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浦島 容子 院長の独自取材記事

愛宕アイクリニック

(港区/御成門駅)

最終更新日:2021/06/01

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ビジネス街でありながら、住宅開発も進む御成門。この街で飽和状態となっている大学病院眼科の混雑緩和を目的として、東京慈恵会医科大学附属病院眼科学講座の連携施設として誕生した「愛宕アイクリニック」。浦島容子院長は、クリニックの立ち上げから院長として診療に携わってきた。専門性の高い診療を特徴としており、当初は大学病院からの紹介患者が中心であったが、浦島院長やスタッフの患者に寄り添う診療姿勢が地域に受け入れられ、近隣ファミリー層やビジネスパーソンの患者も増えてきたという。「大学病院レベルの医療を便利に受けられる特徴を生かし、地域貢献をめざしたい」という浦島院長に、クリニックの特徴や、眼科医師目線からのアドバイスなどを聞いた。(取材日2021年3月19日)

大学病院の連携施設として設置され、地域に根づく

こちらは大学病院の連携施設としてスタートしたそうですね。

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はい。当院は2014年4月に、東京慈恵会医科大学附属病院眼科学講座と医療法人新光会との連携施設として誕生しました。大学病院に患者さんが集中すると、必要な検査の予約をすぐに入れることが難しくなってしまう場合もあります。こうした状況を少しでも緩和し、大学病院本来の役割である緊急性の高い症例に集中できる環境を整えるとともに、長い待ち時間の解消など、患者さんの利便性を高めることを目的に当院が設立されました。当初は大学病院からの紹介の患者さんが中心でしたが、次第に地域にも浸透し、最近は近隣にお住まいの方やお勤めの方などが多くなりました。このエリアは住宅開発が進み、ファミリー層の人口が増えているのに眼科が少ないということもあったと思います。

大学病院との連携体制は今も整備されているのですね。

それは、今でも当院の大きな特徴です。大学病院で高度な治療や手術を受けた後、症状が安定している方や忙しくて大学病院の外来受付時間内に定期的な通院が難しい方、大学での検査枠や処置枠が埋まってしまっているけれども早めの対応が必要な方などが、当院に紹介されてこられます。先進の医療機器を備えているので検査のみ当院で診察は大学の外来で行うというケースもあります。当院では実際に大学で外来を受け持っている医師に診察をお願いしていますし、私も非常勤診療医員として在籍しているので、「この疾患ならばあの先生がよい」と適切に専門の医師をご紹介することができる上に、大学の診療予約まで当院で取ることができるなど患者さんにとっての利便性は高いと思います。

設備面では、どのような特徴がありますか。

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特徴的なのは、網膜を検査するOCT(光干渉断層計)が異なる機種で2台あること。造影剤を使用せずに網膜血管の状態を映し出す機能も導入していますので、網膜の断層像と同時に網膜血管の様子も見ることができ、加齢黄斑変性症や糖尿病網膜症といった網膜疾患や緑内障の早期発見にも役立っています。その他にも緑内障の検査に必要な視野検査の機器が2台と網膜剥離や糖尿病網膜症の治療に用いる眼科用レーザー光凝固装置も設置しています。診察室とは別に陽圧の機能を備え衛生面にこだわった手術室もあり、簡単な手術や処置をする際に使用しています。5m視力表も2列あり、視能訓練士を常時数名配属しているので、お子さんや視力の出づらい方の視力も専門知識をもった検査員がしっかりと対応できます。

感染症対策はどのようなことに取り組まれているのでしょうか。

眼科は暗室で行う検査が多いため、以前は検査室が閉鎖的な構造でしたが、新型コロナウイルス感染症の流行を受け、片面を全面窓にして換気ができるように改装を行いました。さらにエアコンには抗菌抗ウイルスコーティングを施した高機能フィルターを導入し、空気清浄にも気をつけています。

