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植田 進一朗 院長の独自取材記事

下北沢整形外科リウマチ科クリニック

(世田谷区/下北沢駅)

最終更新日:2026/03/10

植田進一朗院長 下北沢整形外科リウマチ科クリニック main

古くからの歴史と若者のカルチャーが入り混じる下北沢に2014年に開業した「下北沢整形外科リウマチ科クリニック」。カジュアルなメディカルウェアに身を包み、親しみやすさを感じさせる植田進一朗院長は、勤務医時代から下北沢の人々の健康を守ってきた。リウマチ治療においては、患者の意向や生活背景を踏まえて複数の治療方法を提案することがモットーだ。妊娠・出産を希望する女性に対しては、国立成育医療研究センターとの連携によって、安心・安全な出産をめざしている。さらに、地域住民から信頼されて、幼児から高齢者まで幅広い世代を診ることのできる整形外科を目標に掲げているそう。「体の痛みだけでなく心の痛みまで取り除いていきたい」と語る植田院長に、診療への思いや今後の展望などじっくりと聞いた。

(取材日2016年9月13日/更新日2025年10月1日)

親の思いと医師の思いを胸に子どもたちの健康を支える

どういった患者さんが来院されていますか?

植田進一朗院長 下北沢整形外科リウマチ科クリニック1

生後2ヵ月の乳児から高齢の方まで、幅広く来ていただいています。訴えとしては、高齢の患者さんだと肩や膝、腰の痛みを何とかしてほしいとおっしゃる方が多いですね。他には、リウマチや痛風の患者さんもいらっしゃいます。リウマチは女性に多く、20〜30歳代でリウマチを発症する人もいます。リウマチでも妊娠・出産は可能ですが、その際は薬の選択を考えなくてはいけません。また、リウマチは遺伝する要素がありますが、親がリウマチだからといって、必ずしも子どもがリウマチになるわけではありませんので、心配な方はぜひご相談ください。なお最近は、スポーツでケガをした学生の患者さんが増えました。近隣には学校が複数あるので、クリニックの存在を少しずつ認識していただくようになった結果だと思います。

スポーツでケガをした子どもたちに対しては、特別な思いで診察にあたっているそうですね。

私の娘は学生の頃、柔道で大きなケガをしたことがありました。医師としては、ケガをしっかり治してから復帰させたいと考えていましたが、悔し泣きをする娘を見ていると、親として試合に出させてあげたいとも思いました。結果的には、医師や理学療法士、柔道整復師らの支えを受けつつ休養とリハビリテーションを行い、インターハイ出場を果たしました。この経験もあってか、娘は現在、理学療法士として働いています。親の思いと医師としての思い、両方を大事にしながら、スポーツに取り組む子どもたちを支えること、それが私の使命だと思っています。当院の近くには保育園が複数あり、子どもの患者さんがたくさん訪れています。また、近隣には子どもを診る整形外科が少ないので、他の小児科クリニックから紹介されることが多いんです。子どもに何かあった際、頼りにしてもらえているみたいでうれしいですね。

診療方針について、教えてください。

植田進一朗院長 下北沢整形外科リウマチ科クリニック2

当院では、きちんと診断をした上で患者さんの考えをお聞きし、複数の治療方法を提案しています。それぞれの治療法について、メリットだけでなくデメリットも含めて十分な説明を行い、患者さんに選択してもらうことが重要だと考えています。リウマチ治療を例に挙げると、近年、先進の薬を使った治療が取り入れられていますが、当院ではそれだけにこだわることはありません。患者さんの希望や生活背景を踏まえ、比較的安価で基本的な治療薬も選択肢として提示します。運動療法と組み合わせたり、さまざまな治療薬が使えるようになったりと、治療の選択肢が増えているからこそ、患者さんの思いをしっかり聞いて治療法を選ぶことが大事なんです。生活環境を整え、暮らしやすくするという観点からいえば、歩行器などの福祉用具を活用することも一つのアイデアですね。

