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えんどう耳鼻咽喉科クリニック

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遠藤誠院長

医療トピックス

子どもの睡眠時無呼吸症候群は
鼻呼吸障害の改善が治療のカギ

えんどう耳鼻咽喉科クリニック

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眠っている間に呼吸が止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群」。大人の病気だと思われがちだが、子どもにも決して少なくないことを知っているだろうか。子どもが睡眠時無呼吸症候群になると、注意力や集中力、記憶力、学習能力が低下したり、行動が不安定になったりすることに加えて、胸郭の変形や成長、発達にも悪影響を及ぼし、さらに大人になってからの睡眠時無呼吸症候群にもつながるというから放ってはおけない。「親御さんと一緒に、お子さんの健やかな成長をサポートしたい」と話す「えんどう耳鼻咽喉科クリニック」の遠藤誠先生に、大人の場合とは原因や診断、治療方法が違うという、子どもの睡眠時無呼吸症候群について詳しく教えてもらった。(取材日2018年5月16日)

激しいいびきが続くようなら要注意。小児期の健やかな成長を促すためにも、早期に適切な治療を

子どもでも睡眠時無呼吸症候群になるのですか?

1 ▲子どもの睡眠時無呼吸症候群の診断、治療ができる遠藤院長 睡眠時無呼吸症候群は、大人の病気と思っている人も多いかもしれませんが、子どもにも少なくないのが現実です。子どもの睡眠時無呼吸症候群の場合、その原因の大部分を占めるのが鼻呼吸障害です。アレルギー性鼻炎やアデノイド肥大、口蓋扁桃肥大、中には大人と同様に肥満や顎が小さいといった骨格の問題で、気道が狭くなり、鼻からの呼吸ができず、無呼吸を引き起こすのです。落ち着きがない、集中力の低下、怒りやすいなどの症状に加えて、胸郭の変形を起こしたり、顎の骨の成長を妨げ大人になってからの睡眠時無呼吸症候群の原因につながったりするなど、心身の成長や発達に悪影響を与えますので、適切な治療を受けることが大切です。

早期発見のポイントや、具体的な症状について教えてください。

2 ▲睡眠時にデータを取る検査機器。成人だけでなく小児用もそろえる 子どもは本来、あまりいびきをかきません。なので、風邪による鼻詰まりでいびきをしているといった一時的な症状以外で1週間のうち3日以上、大きないびきをしながら眠っている場合には、睡眠時無呼吸症候群の疑いがあります。もしお子さんのそのような症状に気がついたら、速やかに専門の医師の診察を受けてほしいと思います。その際には3分程度でいいので、いびきをしながら眠っているお子さんの姿をスマートフォンなどで撮影した動画を持参してもらえると、診断に大きく役立ちます。動画は顔だけではなく、パジャマの上半身の前を開けて、真正面ではなく少し横から、呼吸をしている胸の動きがわかるように撮影するのがポイントです。

診断はどのようにして行うのでしょうか?

3 ▲ファイバースコープの中で極細タイプを使用 受診のきっかけとしては、親御さんがお子さんのいびきを心配して受診するケースがほとんどです。そのような場合には、診察で直径2.4ミリの極細ファイバースコープを使って鼻や喉の状態を診て、アデノイド肥大や口蓋扁桃肥大などのいびきの原因を探ります。そして、先ほどお話しした睡眠中の動画なども確認して、睡眠時無呼吸症候群が疑われるのであれば、睡眠中の呼吸状態などをモニターできる小児用の簡易睡眠診断装置を貸し出し、自宅で睡眠中のデータを測定していただきます。子どもの診断基準は大人とは少し違い、1時間に1〜2回の呼吸停止があれば睡眠時無呼吸症候群と診断され、その回数が多いほど重症となります。

治療の流れを教えてください。

4 ▲専門的な診断で、その人に合った治療方法を提案する まずお子さんの無呼吸の原因を明らかにしていきます。アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎、アデノイド、口蓋扁桃肥大の有無など耳鼻科的疾患を調べ、また顎が小さいかどうかなど顔面形態をチェックします。その中で、無呼吸の原因になっている可能性が高いものは、治療の対象としていきます。例えば、アレルギー性鼻炎が原因であれば、お薬や鼻洗浄で改善をめざします。アデノイド肥大や口蓋扁桃肥大が原因の場合は、手術的治療を考えますが、近年では抗ロイコトリエン薬やステロイド点鼻薬によるアデノイド・口蓋扁桃への縮小につながる可能性が注目されています。また、顎が小さいことが原因であれば、矯正歯科にお願いして顎を広げる治療もあります。

大人のようにCPAPなどを使った治療はできないのですか?

5 ▲睡眠時無呼吸症候群の専用スペースがあり、じっくり説明を聞ける 大人の場合、機械で睡眠時の呼吸を補助する「CPAP」やマウスピースによって気道の閉塞を防ぐのが主な治療法で、ほかに眠るときの体勢を工夫することでの改善も期待できます。しかし、CPAPは成長に重要な役目を果たす睡眠中に顔に装着するため、子どもの場合は顎などの骨の成長を妨げてしまう可能性もあり、第1選択ではないと考えます。また、子どもに眠る時の体勢を強いることも困難です。現在のところ、アデノイド切除や口蓋扁桃摘出といった手術治療が有効と考えますが、お子さんにとって手術が本当に必要かどうかを見極め、そしてその時期を逸しないようにすること、それを親御さんと一緒に考えることが僕の役目だと思っています。

ドクターからのメッセージ

遠藤誠院長

私は、お子さんの健やかな成長を親御さんと一緒にサポートしていきたいと考えています。そして子どもの睡眠時無呼吸症候群は、情緒不安定や学業成績の低下といった問題を引き起こし、成長や発達に悪影響を与えると考えられます。また、鼻呼吸の障害による顎の劣成長は、大人になってからの睡眠時無呼吸症候群にもつながります。そうしたことから、子どものうちに根治をめざしてしっかりと治療をしておくことが大切です。当院では大人の睡眠時無呼吸症候群の治療にも取り組んでおり、患者さんのライフスタイルや考え方にそった治療を心がけています。お子さんやご自身、ご家族に気になる症状があれば、ためらわずにご相談いただきたいと思います。

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