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石田 孝雄 院長の独自取材記事

いしだ内科外科クリニック

(川崎市宮前区/宮前平駅)

最終更新日:2020/04/01

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「いしだ内科外科クリニック」は、石田孝雄院長が30年以上にわたる豊富な臨床・教育の経験を生かし、患者を総合的に診る診療が特色だ。開業して2年が経ち、すっかり地域住民の健康を支える存在となっている。「体調が悪いなと思った時、気軽に相談に来ていただけるよう、内科、外科、皮膚科と診療科を幅広く設けています」と石田院長。丁寧な問診と先進機器を用いた適切な診査を行い、必要があれば病院を紹介するという石田院長に、地域のかかりつけ医としての自負や日々の診療について話を聞いた。
(再取材日2016年6月23日)

総合診療を通じて地域の病院窓口をめざす

内科、外科、消化器外科、皮膚科と、幅広い診療科を標榜されていますね。

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私は消化器外科を専門として、血管外科・乳腺外科でも経験を積み、術前術後管理で常に患者さんの全身状態を診てきました。そのため、開業時はこうした経験を生かして、外科はもちろん、内科や皮膚科まで何でも相談にのりたいと思ったのです。「何となく調子が悪いけれど、どこに行ったらいいかわからない」と悩んだ時に、まずは「あそこに行ってみよう」と気軽に思えるような「地域の病院窓口」をめざしたわけです。というのも、開業前、私は大規模病院の病院長をしていて、そこは専門に特化した医師が多かったんです。専門性が高いことは良い点も多いのですが、初期段階で診療科に区切ることで、かえって病気が見えなくなる危険性もあると感じていました。そこで、開業時は幅広い診療科を掲げ、総合的な診断を行うことで、全身の健康維持・病気の予防につなげたいと考えたのです。

どんな患者さんが多いのでしょうか?

子どもから高齢者まで幅広いですが、一番多いのは40~50代の方ですね。駐車場を完備しているので、近隣の方はもちろん、少し離れた地域からもいらっしゃいます。風邪や生活習慣病の方、内視鏡検査が必要な方をはじめ、やけどやけがで飛び込んでくる方、長年気になっていた皮膚のしこりの除去を希望する方もいます。巻き爪や水虫の治療、思春期のお子さんのニキビの治療も多いですね。家族みんなで来られる方が多いのも当院の特徴だと思います。あと、最近は心の病をお持ちの方も増えてきました。最初から自覚している方は少なく、「胸が痛い」といった体の異常を訴えて来られるんですが、じっくり話を聞くうちにこれは違うなと診断し、薬の処方や場合によっては専門の病院を紹介することで、症状の改善につなげています。

総合的に診ているからこそわかるんですね。他には総合診療でどんなことがわかるのでしょうか?

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例えば、「足が痛む」と外科を受診された場合、糖尿病が原因だったというケースもあります。そのため、「外科だからほかの病気には関知しない」ではなく、さまざまな可能性を考慮して総合的に診療することで、病気の早期発見につながるのです。当院は開業して2年ですが、問診や検査の段階で、すい臓や胆のうのがん、大腸がんや胃がんなどが見つかった患者さんはすでに50人以上です。そのほとんどは体調不良で来院された方で、そこまで深刻な状況とは思わなかったようです。すぐに適切な病院を紹介し、事なきを得ました。他にも、「難治性高血圧」と言われた人が「褐色細胞腫」だったり、「色素沈着でストレス性腹痛」と言われた人が「レックリングハウゼン病」だったりと、発見が難しい重篤な疾患も発見しています。

長年の勘と先進機器による検査で病気を早期発見

病気を早期発見するために、どんな工夫をされていますか?