体の痛みだけでなく、心の痛みまで取り除いていく

開業に至る経緯についてお聞かせください。

植田進一朗院長 下北沢整形外科リウマチ科クリニック3

大学病院では、リウマチは全身の病気であり、頭から足までしっかり診療する必要があると教えられました。やがて、リウマチは痛みを伴い、生活の質にも影響するため、もっと患者さん一人ひとりに寄り添った治療を提供したいと思うようになりました。そこで、2014年に開業したんです。日曜に診療を行っているのは、たくさんの人でにぎわう下北沢で風邪や腹痛などの応急処置ができるようにとの思いからです。また、急患や時間外も積極的に受け入れています。開業医は、患者さんの役に立てるようなクリニックづくりを自分自身で判断、選択できるので、やりがいや喜び、満足感を得られています。

リウマチを患っていても妊娠・出産は可能ですか?

当院は、国立成育医療研究センター母性内科と密に連携しています。これは当院のリウマチ患者さんが妊娠した時に、国立成育医療研究センターにスムーズに紹介でき、そこの産科とリウマチ内科と連携しながら、出産の前後を管理をできるということです。そして無事に出産したら、当院でのリウマチ治療を継続できます。リウマチを治療している方の出産にはそれなりのリスクを伴いますが、当院の連携力があれば、安心・安全な出産をめざせると思います。なお、リウマチの活動性が高く、薬を弱くできないときは、生物学的製剤を使用する方法もあります。うまく調整すれば妊娠・出産が可能なケースもありますので、諦めずにご相談ください。

痛みの原因がリウマチかどうかは、どうすればわかりますか?

植田進一朗院長 下北沢整形外科リウマチ科クリニック4

リウマチかもと思って受診された方が、実は別の疾患だったというケースもあります。例えば、更年期の関節症の場合、関節の痛みやこわばりなど、リウマチとよく似た症状が出ます。まずは診断が大切なので、気軽に受診していただけたらと思います。当院では、漢方薬を取り入れた更年期症状の治療も実施しています。保険診療での処方も専門の先生が担当し、西洋医学と漢方医学、双方の長所を取り入れ、体質や症状に合った処方を心がけています。

地域連携で下北沢の人々の健康を支えていく

患者さんと接する上で気をつけていることはありますか?

植田進一朗院長 下北沢整形外科リウマチ科クリニック5

とにかく、患者さんの話をよく聞くことですね。整形外科の場合、腰や肩、膝などの痛みの原因は生活習慣にあることが多いのです。どんな生活をしていてどんな癖があるのかなどをしっかりと把握して原因を探ることで、根本から改善をめざすことができます。また、リウマチの症状は痛みが大きいため、精神的に滅入ってしまう患者さんも多くいらっしゃいます。しかし、痛みは目に見えないために周囲の人々に理解されにくいのです。そうした悩みを抱えている患者さんには、私がじっくりと時間をかけてお話を伺うことで、少しでも気持ちを軽くしていただきたいと考えています。そして、体だけでなく心の痛みや重みまで取り除いていければうれしいですね。

スタッフとの関係が、とてもうまくいっているようですね。

スタッフとは勤務医だった頃からの付き合いで、クリニックを開院する際、一緒にやってほしいとお願いしたんです。診療面はもちろん、ウェブサイトやSNSを使った混雑状況の情報発信なども担当してくれています。カジュアルなメディカルウェアも、スタッフが選んでくれたものなんです。白衣よりも、患者さんがリラックスしてくれると思います。スタッフにはさまざまな面で支えてもらい、とても感謝しています。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

植田進一朗院長 下北沢整形外科リウマチ科クリニック6

昔からこの街に住んでいる高齢の方と、新しく引っ越してくる若い人たちが楽しく共存している下北沢の街が私は大好きです。地域の皆さんの健康に、私が少しでも貢献していければ、という思いで日々診療を行っています。当院で対応できない場合は適切な医療機関へご紹介しています。基幹病院だけでなく、近隣のクリニック、さらに柔道整復師、鍼灸師、マッサージ師とも交流があり、しっかりと連携して地域の患者さんを支えていく体制ができているんです。これからも病診連携・診診連携をより深めていくつもりです。また、日常生活を思うように送ることができない患者さんや家族の生活をサポートしたく、訪問診療も行っています。どんな些細なご相談でも対応し、気軽に立ち寄っていただけるようなクリニックにしていきたいです。

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