全国のドクター9,287人の想いを取材
クリニック・病院 158,646件の情報を掲載(2024年4月19日現在)

  1. TOP
  2. 徳島県
  3. 徳島市
  4. 石井駅
  5. 高杉内科外科小児科脳外科
  6. 高杉 晋輔 理事長、高杉 緑 院長

高杉 晋輔 理事長、高杉 緑 院長の独自取材記事

高杉内科外科小児科脳外科

(徳島市/石井駅)

最終更新日:2023/12/27

高杉晋輔理事長、高杉緑院長 高杉内科外科小児科脳外科 main

地元の人々に、心のこもった医療を届けたい。そんな想いで、1982年に開業したのが「高杉内科外科小児科脳外科」。ここは、患者の悩みや時代背景に合わせて、規模や診療内容を変えながら、国府町の地域医療に貢献し続けてきたクリニックだ。診療を行うのは、脳外科を専門とする高杉晋輔理事長と、糖尿病を専門とする高杉緑院長。自分たちに何ができるかを常に追い求め、実直に患者と向き合い続けている。そんな2人に、診療方針や充実の院内設備について話を聞いた。困っている人を放っておけない……そんな、患者へのひたむきな気持ちが言葉の端々から感じられる取材となった。

(取材日2023年12月6日)

国府町で40年以上。患者に寄り添い続けるクリニック

お二人のご経歴と、クリニックの歩みについて聞かせてください。

高杉晋輔理事長、高杉緑院長 高杉内科外科小児科脳外科1

【晋輔理事長】私は徳島大学医学部を1972年に卒業し、脳外科を専門として研鑽を積みました。開業したのは1982年。最初は、内科・外科・小児科のクリニックでした。その後、脳外科疾患で入院される方などが増えてきたため、病院の形をとり病床を増やしましたが、現在は患者さまの状況に合わせて再び診療所へと戻っています。
【緑院長】私も徳島大学医学部の出身で、糖尿病を専門にしました。この場所で開業したのは、私が隣町の石井町の出身でして、地元の地域医療に貢献したいと考えたからです。当時は近隣に団地が増えた頃で、お子さんの急な発熱も多く、夜の20時まで診療していました。実際、夜遅くに駆け込んで来られる方もいらっしゃいましたよ。私は遅くまで診て差し上げるのが当たり前と思っていましたが、後日、お菓子を持って来られる方もいて感動しましたね。

改めて診療方針を教えてください。

【晋輔理事長】当院は開業時から「患者さまの立場に沿った患者さまのための最善の医療」をめざしてきました。あらゆる病変を見逃さないよう、幅広い検査・治療に応じられる体制を整え、皆さまから「また来たい」と思っていただけるよう努めています。また、お困りの方がいれば、少しでも多く対応できるよう、水曜日を除き平日は18時半まで診察を行い、土日祝日も開けるようにしています。特にコロナ禍の時期は、日曜日や祝日に受診が集中しましたね。また、この辺りは薬局も少ないので、患者さまの負担を減らせるようにと院内処方にも対応しています。そうすれば、私たち医師から薬についての具体的なご説明もできますからね。

どのような患者さんがいらっしゃいますか?

高杉晋輔理事長、高杉緑院長 高杉内科外科小児科脳外科2

【緑院長】近年はご高齢の方が多いですね。例えば内科のご相談で多いのは、高血圧や糖尿病、それと肺炎でしょうか。脳外科ではめまいや頭痛、手足のしびれといった症状が多いですね。そのほか、脳梗塞など急性期の患者さまもいらっしゃいます。また、近年はお子さんの受診は少なくなりましたが、診療を始めて長いものですから、親子3世代で受診される方もいらっしゃいますよ。中には「昔、小さい頃に先生に診てもらったことがあるんです」とお子さんを連れて来られる方もいて……。もし当院を信頼して来てくださったのであれば、これほどうれしいことはありませんね。

院内設備を充実させ、適切な診断と通いやすさを重視

検査機器が充実していますね。

高杉晋輔理事長、高杉緑院長 高杉内科外科小児科脳外科3

【緑院長】この地域は医療機関が少ないので、MRIやCT、エコーなどの機器をそろえ、患者さまが遠くの病院を受診しなくても精密な検査が受けられるようにしたかったんです。MRIは、めまいや頭痛などを訴える方、転倒して頭を打たれた方などに使用することが多いですね。CTは、エックス線検査では見つけづらい病変の発見にも役立っています。例えば、胸の痛みや息苦しさを訴え、肺炎と診断された方がCT検査を受けたところ、心臓の裏側に影が映り、肺がんが見つかるというケースも少なくありません。適切な治療の提供には、しっかりとした診断が重要ということですね。また、エコーに関しては頸動脈や心臓の検査にも力を入れたいので、さらに新しい機器を導入する予定です。特に頸動脈エコーは、高血圧や糖尿病の方が多い当院にとって大事な検査。頸動脈の詰まりによる脳梗塞や脳出血を未然に防ぎたいですね。

