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遠藤 誠 院長の独自取材記事

えんどう耳鼻咽喉科クリニック

(足立区/北千住駅)

最終更新日:2019/08/28

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北千住駅西口から徒歩3分。人でにぎわう宿場町通り商店街にあるのが「えんどう耳鼻咽喉科クリニック」だ。オレンジ色と茶色を基調にしたぬくもりあふれる院内が印象的な同院は、生まれも育ちも北千住の遠藤誠院長が、地元の医療に貢献しながら街の活性化にも役立ちたいとの思いで6年前に開院。現在は、遠藤院長の穏やかで真摯な人柄を頼りに、多くの患者が訪れている。耳鼻咽喉科一般に加えて、睡眠時無呼吸症候群の診療にも注力する傍ら、テレビなどのメディアでも耳鼻咽喉科疾患の啓発に力を注ぐ遠藤院長に、同院のことや診療の取り組みについて話してもらった。
(取材日2018年5月16日)

エビデンスに基づいた標準的な治療が基本

落ち着いた雰囲気の素敵な院内ですね。

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耳鼻咽喉科には、新生児からご高齢の方までさまざまな患者さんが来院されます。その皆さんにリラックスしていただけるよう、良い意味で病院らしくない落ち着いた空間を心がけています。この建物をデザインしてくれたのは、小学生時代の同級生なんです。建築の世界では名の通った人物で、彼にある程度イメージを伝えただけで、あとは全面的に信頼して任せました。敷地に限りがあるため3階建てにし、1階は受付、2階は診察室、3階は検査室になっています。どのフロアもオレンジやブラウンを基調にした温かみのある雰囲気で統一しました。院内はエレベーターを設置した完全バリアフリーで、1階にはキッズスペースやトイレにおむつ交換台もあるなど、高齢者から子どもの患者さんまでが通院しやすいようにしてあります。

検査室にはCTもあるのですね。

耳鼻咽喉科のクリニックでCTを導入しているところは、そんなに多くないと思いますが、診断能力を最大限に高めるには欠かせないものだと私は考えているんです。なぜなら私は、開業医の役割を「的確に診断すること」と「迅速に適切な処置を行うこと」だと考えていて、的確な診断は適切な治療のいわば道標です。大学病院に勤務していたとき、他院でエックス線検査をして副鼻腔炎と診断された患者さんが、なかなか良くならないということで診察を受けに来たことがありました。それでCT検査を行ったところ、副鼻腔がんだったんです。エックス線検査だけでは、がんだということがわからなかったんですね。そんな経験もあったので当院でもCTを導入して、少しでも正確な診断を行って、適切な治療につなげたいと思っています。

診療で心がけていることは何ですか?

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一つは、常にエビデンスに基づいた標準的な治療を行うことです。決して派手ではありませんが、基本に忠実に確実な治療をすることが、患者さんの利益や満足につながると考えています。ただ標準というものは変わっていきますから、常にアップデートは怠らないようにしています。その一環になりますが、抗生物質の適正使用も心がけています。耳鼻科の病気には感染症が多いですから、どうしても抗生物質を処方することも多くなるのですが、使いすぎや途中で飲むのをやめてしまうと耐性菌ができてしまって、その薬が効かなくなってしまうという問題があります。実際に現在、薬剤耐性菌によって世界で年間70万人が亡くなり、このままでは2050年に1000万人が亡くなると考えられています。ただこれは、患者さんに理解をしてもらわないといけませんから、なぜ適正使用が大切なのかをしっかりと説明するようにしています。

睡眠時無呼吸症候群の診療に力を入れる

診療で工夫していることを教えてください。

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患者さんの数も多くなり、特に花粉症やインフルエンザの時期になると、お待たせする時間が長くなることもあるんです。それで少しでもスムーズに診療ができるように、花粉症専用の問診票を作りました。質問の内容が少し変えてあるのですが、今年の花粉症の時期は、これでかなりスムーズになったと思います。もう一つは、インフルエンザの迅速検査装置を導入したことです。以前は、感染してから24〜48時間たたないと検査で陽性にならないことがあったのですが、もっと早いタイミングでも検出できるようになりました。これまでは、インフルエンザが疑わしいけど検査で出ないので、翌日また来てもらって検査をして、それで陽性だったら薬を出しましょうということがあったのですが、それでは患者さんが大変ですからね。

力を入れていることは何ですか?

