えんどう耳鼻咽喉科クリニック

えんどう耳鼻咽喉科クリニック

遠藤誠院長

頼れるドクター

医療トピックス

鼻呼吸障害の改善が治療のカギ
子どもの睡眠時無呼吸症候群

えんどう耳鼻咽喉科クリニック

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眠っている間に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」。成人の病気として広く知られているが、子どもが発症するケースも少なくない。睡眠中は成長ホルモンが最も多く分泌され、睡眠の質が小児の成長・発達を大きく左右するだけに、家族が早期に気づいて治療に結びつけたいところだ。成人とは異なる発症原因、具体的な診断・治療法について、「えんどう耳鼻咽喉科クリニック」の遠藤誠先生にお尋ねした。(取材日2014年9月18日)

激しいいびきが続くようなら要注意。小児期の健やかな成長を促すためにも、早期に適切な治療を

子どもでも睡眠時無呼吸症候群になるのですか?

41079 mt 1 q1 1412081671 ▲子どもの睡眠時無呼吸症候群の診断、治療ができる遠藤院長 この病気に対しては、成人の、とりわけ肥満傾向の方がかかりやすいというイメージが強いかもしれませんが、子どもにも起こり得る病気です。子どもの場合、原因の大部分を占めるのが鼻呼吸障害。その要因としてはアレルギー性鼻炎やアデノイド肥大、口蓋扁桃肥大などが挙げられます。中には成人と同様に、肥満、あるいは顎が小さいといった骨格の問題で発症するケースもみられます。子どもは基本的にいびきをかくことはありません。ご家庭でお子さんが寝ているときに、寝息とは言いがたいような激しいいびきをかいていたり、息苦しそうに体を頻繁に動かしているような場合は、一度耳鼻科を受診されることをお勧めします。

早期発見のポイントや、具体的な症状について教えてください。

41079 mt 1 q2 1412081671 ▲睡眠時にデータを取る検査機器。小児用チューブは細いので違和感も少ない 1週間のうち、3日以上いびきをかく場合には、睡眠時無呼吸症候群の疑いがあります。ただし、風邪による鼻詰まりでいびきが出て、風邪症状の回復と同時にいびきもおさまるといった一時的な症状については、治療を要するものではありません。睡眠時無呼吸症候群を発症している場合、深い眠りにつくことができていないので、睡眠と関連の深い成長ホルモンの分泌が妨げられますから、発見が遅れてしまうとお子さんの成長・発達への影響が懸念されます。重症度によっては、いびき以外に日中の生活面でも、朝からボーッとしていたり、落ち着きがない、集中力の低下、怒りやすい、といった症状が現れるようになりますから、お子さんの様子をよく観察してみましょう。

診断はどのようにして行うのでしょうか?

41079 mt 1 q3 1412081671 ▲ファイバースコープの中で最も細いタイプを使用 受診のきっかけとしては、お母さんがお子さんのいびきを心配して来院されるケースがほとんどです。そこで初診時には、いびきの原因を探るべく、鼻や喉の状態を直径2.4ミリという極細のファイバースコープで確認します。その上で、睡眠中の呼吸状態などを測定できる簡易睡眠診断装置(小児用)を貸し出し、ご自宅で睡眠中のデータを測定していただきます。そしてもう一つ、小児の診断に欠かせないのが、睡眠中のお子さんの様子を撮影した動画。お子さんがいびきをかき始めてから5分〜10分程度撮影してもらうだけで、重症度の判断に大いに役立ちます。お子さんの診断に際しては、これら3つの方法で得られた情報を総合的に分析し、重症度を見極めます。

治療の流れを教えてください。

41079 mt 1 q4 1412081671 ▲専門的な診断で、様々な治療方法の中から最適な治療方法を提案してくれる アデノイド肥大や口蓋扁桃肥大が原因の場合は、一部切除あるいは摘出といった手術的治療が一般的です。ただし近年はステロイドホルモンの点鼻薬を投与することによって、肥大したアデノイドや口蓋扁桃を縮小させられることが明らかになり、手術をしない治療法として注目されています。また、アデノイドや口蓋扁桃に異常が見られず、明らかな原因がなく重症なケースについては、成人の睡眠時無呼吸症候群の治療に用いられることの多い「CPAP療法」を行います。ただし、この方法は睡眠中に鼻に装着したマスクから空気を送り込むため、マスクで顔を締めつけ、顎など骨格の成長を妨げてしまう恐れがありますから、適用は慎重にすべきと考えます。

成人の場合、マウスピースなどを使った治療法もあるようですが。

41079 mt 1 q5 1412081671 ▲睡眠時無呼吸症候群の専用スペースがあり、じっくり説明を聞ける 確かに大人の方の場合は、寝る時の体勢を工夫したり、マウスピースによって気道を広げるといった治療法があります。しかし、お子さんに寝る時の体勢を強いることは困難ですし、マウスピースも歯の成長期であることを考慮すれば、用いることは適切ではありません。ですから小児期の無呼吸症の治療は、あくまで原因となる鼻呼吸の不調をどう改善していくかに重きを置いた方法が中心になります。ただし、顎が小さいお子さんの無呼吸症に対しては、耳鼻咽喉科が介入するだけでは限界があります。その場合は、無呼吸症について知識のある矯正歯科医にアドバイスを受け、歯科矯正で顎を広げるといったアプローチも必要になるでしょう。

ドクターからのメッセージ

遠藤 誠先生

小児診療で最も大事にしていることは、「鼻呼吸ができているか?」ということです。それは、正常な鼻呼吸は、脳と身体を健やかに成長させる重要な要素だと考えているからです。風邪で鼻が詰まった時に、口で呼吸していれば酸素は十分に体のなかに入るはずですが、なぜか苦しく感じたり、頭がぼーっとする経験はないですか?まさに鼻呼吸の重要性がここにあります。鼻通りをよくして、鼻で呼吸する!このことを通じて、キレない、落ち着いた、頭のよい子に成長してほしい。その手助けができればと願って診療しています。鼻呼吸障害の代表的な病気は小児睡眠時無呼吸症候群です。小児期の無呼吸症は身体の発育低下だけでなく、学業成績の低下、情緒の不安定といった問題も引き起こすため、放置していると取り返しのつかない事態を招く可能性があります。「いつも口を開けている」、「いつもいびきをかいている」といった症状があったらぜひ一度ご相談ください。

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