全国のドクター13,621人の想いを取材
クリニック・病院 157,058件の情報を掲載(2025年5月01日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 足立区
  4. 北千住駅
  5. えんどう耳鼻咽喉科クリニック
  6. 遠藤 誠 院長

遠藤 誠 院長の独自取材記事

えんどう耳鼻咽喉科クリニック

(足立区/北千住駅)

最終更新日:2025/03/10

遠藤誠院長 えんどう耳鼻咽喉科クリニック main

北千住駅西口から徒歩3分の場所にある「えんどう耳鼻咽喉科クリニック」。北千住で生まれ育った遠藤誠院長が、「地元の医療に貢献しながら、街の活性化にも役立ちたい」との思いで2012年に開業した。耳鼻咽喉科一般の診療に加え、睡眠時無呼吸症候群の治療にも注力。また、生活習慣や栄養に関するアドバイスなど、さまざまなアプローチを取り入れて症状の改善を図る。「患者さんとスタッフの負担軽減につながる診療をしたい」との考えから、二診制、ウェブ予約、キャッシュレス決済など、診療の効率化にも目を向ける。また、診療室での説明を補足するために、同院独自のハンドブックや動画での情報発信にも取り組んでいる。患者やスタッフの目線を大切にする遠藤院長に、診療時の心がけや今後の展望などについて話を聞いた。

(取材日2025年1月29日)

優しくわかりやすく。対話重視の診療を提供

こちらではどのような診療をされていますか?

遠藤誠院長 えんどう耳鼻咽喉科クリニック1

中耳炎やアレルギー性鼻炎、花粉症、インフルエンザ、めまいといった耳鼻咽喉科の診療に幅広く対応しています。中でも力を入れているのは、これまで太田睡眠科学センターと代々木睡眠クリニック(現・睡眠総合ケアクリニック代々木)で経験を積んできた、睡眠時無呼吸症候群の治療です。これは中高年の男性に多く見られ、心臓病や脳卒中のリスクを高めるなど、寿命を縮める可能性がある病気。眠っている時に症状が起こるため自分では気がつきにくく、当院では約半数が家族からの指摘をきっかけに来院されています。現代ではCPAP(シーパップ)という治療法があるのですが、働き世代の方には通院頻度がネックになることも。より多くの方が睡眠時無呼吸症候群の治療を受けられるように、オンライン診療の活用なども検討していきたいです。

診療の際に大切にしていることは何ですか?

できるだけ優しくわかりやすい説明で、患者さんに病気や治療について深く理解していただけるよう努めています。ただ、治療をしっかり継続していただきたいとの思いから、時に厳しいことを言わざるを得ないこともあるんです。例えば、睡眠時無呼吸症候群は治療が長期間に及ぶことが多い病気。そのため、仕事中に眠気に襲われると困る職業の方には「なぜ治療を続ける必要があるのか」をお話ししますし、心臓病がある方には「治療しないとさらに病気が悪化してしまう可能性がありますよ」などとお伝えします。一方、長く治療を続ける中で、少し治療への意欲が落ちてきたと感じる方には「治療はとてもうまくいっていますよ。このまま頑張りましょうね」と励ますこともありますね。患者さんのモチベーションを維持できるよう、一人ひとりに合った対応を心がけています。

生活習慣や栄養に関するアドバイスにも力を入れているそうですね。

遠藤誠院長 えんどう耳鼻咽喉科クリニック2

治療を継続するためには、患者さんご自身に「健康への意識」を高めていただくことが大切だと考えているんです。そのために、生活習慣の改善や食事の工夫など、耳鼻咽喉科とは別の角度からのアプローチを試みることもあります。難しい栄養素の話も、日々の献立に絡めてお話しすればきっとイメージしやすいでしょう。特に耳の湿疹やアレルギー性鼻炎、鼻血、難聴、めまいなどの症状は生活習慣と密接に関わっているため、治療と併せて、必要に応じて睡眠や栄養の取り方などのアドバイスをしています。

検査機器についても教えてください。

聴力検査、平衡検査、内視鏡検査、CT検査、睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング検査などに対応しています。またアレルギーに悩む患者さんも多いので、注射が苦手な方やお子さんでも受けやすいように、指先のたった1滴の血液で41種類のアレルゲンを調べられる検査機器を導入しました。