東京慈恵会医科大学附属病院や太田睡眠科学センター、代々木睡眠クリニックでの経験を生かした睡眠時無呼吸症候群の診断と治療には、特に力を入れています。この病気は、メディアで取り上げられることも多くなり社会的な認知度も上がりましたが、その反面で心臓病や脳卒中のリスクを高めるなど、寿命を縮める可能性があるという、この病気の本当の怖さが伝わっていないようにも感じます。特に中高年の男性に多く見られる病気ですが、一方で子どもの患者も少なくありません。大人の場合、病気の原因は肥満や首・顎の形状であることが多いのですが、子どもの場合は、ほとんどが鼻通りの悪さが原因で、それによって口呼吸になってしまうんです。

睡眠時無呼吸症候群は、どのような点に注意すれば良いでしょうか?

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まず大人の場合ですが、来院される方の約半数は自覚症状がなく、奥さまなど周囲から指摘された方で、約3割が「昼間に強烈な眠気がある」「夜、何度も目が覚める」などの自覚症状がある方です。そのような方々はもちろん、高血圧や不整脈など心臓血管系の病気がある方は、睡眠時無呼吸症候群が原因となっていることがありますから、気になる場合はぜひ一度、診察を受けていただきたいです。また子どもの場合ですが、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎、アデノイド肥大などによって気道が狭くなり、それがひどくなって睡眠時無呼吸症候群を発症することがあります。子どもは本来、ほとんどいびきをかかないものですから、風邪による鼻づまりなどもないのにお子さんがいびきをかいていたら、専門の医師の診察を受けることをお勧めします。

愛する地元の活性化にも貢献したい

先生は医師を志した理由は?

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幼い頃から、人の役に立つ仕事がしたいという漠然とした希望がありました。特に教師には、自分の知識や技術を誰かに教えることで、その人と一緒に自分も成長していけるのではと憧れを持っていましたね。しかし小学校6年生の時、運動会の騎馬戦の練習中に転落して、腕を複雑骨折してしまったんです。私立中学校の受験を控えていたにも関わらず2週間の入院を余儀なくされて、気分的にも落ち込みました。そんな時に担当の医師や看護師さんがとても親切にしてくださったんです。それがきっかけで、医師という職業に興味を持つようになりました。耳鼻咽喉科を選んだのは、母が長年花粉症に悩まされていて、なんとか治してあげたかったということや、人間の五感を扱うところですから、人生の質を上げることに直結している科ではないかと考えたからです。

先生は生まれも育ちも北千住だそうですね。

結婚をして新居を構えてからは少し遠くなってしまいましたが、千住3丁目で生まれ育ったので、北千住の街にはとても愛着を持っています。北千住駅もたくさんの路線が乗り入れるようになり、大型商業施設もできてにぎわっていますが、通りを一本入れば昔ながらの商店街が健在で、人と人との心通い合う関係が今も大切にされています。私はもともと、開業するなら北千住だと考えていました。地域の方々の健康増進に貢献したいという思いがありますし、当クリニックをたくさんの患者さんに利用してもらうことが、商店街の活性化にもつながればと考えています。

読者へのメッセージをお願いします。

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最近では、地元だけでなく遠方からもたくさんの患者さんに来ていただけるようになりました。せっかく来ていただいたことが、決して無駄足にならないように、できる限りの診療をしたいと思っています。また親御さんにはぜひ、自分の子どもがどんな呼吸をしているのか、注意をしてほしいと思います。口呼吸が習慣化してしまうと、睡眠時無呼吸症候群の発症につながりやすくなるだけでなく、免疫力が下がったり、歯並びや顎の形に影響して顔つきまで変わったり、脳の健全な発育にも大きな影響を与えると考えられます。大人になってから直そうとすると大変ですから、できるだけ早いうちに鼻呼吸に直すことが大切です。お子さんの呼吸がちょっとおかしいなと感じたら、いつでも足を運んでいただきたいと思います。そしてこれからも、「町のかかりつけ医」として何でも気軽に相談できる存在でいたいと思います。

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