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渡辺 郁雄 院長、渡辺 康司 副院長、渡辺 和雄 先生の独自取材記事

渡辺内科クリニック

(大垣市/大垣駅)

最終更新日:2022/04/07

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大垣市役所のすぐ近くにある「渡辺内科クリニック」の歴史は、100年以上前にさかのぼる。1911年に診療所を開業し、戦後は内科病院として地域医療に貢献してきた。現在は、糖尿病、心臓病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病を中心とした内科全般を、3人の医師体制で診ている。長い歴史の中で築いてきたのは、地域住民からの信頼。その信頼に応えるべく、検査精度の向上と患者の健康寿命を延ばすための取り組みに力を注いでいるという。先代から受け継いだ思いやりの医療を続けるのは、にこやかな笑顔が特徴の渡辺郁雄院長と長男の渡辺康司副院長、前院長の渡辺和雄会長。経験豊かな3人の医師に、それぞれの診療にかける思いを聞いた。

(取材日2022年3月8日)

時代は変わってもベースとなるのは思いやりのある診療

明治時代から診療を続けているそうですね。

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【院長】当院の創設は1911年で、111年前にさかのぼります。診療所からスタートし、途中、戦災で全てが消失するなど困難な局面にも遭いましたが、2ヵ月あまりで診療を再開し、地域医療に貢献しました。結核が流行していた時代には多くの入院患者を受け入れてきた歴史もあります。90床以上の病院でしたが、2007年には規模を縮小し、クリニックとして再スタートしました。
【会長】私で3代目になりますが、敬虔なクリスチャンであった初代院長がモットーとしていた「病める人への愛と奉仕の精神」を、クリニックとなった今も診療理念としています。きれいな言葉過ぎて身の縮む思いですが(笑)、科学的根拠に基づいた上で患者さんの立場に立った思いやりのある診療を続けていきたいと思っています。

現在は3人体制で診療をされているということですが、まずは院長と会長からご専門を教えてください。

【院長】岐阜大学医学部を卒業後は、循環器内科で経験を積み、日本循環器学会循環器専門医として心臓病や糖尿病の診療をしています。循環器の病気は運動と関連が深いこともあり、県内の運動関連事業にも従事しています。スポーツ医学を専門とする医師として県内のスポーツ大会の企画や運営、選手の診療やスポーツ指導者の研修会の開催などに関わっています。私自身も野球経験があり、スポーツと医学の関連にはとても興味があります。当院に多い生活習慣病の患者さんにも、運動を推奨するために定期的に運動教室や講座を開催しています。
【会長】私は京都大学医学部を卒業後、カリフォルニア大学医学部への留学を経て京都大学第一内科に勤務しました。消化器内科で肝臓病や糖尿病の診療に従事し、日本肝臓学会肝臓専門医と日本糖尿病学会糖尿病専門医として研鑚を積んできました。

副院長は、医師として以外にもさまざまなことを経験されてきたそうですね。

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【副院長】若い頃はいろいろなことに興味があり、中でも音楽は10代の頃からのライフワークです。アメリカでギターを弾きながら放浪してストリートミュージシャンをした経験もありますし、浜松医科大学を卒業して岐阜に戻った今でも岐阜を中心に名古屋、東京、大阪などでも定期的にライブ活動もしています。また、最近でこそレースにはあまり出なくなりましたが、体づくりとリフレッシュを兼ねて休日にはロードバイクに乗り山へも行きます。
【会長】私も音楽という意味では負けていませんよ(笑)。日曜に教会でオルガンを弾いています。今でも現役で医師を続けられているのは、医師としてだけでなく他の場でも活躍できる機会を与えていただいているおかげかもしれませんね。

副院長は、医師となってからはどんな経験を積まれたのですか?

【副院長】医療への思いには、小学生の時に、2代目院長でもあった祖父を急性心筋梗塞で亡くしたことが影響しています。医師となってからは、県総合医療センターの循環器内科で虚血性心疾患の臨床を重ね、急性心筋梗塞など虚血性心疾患の患者さんを救うために心臓カテーテル術を中心に学びました。その後に勤めた羽島市民病院では、循環器内科部長と救急医療センター長を兼任していた時期に、東日本大震災が起こり、被災地での医療も経験しました。短い期間でしたが急性期医療ばかりでなく、心のケアも含めた慢性疾患の医療について深く考えさせられる経験となり、今の医療の重要な礎になっています。

長い歴史の中で築いてきた患者との信頼関係

どんな患者さんが来院されていますか?

