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篠田 毅 院長、河西 竜太 先生の独自取材記事

篠田中央クリニック

(富士見市/鶴瀬駅)

最終更新日:2019/12/06

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鶴瀬駅東口から徒歩2分の場所にある「篠田中央クリニック」。70年以上もの歴史があり、内科・整形外科・外科・小児科など一般診療の他、認知症、神経難病、ペインクリニックにも対応する地域に根差したクリニックである。ペインクリニック領域の豊富な知見を持ち、日本麻酔科学会麻酔科専門医である篠田毅院長は、開業した父の後を継ぎ、1990年に院長に就任。クリニック全体の運営に加え、富士見市の健康づくり審議会委員も務め、地域医療や子育て支援に貢献する。水曜の午後は認知症専門の外来で、認知症治療の専門家である河西竜太先生が担当。患者だけでなく、患者の家族への指導やアドバイスも手厚く行う。篠田院長にはクリニックの歴史や診療の特徴、河西先生には認知症専門の外来について聞いた。
(取材日2017年10月4日)

70年以上にわたり、地域診療に貢献

70年以上の歴史があるクリニックなのですね。

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【篠田院長】当クリニックは、父が開業しました。父は、終戦した1945年に軍医としてこの地に配属されました。当時はまだ「鶴瀬村」で、村の人からの要請で開業を決めたのです。私は1979年に獨協医科大学を卒業し、日本大学医学部附属病院に麻酔科の医師として入局。講師職なども務めた後、当クリニックの副院長に就任しました。その後1990年に父から引き継ぎ、2013年、鶴瀬駅前の開発に合わせた形で移転し、現在のクリニックとなった次第です。当クリニックは、内科・整形外科・外科・小児科など一般診療の他、認知症や神経難病、ペインクリニックにも対応しています。

どのような患者さんが訪れますか?

【篠田院長】父の代から合わせると、4代、5代にわたって当クリニックに足を運んでくださる患者さんも多くいらっしゃいます。小さいお子さんから高齢の方まで、患者さんの年齢層は幅広いですが、割合では高齢の方が多いですね。診療科目では、内科の患者さんが最も多く、水曜日の午後は認知症専門の外来を行っており、認知症の不安を抱く患者さんがおみえになります。認知症専門の外来は、認知症の専門家である河西竜太先生が担当しています。
【河西先生】認知症の外来には、物忘れを中心とした、記憶力の障害を訴えてくる患者さんが多くいらっしゃいます。年齢的には70代以上の方が多く、一人で来られることもありますが、多くは家族や周りの方が心配して連れて来られるケースが多いですね。

診療の際に心がけていることを教えてください。

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【篠田院長】ペインクリニック・麻酔科を専門とする医師として、あらゆる痛みに苦しむ患者さんを診療してきましたが、痛みが強いと外に出る機会も減り、視野もだんだん狭まってしまうものです。だからこそ、患者さんの話に耳を傾け、抱える痛みに共感しながら、患者さんの負担が一番少ない治療方法を一緒に考えて選択し、治療を進めていくことを心がけています。
【河西先生】物忘れを患う患者さんは、ご本人はもちろん周りのご家族も、いろいろと不安になるものです。これらをなるべく軽減できるよう、言葉のかけ方に十分配慮しながら、ケアの仕方や日常生活の送り方などをじっくりアドバイスさせていただいています。

痛みの悪循環を断ち切るペインクリニック

ペインクリニックは、どのような診療を行っているのですか?

