨今不妊治療が保険適用されたことに伴う変化なども踏まえ、不妊治療の現状について詳しく聞いた。

(取材日2023年10月26日)

男性女性双方の検査が必須。治療選択にあたっては夫婦で十分に話し合い、意見を一致させてから決定を

Q不妊の原因にはどのようなものがありますか?
A
かしわざき産婦人科 女性男性どちらにも原因が考えられる

▲女性男性どちらにも原因が考えられる

女性と男性双方に不妊の原因が考えられます。「排卵しない」「卵管が詰まっている」「精子がない」の3つが原因となっていることが多く、不妊全体の4分の3を占めています。それ以外では女性の子宮内膜症や子宮筋腫、男性の精索静脈瘤など疾患が関係している場合や、原因不明なケースもあります。いずれも腹痛のような自覚症状が出るわけではないため、ご自身で気づくことは難しく、30代後半から40代になって希望しているのになかなか妊娠できないことをきっかけに受診される方が大多数を占めます。

Q不妊を調べる検査について教えてください。
A
かしわざき産婦人科 それぞれの事情や希望も踏まえて治療を進める

▲それぞれの事情や希望も踏まえて治療を進める

卵胞を観察するための超音波検査、排卵の有無や卵の育ち具合を調べる血液検査、子宮の形や卵管の通り具合を調べる卵管造影検査の3つに加え、ヒューナーテスト(性交後試験)、精液検査を行います。ヒューナーテストは排卵日付近の性交後12時間以内に来院して、子宮頸部の精子の数とその運動性を観察します。精液検査では、採取した精液からその濃度や運動率、奇形率などを調べます。これら5つの検査結果を踏まえて、妊娠を妨げる原因が特定できた場合は手術等で治療を行い、特に不妊原因が見当たらない場合は、排卵日を予測して性交のタイミングを合わせるタイミング法から治療を進めるのが一般的です。

Q人工授精や体外受精に移行するタイミングはどう決めるのですか?
A
かしわざき産婦人科 培養室や手術室などの設備が完備されている

▲培養室や手術室などの設備が完備されている

目安として、同じ治療を5回行って妊娠に至らない場合は、確率的に難しいということになります。タイミング法、人工授精のいずれも、生理5周期分取り組んで妊娠に至らなければ次のステップに進むことを基本に、患者さんの年齢やご希望を踏まえて移行時期を決めます。例えば40歳なら、妊娠のタイムリミットを意識して5周期を待たずにどんどん先のステップに進む場合もありますし、若い方であれば、自然妊娠に近い形でじっくり進めるべく、5周期にこだわらずに治療を続けることもあります。そこはあくまで、ご夫婦の自己決定に委ねられます。

Q不妊治療が保険適用になり、受診状況はどう変わりましたか?
A
かしわざき産婦人科 不妊治療から出産までのサポートを行うことができる

▲不妊治療から出産までのサポートを行うことができる

不妊治療をされる方の多くは30代後半から40代ですが、保険適用で治療のハードルが下がり、従来であればまだ様子見していたであろう30代前半の方が受診するケースがかなり増えた印象です。保険適用以前、不妊治療を30代前半で検討することは、親御さんからの経済的な援助でもない限り現実的ではありませんでしたからね。一方で、すべて自費診療だった当時は施設ごとにさまざまな先進医療を含めた治療に取り組むことができましたが、現在は保険診療と自費診療の線引きが厳格になり、治療選択のあり方に多少の制限が生じます。そのため、中には従来どおり自由度の高い不妊治療を進めたいと、あえて自費での診療を選択される場合もあります。

Qこちらのクリニックでの治療の特色について教えてください。
A
かしわざき産婦人科 夫婦で治療についてよく話し合うことが重要

▲夫婦で治療についてよく話し合うことが重要

初期流産や流産を繰り返す不育症など、不妊症を経験している方は早産傾向が出やすいと言われています。妊娠から出産までをトータルで診療している当院では、妊娠後も不妊治療の経過を踏まえたサポートを切れ目なく提供することが可能です。また、第2子がなかなか授からない「2人目不妊」の場合、上のお子さんを連れて受診せざるを得ないタイミングもあるかと思います。不妊治療専門クリニックへの子連れ受診は抵抗感があるかもしれませんが、出産にも対応している当院の場合は気兼ねなく子連れで通院していただけると思います。不妊に関する専門知識を持つスタッフも在籍していますので、安心してご相談ください。

ドクターからのメッセージ

柏崎 祐士院長

希望しているのに妊娠できないといった悩みや不妊治療の具体的な話題は、身近な女性同士でも話しにくいと言われてきましたが、近年はSNS上のコミュニティーなどで体験談や悩みを共有しながら治療に取り組む方も増えているようです。不妊治療は生死に関わるものではありません。ただし、治療選択の過程でご夫婦2人がじっくり話し合い、意見を一致させた上で始めなければ、将来お二人の間で心理的なしこりを残してしまうことにもなりかねません。私たち医療者は、現状ででき得る治療の選択肢をお示ししながらサポートする立場であり、主役はあくまでご夫婦お2人です。治療を始めるにあたっては、まずそのことを忘れないでください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

体外受精(麻酔・採卵・培養・精子処理・媒精)/20万9000円

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