患者にも、スタッフにとってもスムーズな診療を

ウェブからの予約や問診、キャッシュレス決済など、時代に合ったシステムを取り入れているそうですね。

遠藤誠院長 えんどう耳鼻咽喉科クリニック3

はい。当院では予約優先性を取り入れており、できるだけウェブ上での順番予約受付と事前のウェブ問診をお願いしています。直接いらっしゃるよりもご案内がスムーズで、患者さんの時間的負担も少ないです。キャッシュレス決済は以前から検討していましたが、省スペースで機能的なシステムが登場したので導入に踏みきることができました。また、医療機関でのマイナンバーカードでの受付も一般的になってきましたが、これには事務の手間やミスが減るという利点もありますね。

そのほかに、診療の効率化を図るための取り組みがあればお聞かせください。

2人の先生とともに、二診制を取っています。現在はそれぞれ月曜と土曜の午前中、木曜と金曜の午前中に実施。より多くの患者さんに対応できるようになりましたが、それでも一人ひとりにかけられる診療時間は限られています。それを補うために取り組んでいるのが、当院独自のハンドブックの作成です。例えば「舌下免疫療法」という言葉を耳にしたことがあっても、細かい治療内容や注意点を知らない方も多いでしょう。舌下免疫療法はしばらく薬剤の供給不足が続いていましたが、近いうちに新規受付を再開できるかもしれません。そのときに全員に隅から隅まで説明することは時間的に難しいかと思いますが、ブックがあればそれを補足できるかと思います。重視しているのは、受付・治療範囲・費用など、当院での対応に沿った内容であること。そこがオリジナルブックと一般のパンフレットとの違いです。

スムーズな診療のために、今後はどのような点に注力したいとお考えですか?

遠藤誠院長 えんどう耳鼻咽喉科クリニック4

ハンドブックは定期的に情報を更新していますが、まだ種類が少ないんです。ゆくゆくは耳鼻科の疾患を網羅できるよう、30種類ほど作成したいと考えています。そして2025年の新たな取り組みとして、ブックから一歩進んで動画での情報発信を始めました。これも以前から考えてはいたのですが、プライベートの場での動画クリエイターの方との出会いが、私の背中を押してくれました。まだテスト期間で1本だけ限定公開したばかりですが、これも本数を増やしていきたいですね。診療室の中だけでなく、いつでもどこでも患者さんがアクセスしやすいような情報発信をしていきたいと思います。

聞く・嗅ぐ・味わう。耳鼻咽喉科は五感に関わる診療科

先生が医師をめざしたきっかけを教えてください。

遠藤誠院長 えんどう耳鼻咽喉科クリニック5

幼い頃から人の役に立つ仕事を希望していて、中でも自分の知識や技術を誰かに教えることで、相手だけではなく自分も一緒に成長できる教師という職業に憧れを抱いていました。ところが、小学6年生の時に運動会の騎馬戦の練習で転落して、腕を複雑骨折してしまったのです。中学受験を控えていた時期のアクシデントでかなり落ち込んだのですが、担当の先生や看護師さんがとても親切にしてくださり、気持ちも徐々に上向いていきました。これがきっかけで医師という職業に興味を持つようになりましたね。耳鼻咽喉科を選んだのは、長年鼻などの症状で悩んでいた家族をなんとか治してあげたかったこと。そして聞く・嗅ぐ・味わうなど「五感」に関わるので、人生の質を上げることに直結している診療科なのではないかと考えたことからです。

五感といえば、院内のBGMや香りにもこだわりがあるそうですね。

開業当初から「五感を満足させる」ことをコンセプトに、聴覚にはヒーリング音楽、味覚にはおいしい天然水、視覚にはおしゃれな雑誌、嗅覚にはアロマを院内に取り入れてきました。患者さんのプライバシーを守るためにBGM専門業者に相談し、声や雑音が聞こえにくくなるようにスピーカーの配置や音楽の種類などを工夫。アロマは患者さんがリラックスできるようにと、1階と2階とで香りを変えているんですよ。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

遠藤誠院長 えんどう耳鼻咽喉科クリニック6

耳鼻咽喉科で診る病気の多くは、命に直接関わるものではありませんが、患者さんの生活の質には大きく関わります。患者さんが困ったり、不便を感じたりすることのないよう、生活の質の向上をめざすことが耳鼻咽喉科の役割です。ガイドラインや診療指針に沿ったエビデンスに基づく診療を行うことを心がけ、生命に関わる病気の早期発見・早期治療にも取り組んでいます。耳・鼻・喉・めまい・いびきなどのお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。

Access