オーラルフレイル予防の第一歩は
40代からの歯科医院通い
デンタルクリニック恵比寿
(渋谷区/恵比寿駅)
最終更新日:2026/07/14
- 保険診療
食事中に水分を多く取るようになった、むせることが増えた、滑舌が悪くなった。口周りのそんな小さな変化が、実は全身の老化への入り口になり得るといわれている。40代・50代にとっては「まだまだ先の話」と思えるかもしれないが、「デンタルクリニック恵比寿」の大城康全院長によると、50代で「むせやすさ」などオーラルフレイルのサインを感じる人は少なくないそうだ。とはいえ、深刻な状態に陥っているわけではないこの世代の人たちは、どのようにオーラルフレイルに向き合っていけば良いのか。大城院長に教えてもらった。
(取材日2026年6月24日)
目次
オーラルフレイル予防は40代から始まる。症状が出る前にかかりつけの歯科医院を持ち、定期的な管理を
- Q最近よく聞く「オーラルフレイル」とはどのようなものですか?
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A
▲オーラルフレイル予防の重要性を語る大城院長
オーラルフレイルの文字どおり口腔虚弱、つまり「口腔機能の衰え」です。人の体は18~20歳でピークを迎え、その後は下降線をたどっていきます。口腔内ではこれが唾液の分泌量の低下や口周りの筋肉の衰えとして表れるのです。進行すると嚥下障害を引き起こしたり、誤嚥性肺炎の原因になることもあります。「年のせいだから仕方ない」と見過ごされがちですが、放置すると深刻な問題につながる可能性があるのです。国もオーラルフレイルの問題を重視しており、私が理事を務める渋谷区歯科医師会でも口腔機能低下予防の対象年齢を引き下げるなど、今や歯科医療の中で無視できない課題となっています。
- Qどのような症状が表れるのでしょうか?
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A
▲定期的に通いながら口腔状態を把握できる環境が整う
口腔機能が低下すると、硬いものが噛みにくくなったり、食事中にむせてしまったりと、まず食事への影響が出始めます。滑舌が悪くなるのも症状の一環です。食事の量や質が落ちると栄養状態が悪化します。活動量が減り、筋力が衰え、やがて外出がおっくうになり、社会とのつながりが薄れていく。「フレイルサイクル」と呼ばれるこの負の連鎖は、口腔内の問題にとどまりません。さらに、歯周病は糖尿病や心疾患との関連が指摘されており、しっかり噛める状態を保つことは認知症予防にもつながるといわれています。口の状態は全身の鏡なのです。
- Q40代・50代にとってはまだまだ先の話ですね。
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A
▲口腔機能の維持を重視した丁寧な診療
そうとは限りません。実際、50代で「最近むせやすくなった気がする」と感じる方は少なくないのです。口腔機能の衰えは、自覚症状が出る前から少しずつ進んでいます。できれば40代のうちから定期的にお口の状態を確認して、衰えの兆候を早期に把握できるようにしておきたいですね。特別なことは必要ありません。40代のうちに長く通える歯科医院を見つけて、定期的に歯科検診やクリーニングを受ける習慣をつける。その段階の状態をかかりつけの先生に「基準値」として把握しておいてもらえれば、そこからの経過を随時チェックできますし、少し気になる症状が出てきたときにも相談しやすいでしょう。
- Qこちらでは、どのような検査やアプローチを取り入れていますか?
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A
▲早期予防の大切さを発信する
当院では、舌の力を数値で測定できる舌圧計と、お口の乾燥状態を計測する口腔内湿潤計を導入しています。「飲み込みにくい気がする」「口が乾きやすい」といった自覚しにくい変化も、数値として可視化することで、早期に把握し対応することが可能です。定期的なメンテナンスの中でこうした計測を行い、前回との比較や経過の確認ができるのも、かかりつけ歯科医院ならではの強みです。地域の医療機関との連携体制も整えており、口腔内の状態が全身の健康に影響していると判断される場合には、必要に応じて他科と連携した対応も行っています。
- Q自宅でもできることがあれば教えてください。
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A
▲継続的なメンテナンスを気軽に相談できる雰囲気が魅力
食事のときにしっかりと噛んだり、普段の会話や音読で口周りの筋肉を動かすことを意識してみてください。また、食事の際に水やお茶で流し込む癖がある方は、それ自体が咀嚼力の低下のサインかもしれません。このような小さな違和感からオーラルフレイルは始まりますから、以前との変化を感じたら、定期メンテナンスの際に先生に相談することをお勧めします。そのほか、パ・タ・カ・ラをはっきり繰り返す「パタカラ体操」は、口腔機能の維持に役立つとされており、場所を選ばず手軽に取り組めます。