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【院長】糖尿病、心臓病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病の患者さんが多いですね。特に糖尿病は父の代から力を入れるようになりました。というのも、母が糖尿病になり、まだそれほど一般的ではなかった頃にインスリン治療をしたと聞いています。父はとにかく先進的な人だったので、新しい検査や治療法を早期に取り入れていました。当院の歴史の中で積み上げてきた地域の患者さんとの信頼関係は、先代が残してくれた財産。中には、50年にわたりかかりつけ医を任せていただいている患者さんや3世代で来院されているご家族もいらっしゃいます。これからも患者さんの信頼に応えられる医療を続けていきたいですね。

検査体制の精度向上に注力しているそうですね。

【院長】もともと病院だったということもあり、検査体制の充実は当院の大きな目標であり特徴です。CTも早期から導入しましたし、血液検査、生化学検査、生理検査、放射線検査など基幹病院並みの幅広い検査が可能で、そのほとんどがその日に結果が出せます。また、検査精度向上のために機器を厳選し、必要なものはバージョンアップしています。今後もこのレベルを維持していきたいと思っています。

栄養指導や運動療法にも注力しているそうですね。

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【院長】栄養指導や運動指導に力を入れるのは、疾病の予防や治療という立場からだけではなく健康寿命を重視しているためです。寝たきりのまま長生きしてもうれしくないと誰もが思うでしょうが、高齢になればなるほど運動はおっくうになります。それでも元気で長生きのためには、正しい食生活と運動が重要なことを理解し、持続できるよう支えていく必要があります。生活習慣病であっても、食と運動で血圧や体重、血糖値をコントロールしてさらに身体適性を高めて良い状態を維持しながら長生きしてほしいですね。
【会長】糖尿病は、いいお薬もたくさん増えたので、血糖値を下げるための簡単な方法は増えましたが、薬だけで改善するものではありません。栄養管理と運動という地味な取り組みこそ、血糖コントロールとその先にある重要な目標への大事な要素なので、続けていけるようサポートをしています。 

安全に配慮し医学的に適切な医療を続けていきたい

患者さんと接する上で、心がけていることはありますか?

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【院長】思いやりの医療というのは、開院当初からの理念ですが、愛や思いやりだけでは十分な治療はできませんから、科学的根拠に裏づけられた適切な医療とのバランスを取りながら、一人ひとりの患者さんに合った診療を心がけています。
【副院長】患者さんそれぞれの価値観や生活環境を読み取りながら、患者さん自身が続けられる最適解を一緒に見つけられればいいかなと思っています。
【会長】患者さんの言葉を聞き逃さないよう心がけています。また、糖尿病の患者さんにとって栄養管理は重要な要素なので、生活面についてもしっかりと話を聞くようにしています。

クリニックの今後についてお聞かせください。

【会長】医学的に確かな医療を今後も続けていきたいというのは、私たちの共通の思いです。病院だったという歴史もあり、診療放射線技師や臨床検査技師、管理栄養士、薬剤師などの専門スタッフが在籍し、充実した検査、栄養指導、院内処方の面で適切な医療を支えてくれています。効率化などで院内処方をするクリニックは減ってきていますが、患者さんのための安全性やクリニックの信頼性のためにも院内処方は今後も続けていくつもりです。

最後に、読者や患者さんへメッセージをお願いします。

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【院長】要介護になって通えなくなった患者さんや、高齢者施設に入居された患者さんのために、可能な限りかかりつけ医として訪問診療も行っています。かかりつけ医として寄り添っていきますので、安心してください。
【副院長】慢性疾患の患者さんが多いので、患者さんとのコミュニケーションはこれからも大切にしていきたいと思っています。どんな些細な症状であっても丁寧に診察し、患者さんの話にはきちんと耳を傾ける姿勢でいますので、どうぞ気楽にご来院ください。

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