全国のドクター9,221人の想いを取材
クリニック・病院 161,271件の情報を掲載(2020年8月04日現在)

  1. TOP
  2. 福岡県
  3. 福岡市中央区
  4. 薬院大通駅
  5. 医療法人 薬院ひ尿器科医院
  6. 宮崎 啓成 院長

宮崎 啓成 院長の独自取材記事

薬院ひ尿器科医院

(福岡市中央区/薬院大通駅)

最終更新日:2020/07/02

47879 top

地下鉄七隈線薬院大通り駅から徒歩3分、城南線から路地に入ったところにある「薬院ひ尿器科医院」。1985年の開業以来、地域における泌尿器科専門の医療機関として、男性の前立腺肥大症や尿管結石などの治療にあたっている。2代目となる宮崎啓成(ひろなり)院長は、さまざまな技術を活用して出血や合併症を防ぎ、患者の負担を減らす最小侵襲治療をめざす。また女性のプライバシーを尊重し、尿漏れや頻尿などデリケートな悩みに対応するため、2016年に女性医師による女性泌尿器科外来を開設。良性疾患の治療だけではなく男女のQOL改善にも注力している。大学病院などで泌尿器疾患に対する手技を磨いてきた宮崎院長に、これまでのキャリアや注力している診療のポイントなどをインタビューした。
(取材日2020年6月4日)

地域の専門医師として男女の泌尿器疾患に対応

先生ご自身が泌尿器科医師を選ばれたのは、医院を継ごうというお気持ちが強かったのでしょうか?

1

代々医師の家系の中で育ってきたので、自然な流れで幼少の頃から医師になろうと思っていました。最初は循環器や消化器に興味があったのですが、当院を継ぎたいという気持ちもあり、また外科的な処置と内科的なアプローチを併せ持った治療に魅力を感じ、泌尿器科医師の道を選びました。九州大学泌尿器科に入局後は、前立腺がんなど悪性腫瘍の治療をはじめ、前立腺肥大症や尿管結石といった良性疾患治療の経験を積み、2016年に当院に戻りました。2017年1月には院長に就任し、従来の男性の泌尿器疾患に加え、女性の泌尿器疾患の診療にも力を注いでいます。

泌尿器科は男性のイメージが強いですが、女性の泌尿器科ではどういった症状に対応しているのでしょうか?

確かに泌尿器科と聞くと、男性が通うところというイメージはあると思いますが、実際には尿失禁、骨盤臓器脱などの泌尿器疾患で悩んでいらっしゃる女性も多い。しかし泌尿器科の現場は男性医師が中心で、受診へのハードルが高いという課題がありました。そこでもっと気軽に相談してもらえるように、女性の専門医師による女性泌尿器科外来を設けたのです。女性は男性に比べ我慢強く、気恥ずかしさもあって泌尿器のトラブルを自覚していても通院に至らないケースが多々あります。待合スペースを男女で分けたり、女性専用の診察室を設置するなど、通院しやすい環境を整えています。

実際にどういった流れで治療に入っていくのですか?

2

このような症状が出るとき、患者さんはどこに力を入れたらいいのかわからない状態です。そこで、まずは骨盤底筋体操というものを行います。尿道や肛門をしめたり、緩めたりする体操で、当院の女性のスタッフがついて行い、どこに力を入れたらいいのかというのを指導しています。実際に男性にもこの体操は有用です。その後、必要に応じて手術や副作用の少ない治療などの提示を行い、そのまま治療に進んでいただきます。生活の質を落とさないよう専門的なアプローチを行いますので、ご相談していただければと思います。

良性疾患から排尿障害まで幅広い診療が可能

男性の患者さんでは、どのような症状で来院される方が多いのでしょうか?

