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植田 進一朗 院長の独自取材記事

下北沢整形外科リウマチ科クリニック

(世田谷区/下北沢駅)

最終更新日:2021/10/12

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古くからの歴史と若者のカルチャーが入り混じる下北沢に2014年に開業した「下北沢整形外科リウマチ科クリニック」。カジュアルなメディカルウェアに身を包み、親しみやすさを感じさせる植田進一朗院長は、勤務医時代から下北沢の人々の健康を守ってきた。リウマチ治療においては、患者の意向や生活背景を踏まえて複数の治療方法を提案することがモットー。また、患者が少しでも暮らしやすいようにと訪問診療に注力し、生活環境改善のアドバイスまで行う。「体の痛みだけでなく心の痛みまで取り除いていきたい」と語る植田院長に、診療への思いや今後の展望などじっくりと聞いた。

(取材日2016年9月13日)

親の思いと医師の思いを胸に子どもたちの健康を支える

どういった患者さんが来院されていますか?

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生後2ヵ月の乳児から高齢の方まで幅広く来ていただいています。訴えとしては、高齢の患者さんだと、肩や膝、腰の痛みを何とかしてほしいとおっしゃる方が多いですね。他にも、リウマチや痛風の患者さんもいらっしゃいますし、最近は、スポーツでケガをした学生の患者さんが増えました。近隣には学校が複数あるので、開院から数年経過し、クリニックの存在を少しずつ認識していただくようになった結果だと思います。

スポーツでケガをした子どもたちに対しては、特別な思いで診察にあたっているそうですね。

実は私には、寮生活をしながら柔道に打ち込む娘がいます。昨年のことになりますが、娘が大きなケガをし、医師としては、安静にしてケガをしっかり治してから復帰させたいと考えていました。しかし、試合に出られず悔し泣きをする娘を見ていると、親としてとても心配ではあっても、試合に出させてあげたいとも思いました。結果的には、医師や理学療法士、柔道整復師、そして部の監督や仲間の支えを受けつつ、休養とリハビリテーションで無事に回復し、今年、予選を勝ち抜いてインターハイ出場を果たしました。本人も私もすごくうれしかったですね。そういう親の思いと医師としての思い、両方を大事にしながら、スポーツに取り組む子どもたちを支えること、それが私の使命だと思っています。

訪問診療にも注力されているそうですね。

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はい。骨折が治って退院された後も痛みが残っていて、日常生活を思うように送ることができない患者さんは多いです。そんな患者さんや家族の生活をサポートしたいとの思いから訪問診療を始めました。痛みで生活に支障が出ている場合は、まず痛みをとることを優先し、日常生活をなるべく不自由なく送れるような環境を整えるように治療やアドバイスを行います。例えば、ケアマネジャーさんと相談しながら生活しやすいように物を配置したり、ご家族へ介助の指導を行ったり、トレーニングをしながら身体の筋力を鍛えていったりしています。 訪問診療は内科の医師が行うケースが多いですが、整形外科、リウマチ科を診ることができますので、その点が当院の特長の一つだと考えています。

患者の思いや生活背景を踏まえて複数の治療方法を提案

診療方針について、どのようにお考えでしょうか?

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当院では、きちんと診断をした上で患者さんの考えをヒアリングし、複数の治療方法を提案しています。それぞれの治療法について、メリットだけでなくデメリットも含めて十分な説明を行い、その中から患者さんに選択してもらうことが重要だと考えています。リウマチ治療を例に挙げると、近年、新しい生物学的製剤を使った治療が取り入れられていますが、当院では新しい治療薬だけにこだわることはありません。患者さんの考えや生活背景を踏まえ、比較的安価で基本的な治療薬も選択肢として患者さんに提示します。リウマチ治療といっても、運動療法と組み合わせたり、さまざまな治療薬が使えるようになったり、選択肢が増えているからこそ、患者さんの思いをしっかり聞いて治療方法を選ぶことが大事です。生活環境を整え、暮らしやすくするという観点から言えば、歩行器などの福祉用具を上手に活用することも一つのアイデアとして提案しています。