子どもから現役世代、高齢者まで眼科診療に幅広く対応

どのような症状の患者さんが多いのですか。

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一般の患者さんの場合は、充血、めやに、かゆみ、異物感、まぶたの腫れといった症状が出たという方や、コンタクトレンズや眼鏡の処方を希望される方が多いですね。コロナ禍でリモートワークが増えてきているので眼精疲労、ドライアイ、眼鏡の度数が合わなくなったという方が増えてきている印象です。健診で要精査と指摘されて精密検査を受けにこられる方もおられます。お子さんの場合は学校検診で視力低下を指摘され心配になって来院されるケースが多いです。一方、大学や近隣の他科クリニックからの紹介患者さんの場合は、白内障、緑内障、加齢黄斑変性症、糖尿病網膜症といった疾患が中心で、比較的高齢の患者さんが多くなります。

診療する上でどのような点を大切にしていますか。

一番大切にしているのは、「ここで診てもらって良かった」と思っていただくことですね。そこで心がけているのは、患者さんとのコミュニケーションを大事にすることです。当院では電子カルテを導入していますが、パソコン画面を見つめがちにならないように、あえて目と目を合わせてお話を聞くように気をつけています。治療には投薬、注射、レーザー、手術などさまざまな選択肢がありますので、お話を聞きながら症状や全身状態、その方のパーソナリティーも含め、患者さんごとにどの治療法がベストなのかを見極めるのも大切な仕事だと思っています。また医師には言いづらいこともあると思いますので、スタッフには患者さんが気軽に話せるような雰囲気づくりを心がけてもらっています。

眼科の立場から、気になる症状や傾向がありますか。

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最近では、パソコンやスマートフォンの利用時間が長くなりがちです。画面を長時間見ていると瞬きの回数が減るので、ドライアイや眼精疲労にもつながります。また、同じ距離を見続けることでピントを合わせる筋肉の動きが悪くなり視力が下がったと感じて来院される方も増えています。そのような方には投薬やご自身の眼鏡の度数確認だけでなく、目の温め方や毛様体筋を鍛える運動の仕方、顔ヨガなど、セルフケア法もお伝えするようにしています。また女性の場合はどうしてもアイメイクは欠かせないですが、アイラインの引き方でまつ毛の際にある分泌腺を潰している方やお化粧の粉が目の中に浮いている方がいらっしゃいます。そんな方には、目元を清潔に保っていただくために適切なケアの仕方を説明しています。

専門的な医療も気軽に受けられるかかりつけ眼科として

ところで、先生のプロフィールを教えてください。

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父が医師でしたので、医師という職業が身近であり、専門職がよいと考えて医学部に進みました。眼科を選択したのは、自分も目が悪くよく眼科に通っていたことや、細かいことで手先を使うことが好きだったからです。でも決め手となったのは、研修で実際に手術に立ち会った時に目の内部の美しさに感動したこと、そして手術翌日、患者さんの眼帯を外した時の喜ばれた顔を見たことでした。その後大学付属病院での診療を経て、こちらのクリニックの開院の際に当時の教授に声をかけていただき、大学病院の中からではなく外から支援するという形でお役に立てるのであればやってみたいという思いから、院長をお引き受けし、現在に至ります。

これからの展望について聞かせてください。

当院は専門性の高い医療を便利に提供できるところが強みだと思っています。ですから、地域のかかりつけ眼科という面と、大学病院との橋渡し的な役割の両面を生かして、患者さんの利便性を高めていきたいと思います。課題は待ち時間が長くなりがちなところですね。予約システムを主軸にしているのですが、眼科は検査も多く急患の患者さんも来られますので、予約時間がずれることもあり苦心しています。患者さんとじっくり向き合いたいけれど、そうすると一人の診療時間が長くなる。そこがジレンマですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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眼科は、左右の視野が重なるのでかなり症状が進行するまで自覚症状が乏しい疾患が多いことが特徴です。朝起きた時など、同じ環境で片目ずつで物を見ることを習慣づけると早期発見に効果的です。また、糖尿病や高血圧、高脂血症などがあると眼底出血のリスクが高まることが知られています。眼底の血管を見ることで、全身の末梢循環の状態を知ることができますので、内科的に不安のある方は、定期的な眼底検査をお勧めします。40代以上になると緑内障の罹患率も上がりますし、女性はホルモンバランスが変わり、目の不調も起きやすくなりますので、かかりつけの眼科を持ち、気になる症状や不安があるときは早めの受診を心がけていただくと良いと思います。

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