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浦島 容子 院長の独自取材記事

愛宕アイクリニック

(港区/御成門駅)

最終更新日:2025/02/12

浦島容子院長 愛宕アイクリニック main

再開発が進み、高層ビルやマンションなども増えてきている御成門周辺。そんなエリアに暮らす住民や周辺地域に勤めるビジネスパーソンなど、幅広い人々の目の悩みに応えているのが「愛宕アイクリニック」だ。浦島容子院長は、隣接する東京慈恵会医科大学附属病院眼科で長く診療を続け、2014年に開業。もともと同大学病院の連携施設として誕生した経緯から、今も同大学病院とは密な連携を取り、クリニックの患者に高度な医療が必要となった時、迅速に引き継ぐ体制が整っている。最近では患者の利便性を考慮し、店舗に行かなくてもクリニックで検査し作成したコンタクトレンズ処方箋を使って、オンライン注文から自宅配送までできるシステムも構築したという。クリニックの特徴や地域の眼科医療への思いなどについて話を聞いた。

(取材日2024年10月4日)

子どもから高齢者まで幅広い目の悩みに対応

最近はどのような症状の患者さんが多いですか?

浦島容子院長 愛宕アイクリニック1

日々の生活の中でパソコンやスマートフォンの長時間使用により眼精疲労やドライアイの症状で悩まれている方や、今持っている眼鏡が合わなくなってきたと言われる方が増えてきている印象です。もちろん、充血・目やに・かゆみ・異物感・まぶたの腫れで来院される方や、健診で緑内障や白内障、眼底所見を指摘されて精密検査を目的に来られる方もいます。お子さんの場合は、学校健診で視力低下を指摘され心配になって来院されるケースが多いですね。一方、大学病院や近隣の他科クリニックからの紹介で来られる方は、加齢黄斑変性症、糖尿病網膜症といった網膜硝子体疾患が中心で、比較的ご高齢の方が多いです。

こちらはもともと大学病院の連携施設として開設されたと伺いました。

当院は2014年に、東京慈恵会医科大学附属病院眼科学講座と医療法人新光会との連携施設として誕生しました。大学病院に患者さんが集中すると、必要な検査の予約をすぐに入れることが難しくなる場合もあります。そうした状況を少しでも緩和し、大学病院本来の役割である緊急性の高い症例に集中できるようにするとともに、待ち時間の解消など患者さんの利便性を高めることを目的に設立されました。当初は同大学病院からの紹介が多かったのですが、開業して10年を過ぎると地域の眼科クリニックとして認知され、最近では近隣の方の受診数が増えています。おかげさまで、他科で大学病院や近隣クリニックで経過を診られている方が、眼合併症の有無の確認をしてほしいと当院に紹介される件数も増えており、周辺医療機関との連携の幅が広がってきたと実感しております。

大学病院との連携体制がしっかりしていると安心ですね。

浦島容子院長 愛宕アイクリニック2

当院で診察し高度な治療や手術が必要であると判断した場合、当院の受付で東京慈恵会医科大学附属病院への紹介予約が可能です。例えば、白内障の経過観察をしていた方の症状が進み手術が必要となった時、どこで手術を受けるのが良いかわからないと言われる患者さんには、同大学病院を紹介します。その際、白内障を専門とする手術担当の先生を指名して受診予約が取れますので、通常の初診の外来を飛ばしてのご案内が可能です。患者さんの利便性を高めるという点で喜ばれていると思います。また、当院には同大学病院から網膜硝子体を専門とする医師も来ておりますので、加齢黄斑変性症に対する硝子体内注射や糖尿病網膜症・網膜裂孔で網膜光凝固術が必要な場合に、より適切なタイミングで治療を提供できる環境を整えています。

検査体制や感染症対策について教えてください。

特徴的なのは、網膜を検査するOCT(光干渉断層計)が異なる機種で2台あることです。造影剤を使用せずに網膜血管の状態を映し出す機能も導入していますので、網膜血管の様子も診ることができ、加齢黄斑変性症や糖尿病網膜症といった網膜疾患や緑内障の早期発見にも役立てています。その他に緑内障の診断に必要な視野検査機器も異なる機種で2台設置しています。今までの視野検査より短時間でしかも両眼開放で行える機種を導入したので、患者さんの負担がだいぶ少なくなりました。網膜疾患の治療に用いる眼科用レーザー光凝固装置や後発白内障や緑内障の治療にも使えるYAGレーザー装置も設置しており、必要ならば当日処置も可能です。陽圧の機能を備えた手術室もあり、霰粒腫切開などの簡単な手術や処置をする際には、より清潔な空間をご提供できます。

処方されたコンタクトレンズのオンライン注文も可能

診療の際どんなことを大切にしていますか?