開業に至るまでの経緯についてお聞かせください。

大阪大学では、当時プロ野球チームのチームドクターをしていた先生に付いて、実践で整形外科について学びました。この経験は、私の医師人生においてすごく大きな経験になりましたね。大学卒業後は大学病院や関連病院に勤務し、臨床におけるリウマチの治療を一から学び、リウマチは全身の病気であり、頭の先から足の先までをしっかりと診療する必要があるのだと教えられました。その後各地の病院に勤務しながら、お子さんからご高齢の方まで多くの方を診察する中で、もっと患者さん一人ひとりにじっくりと時間をかけて診察をしたいという思いが強まっていったのです。特にリウマチは痛みを伴い生活の質にも影響するため、その方の生活に寄り添いニーズに合った治療を提供することが不可欠です。そこで、これまで以上に地域に密着し皆さんに気軽に利用していただける診療を実現するため、2014年2月に開業しました。

開業から3年目に入りましたが、これまでを振り返ってみていかがですか?

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私は患者さん一人ひとりと密にお付き合いできるクリニックをつくりたいとの思いから開業しました。日曜に診療を行い、家庭医的なクリニックとして対応しているのも下北沢という街に暮らす人たちを考えてのこと。お店が多く、たくさんの人でにぎわう日曜に、ちょっとした風邪や腹痛などの応急処置ができるようにとの思いからです。また、急患や時間外も積極的に受け入れています。開業医だと患者さんの役に立てるようなクリニックづくりを自分自身で判断、選択できますので、仕事をしていてやりがいや喜び、満足感を得られています。

体の痛みだけでなく、心の痛みまで取り除いていく

患者さんと接する上で気を付けていることはありますか?

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とにかく、患者さんの話をよく聞くことですね。整形外科の場合、腰や肩、膝などの痛みの原因は生活習慣にあることが多いのです。どんな生活をしていてどんな癖があるのかなどをしっかりと把握して原因を探ることで、根本から改善していくことができます。また、リウマチの症状は痛みが大きいため、精神的に滅入ってしまう患者さんも多くいらっしゃいます。しかし、痛みは目に見えないために周囲の人々に理解されにくいのです。そうした悩みを抱えている患者さんには、私がとことんお話を伺うことで、少しでも気持ちを軽くしていただきたいと考えています。そうして、体だけでなく心の痛みや重みまで取り除いていければうれしいですね。

カジュアルなタイプのメディカルウェアですね。ご自身で選ばれたのですか?

このメディカルウェアはスタッフが選んでくれたものなんですよ。開院当初は、ネクタイを締めて、白衣で診療していましたが、スタッフの提案で、カジュアルタイプやスポーツタイプのメディカルウェアを着用するようになりました。白衣だと、患者さんに独特の緊張を感じさせてしまうかもしれませんから、少しでも親しみやすさを感じてもらえればと思っています。

スタッフとの関係が、とてもうまくいっているようです。

そうですね。スタッフとは以前の病院で勤務していた頃からの付き合いで、このクリニックを開院するにあたって、一緒にやってほしいとお願いしたんです。診療面はもちろんのことですが、ウェブサイトやSNSを使った混雑状況の情報発信についても、スタッフからの積極的な提案によるもので、とてもよくやってくれています。下北沢には若者が多いですから、SNSで情報を確認してから足を運ぶ患者さんも結構いるんですよ。スタッフにはいろいろな面で支えてもらっていて、とても感謝しています。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

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私は、昔からこの街に住んでいる高齢の方も、新しく引っ越してくる若い人たちも笑顔で楽しく共存する下北沢の街が大好きです。周辺にお住まいの皆さんの健康に、私が少しでも貢献していければ、という思いで日々診療を行っています。当院では外科手術を行っていませんが、当院で対応できない場合には適切な医療機関へのご紹介もしています。それは病院だけでなく、クリニックや整骨院なども含まれています。近隣の他科の先生方、さらに柔道整復師、鍼灸マッサージ師の方々とも交流があり、しっかりと連携して地域の患者さんを支えていく体制ができています。これからも病診連携・診診連携をより深めていくつもりです。どんな些細なご相談でも対応し、気軽に立ち寄っていただけるようなクリニックにしていきたいです。

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