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【篠田院長】神経自体が圧迫や障害などを受けて痛みを起こす神経障害性疼痛、がんによる痛みに加え、心の不調が腰痛などを引き起こすケースも増えてきています。患者さんにしかわからない痛みを「ビジュアルアナログスケール」という方法を使って客観的に評価し、神経内科、脳神経外科、整形外科の先生と必要に応じて連携して痛んでいる神経を見つけ出し、麻酔剤やステロイド剤などを注射し、痛みの悪循環を断ち切っていく治療を行っています。私自身は、勤務医時代の恩師からの勧めもあり、がんの疼痛管理をメインテーマに数多くの症例と向き合っていました。当クリニックに来てからは在宅診療も積極的に行ってまいりましたが、現在は在宅診療の割合は減り、近くにある特別養護老人ホームの嘱託医としての活動も行っています。

認知症治療を専門に診ることとなったきっかけと、どのような診療を行うのか教えてください。

【河西先生】脳は人間にとって非常に大切な臓器です。人間を人間たらしめる崇高な臓器を扱いたいと思い、大学時代は神経病理を研究して大学院を卒業しました。高齢化社会の今、認知症の診療は社会的ニーズが多いのに専門で診る医師が少ないことから、認知症の専門家をめざしました。認知症は症状の見極めが難しい疾患ですが、テスト、問診、血液検査、頭部CTなどから診断していきます。症状に合わせて薬の処方などを行いますが、認知症は、ご家族の対応いかんで症状がよくなったり悪くなったりしやすいものです。幻覚、怒りっぽくなるなどの周辺症状を生じにくくするための対応の仕方などについても、必要に応じてアドバイスしています。場合に応じ、デイサービスやショートステイなどの社会的支援の利用をお勧めすることもあります。

認知症になりにくい生活習慣について教えてください。

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【河西先生】年齢を重ねても、日々目的を持って生活し、周りの人とのコミュニケーションを持つよう心がけることが大切だと思います。社会との関わりが途切れてしまうと、もともと素地を持っていなくても、認知症にかかるリスクが増えてしまいます。脳の活性化と適度な運動を心がけるとよいでしょう。

高齢者の医療を中心に健診業務も

院長として心がけていらっしゃることは?

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【篠田院長】定期的に通っていただく患者さんの顔を覚えているので、一人ひとりの患者さんに必要な治療を行う以外にも、「医療のジェネラリスト」として、クリニックに入って来たときの患者さんの顔色や声の調子などに気を配りながら、五感を働かせ、第六感もきかせて診療することを心がけています。その上で、専門的な治療が必要な患者さんには連携している総合病院を紹介するなど、「交通整理役」としての役割を果たしていきたいと思っています。クリニックの診療以外では、富士見市健康増づくり審議会委員としても活動し、地域の皆さんの健康づくりを総合的に取り組む活動も行っています。さまざまな角度から地域の皆さんの役に立っていきたいですね。

お忙しい日々の中、休日はどのようにお過ごしですか?

【篠田院長】以前は囲碁、麻雀、ゴルフを楽しんでいたのですが、今は主に麻雀ですね。それから最近は時々、競馬もたしなんでいます。都内の競馬場には、65歳以上になると座って観戦できるシルバーシートがあるんですよ(笑)。使うお金は微々たるものですが、友人と一緒に楽しんでいます。孫もたくさんいるのですが、3歳になる孫に下の子ができて、赤ちゃん返りをしているので、一緒に遊んだりしています。孫育ても頑張っていますよ。
【河西先生】医師の仕事は体が資本なので、休日はもっぱら体を動かしています。水泳とゴルフが好きですね。

今後の展望について教えてください。

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【篠田院長】超高齢社会の到来に伴い、今後は認知症やパーキンソン病など神経内科にかかわる疾患が非常に増えていくと思います。認知症治療の専門家である河西先生と車輪を組み、高齢者の医療を中心に力を入れていきたいです。もうひとつは、健康診断業務ですね。当クリニックの2階は、特別診察室と検査・健康診断スペースとなっており、CT、マンモグラフィー、経口、経鼻内視鏡など医療機器が充実しています。市民健診、企業健診に力を入れ、皆さんの健康づくりのサポートをしていきたいと思います。
【河西先生】従来どおり、認知症に対して不安に感じている患者さんや介護するご家族と向き合い、最善の診療を施していきたいと思います。新しい薬もできてきているので、できるだけ早いうちに取り入れ、提供していきたいですね。

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