3

前立腺肥大症や尿管結石の治療のために来院される方が多いですね。当院には入院施設があるので、総合病院に紹介せずに診察から手術まで対応することができます。前立腺肥大症に関しては、経尿道的レーザー前立腺蒸散術という治療を行いますが、高出力のレーザーにより肥大した前立腺を蒸発させる方法で、出血などのリスクの低減を図ることができます。心臓などの循環器に異常がなければ、高齢の方でも処置に問題はありません。また悪性疾患に関しては、内視鏡を用いた膀胱がん手術などに対応していますが、前立腺がんや腎臓がんの根治をめざす手術については連携している総合病院に紹介するなどして治療を進めています。

排尿障害で通院される方もいらっしゃるとお聞きしました。

尿をうまく出せない、尿をうまくためられないといった排尿障害の場合、基本的に前立腺肥大症や神経因性膀胱が疑われます。前立腺肥大症であれば放っておくと膀胱の機能自体を損なう可能性があるので、早めの治療をお勧めしています。また神経因性膀胱は原因がわからないことが多く、まずは経過を観察していきます。そうした病気が隠れている排尿障害ですが、人によって頻尿や多尿の捉え方はさまざまです。日中は8回以上、夜間は1回以上の排尿があれば頻尿ともいわれていますが、実際にはQOLが下がったと感じた時が受診のタイミング。泌尿器的な原因はもちろん、睡眠障害や内科の病気などが複合的に絡み合っていることが多いので、一つ一つ解決していくことが重要です。

前立腺肥大症や尿管結石を予防することはできるのでしょうか?

4

適度な運動や栄養バランスの取れた食生活など、予防のためには正しい生活習慣が重要です。ただし水分の摂取には注意が必要。過剰摂取は夜間頻尿などを引き起こす可能性もあるので、夕食後は飲水制限をするなどバランスを取ることを心がけてください。尿管結石の再発防止については、結石の成分を調べる必要があるものの、日本人に多いのはシュウ酸カルシウム結石です。この場合、シュウ酸を体内に吸収しすぎないよう、カルシウムと合わせて摂取することが大切。シュウ酸を多く含む食べものとしては、チョコレートやほうれん草が挙げられ、牛乳などと合わせて食べるようにすれば再発リスクを低減することにつながります。

患者一人ひとりに寄り添いQOLを向上させる診療を

先生が今後力を入れていきたい治療はありますか?

5

やはり、女性の泌尿器疾患治療に積極的に取り組んでいきたいという気持ちがあります。地域の医院で女性の専門医師がいる泌尿器科は珍しいと思いますし、また女性も泌尿器疾患の症状が出た場合に婦人科や皮膚科など、どこを受診してよいのか迷うこともあると思いますので、尿に関係するトラブルが起きたときには、遠慮なくご来院ください。

男性更年期障害の治療にも取り組まれているそうですね。

男性の更年期障害は一般的になじみがなく、自分で症状を調べて受診される方が多い印象です。40代から60歳くらいまでの患者さんが中心で、性欲減退やうつ症状、発汗、火照りなどを感じる場合には、一つの原因として更年期障害が疑われます。問診などで評価するしかなく診断は難しいのですが、方法の一つとしてはフリーテストステロンという男性ホルモンが低下しているかどうかを血液検査で調べます。数値が低ければ補助療法を行い、症状の改善をめざします。

診療において患者さんと向き合う際に、心がけていることがあればお聞かせください。

6

患者さん一人ひとりの不安を取り除くことを念頭に置いて診療に臨んでいます。排尿障害に関しては、完全に治ることはなくうまく付き合っていくことも重要になってきます。例えば、夜間頻尿で夜中に5回も6回もトイレに起きていたのをゼロにはできません。それでも5回を1、2回に抑えることができれば、QOLは格段に向上するでしょう。そのためには薬を内服し続ける必要があったり、時として外科的なアプローチが必要になったり、長期的な通院も免れないことがありますが、地域に根差した医院として皆さんに寄り添っていきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

男性更年期障害に対する補助療法/2816円

Access