院内のデジタル化も積極的に進めているとか。

【晋輔理事長】はい。例えば電子カルテの導入などは、県内でも早いほうだったのではないでしょうか。これによって、受付から会計までを集中管理できるので、患者さまの待ち時間の短縮にもつながっていると思います。また、それと同時に、院内の診療情報を一括管理するツールも導入しましたので、皆さまの病状やこれまでの治療内容はもちろん、各種画像検査や心電図検査の結果を素早く画面に表示したり、血液データをグラフ化してわかりやすくお見せしたりすることも可能です。一方で、入院されている方の安全と事故防止のため、個室にウェブカメラも設置しました。ご高齢の方をはじめ、認知症の重度の方や症状が重い方などを24時間見守れるよう体制を整えています。

リハビリテーションにも力を入れていらっしゃるそうですね。

高杉晋輔理事長、高杉緑院長 高杉内科外科小児科脳外科4

【緑院長】ええ、そうですね。やっぱり、健康のためには寝たきりにならないことが一番ですからね。入院中の方は普段ベッドに寝ている状態が続きますし、20分、30分ほどの運動療法を行ったとしても自室に戻れば再び横になりますから、どうしても体が弱ってしまいがちなんです。ですので、横になった状態から体を起こして座る練習や、ご自分の足で歩く練習をしていただくほか、さまざまなリハビリ機器やトレーニング機器も活用して患者さまが一日でも早く離床できるよう取り組んでいます。また、ぬり絵やパズル、輪投げなどのアクティビティーのほか、紙芝居やカラオケなどの娯楽もリハビリに取り入れ、皆さまに毎日を楽しく過ごしていただけるような工夫もしていますよ。

困っている人を助けたい。その一心で医療の道へ

お二人が、医師を志された理由も教えてください。

高杉晋輔理事長、高杉緑院長 高杉内科外科小児科脳外科5

【晋輔理事長】私が医療の道を志すきっかけになったのは、中学3年生の頃に読んだ野口英世の伝記ですね。彼は幼い頃に囲炉裏に落ち、左手に大やけどを負いながらも努力を重ね、偉大な医学者に成長するわけですが、そんなひたむきな姿に子どもながらに感銘を受けました。脳外科を選んだのは、若き脳外科医の活躍を描いた海外ドラマの影響です。何事にもまっすぐで、信念を持って医療に打ち込む主人公を見て「これしかない!」と思いましたね。また、当時は脳卒中を患う人が多く「自分がなんとかしなくては」という使命感が生まれたことも後押しになりました。
【緑院長】私は、高校生の頃にシュバイツァー博士の伝記と出会ったのがきっかけです。両親からは薬剤師を勧められましたが、アフリカでの医療活動に身を捧げる彼に憧れて「私も困っている人を助けたい」と強く思いました。そんな想いもあり、開業当初はよく診療時間後にも診察に応じたものですよ。

今後の展望についても聞かせていただけますか?

【晋輔理事長】当院では早くから院内のデジタル化を進めてきましたが、その分、設備が老朽化してきましたので、より新しいものへと更新を予定しています。MRIやCTなど検査機器についても先進のものへ入れ替えを行い、地域の方により適切な診断と治療をご提供できる体制を整えていけたら。また、幅広い症状を診ることができる内科医師の増員も検討していますよ。
【緑院長】毎年患者さまにお送りしている年賀状に検査についてのご案内を添えたり、市民健康講座を開催したりすることで、皆さまの健康意識の向上にも貢献したいですね。以前は私が1年に3回ほど、糖尿病教室を行っていたのですが、今は理事長主催で心不全講座を開催し、治療や検査、食事療法などについて講演をしています。講座が終わった後は、体脂肪測定のデモや町内の散歩なども計画していますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。

最後に、地域の方へのメッセージをお願いします。

高杉晋輔理事長、高杉緑院長 高杉内科外科小児科脳外科6

【晋輔理事長】今では「健康寿命」という言葉をよく聞くようになりましたが、皆さまがどんなに歳を重ねても健やかに暮らせるよう、これからも貢献し続けたいですね。「この辺りの人は、皆さん100歳現役ですね」と言われるような地域。それが私の理想です。
【緑院長】私も同じ思いです。当院では医療相談も受けつけておりますので、ちょっとしたお体の異変や、薬・医療費のことなどで疑問があればお電話いただけたら。また、高額医療や介護の申請、身体障害者手帳の発行に必要な診断書などのご相談にも応じていますので、お困りの方はぜひご相談くださいね。

Access