浦島容子院長 愛宕アイクリニック3

一番大切にしているのは「ここで診てもらって良かった」と思っていただくことですね。そのために心がけているのは、患者さんとのコミュニケーションです。患者さんが何に困っているのかを丁寧にお聞きし、電子カルテのパソコン画面ばかり見ずに、目を合わせてお話しするように気をつけています。治療には投薬や注射、レーザー、手術などさまざまな選択肢がありますが、症状や全身状態、その方のパーソナリティーも含め、どの治療法が適切かを見極めるのも大切な仕事だと思っています。また、医師には言いづらいこともあると思いますので、スタッフには患者さんが気軽に話せるような雰囲気づくりを心がけてもらっています。

コンタクトレンズをオンラインで注文できるシステムもあると伺いました。

最近では検査を受けずにインターネットなどでコンタクトレンズを購入される方も増えています。しかし、目に合わないコンタクトレンズを使用すると、トラブルが起きやすくなります。角膜径や角膜のカーブは一人ひとり異なるため、眼科で検査やフィッティングチェックを受けていただき、発行された処方箋に基づいて購入することをお勧めしています。当院では多数のメーカーのコンタクトレンズを取りそろえ、患者さんのニーズに寄り添い、それぞれの目に合ったレンズを処方し、より快適な視生活をご提案しています。また、お店に行かなくてもQRコードを読み取るだけで、処方箋に記載されたコンタクトレンズを簡単に注文し、自宅配送までできるオンラインシステムも導入しています。配送には2、3日かかりますが、スムーズにご利用いただけるよう体制を整えています。

スムーズな受診のために工夫していることはありますか?

浦島容子院長 愛宕アイクリニック4

昨年からウェブ予約システムを新しくしました。窓口予約や電話予約をされた方の予約状況を見ながら臨機応変に予約枠を設け、急に診察が必要になった患者さんの要望に対応できるようにしています。また予約制にすることで前日にカルテを用意し、当日の朝のミーティングで検査の内容や患者さんの流れをスタッフと共有しています。それにより受付から検査、診察へとなるべくスムーズなご案内ができるようスタッフ一同で努力しています。

気になることがあれば早めに受診を

眼科の医師の立場から最近気になる症状などはありますか?

浦島容子院長 愛宕アイクリニック5

パソコンやスマートフォンなどの長時間使用によるドライアイや眼精疲労ですね。同じ距離を見続けることでピントを合わせる筋肉の動きが悪くなり、視力が下がったと感じて来院される方も増えています。そのような方には投薬や眼鏡の度数確認だけでなく、目の温め方や毛様体筋にアプローチする運動、顔ヨガなど、セルフケアもお伝えするようにしています。アイラインでまつ毛の縁にある分泌腺を潰している方やお化粧の粉が目の中に浮いている方がいらっしゃいます。そんな方には、目元を清潔に保つための適切なケアを説明しています。

先生が医師を志したきっかけを教えてください。

父が医師でしたので、医師という職業が身近であり、専門職が良いと考えて医学部に進みました。眼科を選択したのは、自分も目が悪くよく眼科に通っていたことや、細かい作業や手先を使うことが好きだったからです。でも決め手となったのは、研修で実際に手術に立ち会った時に目の内部の美しさに感動したことです。そしてその手術の翌日、患者さんが眼帯を外してすごく喜ばれた姿を目の当たりにしたのが大きかったですね。

最後に読者にメッセージをお願いします。

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目のトラブルは左右の視野が重なるので、かなり進行するまで自覚症状がほとんどないのが特徴です。朝起きた時など、同じ環境で片目ずつ物を見たりすると早期発見に有用です。また、糖尿病や高血圧症、脂質異常症などがあると眼科疾患も合併しやすいので、定期的な眼底検査をお勧めします。40代以上になると緑内障の罹患率も上がりますし、女性はホルモンバランスが変わり、目の不調も起きやすくなります。普段と見え方が違う、違和感があるなど、気になる症状や不安がある時はお気軽にご相談ください。

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