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患者さんの話をよく聞き、丁寧に触診して、疑わしいところは検査する、という基本を忠実に行うだけです。がんでさえ、見つかるきっかけはおなかの張りや吐き気程度の症状。そうした訴えを「よくあること」と片付けずに診ていくと、やはり気になるところが見つかるんです。それが可能なのは、30年間外科医として鍛えた「勘」があってこそと実感しています。つい先日も、「背中が痛い」と相談にいらした患者さんに検査をしたところ「変だな」と感じ、より詳しい検査のためにその日のうちに病院を紹介したんです。結果的に、解離性動脈瘤だったことが判明しました。当院では検査時の診断結果を画像で患者さんにお見せして、状態をわかりやすく説明できるので、納得して紹介先に行っていただけるようです。

検査にも力を入れていらっしゃるのですね。

病気の早期発見のためには、適切な診査・診断が不可欠ですから、院内の検査機器はできるだけ先進のものを取り入れ、患者さんが検査を受けやすい環境づくりを心がけています。中でも、内視鏡はごく初期の頃から扱ってきました。内視鏡は苦しいと思っている方もいらっしゃいますが、胃・大腸ともに、今は管がずいぶん細くなり、経験豊富な医師が行えばほとんど痛みのない検査です。また最近、動脈硬化測定装置を導入しました。これは動脈の硬さや詰まり、血管年齢がわかるもので、糖尿病や高血圧、脂質異常症といった生活習慣病の診断・治療に活用しています。どちらも非常に有効な検査ですので、気になることがあれば気軽にご相談いただければと思います。

診療にあたって心がけていることを教えてください。

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自分ができないことは患者さんには押しつけない――これが私のモットーです。当院では生活習慣病の治療・指導にも力を注いでいるのですが、生活スタイルや食事の味を急に変えるのは難しいこと。その気持ちは私もよくわかります。ですから、糖尿病なら間食や飲酒量を減らしたり、高血圧なら減塩調味料で味付けを工夫したりと、ご本人とよく話し合って妥協点を見つけて指導しています。何歳になっても食事は大きな楽しみですから、そこはしっかり残すのが大切。患者さんやご家族といつも話しているからこそ、こういったきめ細かな対応ができるのだと思います。あと、私は最終的に「薬に頼らなくて済む医療」をめざしているので、患者さんには「徐々にこれくらいに減らしましょう」と今後の見込みまでお伝えします。目標を持っていただくと、ご本人のやる気も続くように感じます。

患者の視点を大切に地域のニーズに応える

休日は何をされていますか?

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昨年からジムに通い始めました。というのも、クリニックと自宅が近いので、開業以来めっきり運動量が減ってしまったんです。意識しないと通勤中しか歩かないので、これはまずいなと。週に1回程度ですが、いい気分転換になっています。やはり患者さんの健康をサポートするためには、自分が健康であることが大事ですからね。同じ理由で、先日人間ドックも受けたんですが、自分が患者の立場になってみて、患者さんが感じる内視鏡への不安や痛みなどがよくわかりました。おかげで、その後検査に来られた患者さんと、「そう、それわかる」って盛り上がりましたよ(笑)。医師としては、それを踏まえてどうしたら患者さんに負担のないように検査ができるかを考えるヒントになりますし、患者さんと同じ視点を持つという意味でも大切なことではないかと思います。

開業して2年が経ちましたが、振り返ってみてどうでしょうか?

病院にいた頃も、できるだけ患者さんとの関わりを大切に過ごしていたつもりですが、やはり人数が多いので、関係性が薄くなりがちな気がしていました。その点開業してからは、今まで以上に患者さんとの距離感が近くなったと思います。できる限り私が直接処置などを行うので、世間話もしますしご家族のことも話題に上ります。そうした周囲の状況がわかってくると、その方の病気についても新たな気づきが生まれるんですね。病院時代は疾患を治すことが最優先でしたから、現在のように患者さんとじっくり向き合える時間が持てるのはありがたいこと。学びの多い毎日だと感じています。

今後の抱負についてお聞かせください。

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今夏から待ち時間の軽減に向け、パソコンやスマートフォンを使って待ち時間予測ができるシステムを導入しました。また、当院は高齢者が多いので、パソコンがなくても、来院時にバーコードを読み取って待ち時間がわかるようにもしています。今後も、こうした患者さんの状況やニーズをくみ取った取り組みを行っていきたいですね。地域を対象にした健康教室の開催もその一つ。糖尿病や高血圧といった生活習慣病や、私の診療経験も盛り込んだ大腸や胃の話などを通じ、病気の予防や早期発見につなげられたらと。また、在宅診療についても今後検討したいと思っています。地域のかかりつけ医として、年代や疾患を問わず、患者さんがどこにいても診ることのできる体制を整えていきたいです。

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