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尿検査と経鼻内視鏡で
楽々受けられるピロリ菌検査

さくまファミリークリニック

(横浜市神奈川区/神奈川新町駅)

最終更新日:2016/01/24

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胃がんの可能性を高めるピロリ菌も、薬を1週間飲めば7、8割の成功率で除菌可能だ。2013年から、こうした「ヘリコバクター・ピロリ感染炎症」の治療も健康保険の範囲になったが、保険適用には適切な検査と診断が前提になる。そこで「検査で胃がんのリスクをさらに減らしたい」と願う佐久間紀子院長に、ピロリ菌検査の目的、痛みのない検査方法など、安心して利用するための基礎知識を聞いた。(取材日2014年12月3日)

10分でわかる尿検査と痛くない内視鏡検査で、ピロリ菌の感染を診断。胃がんリスク因子の除去へ

Qピロリ菌検査の目的や方法を教えてください。
A
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▲優しく丁寧に教えてくれる佐久間院長

ピロリ菌、正式には「ヘリコバクター・ピロリ」は胃の中に住み着いて、慢性胃炎を起こし、胃粘膜の老化を早めます。これは胃がんや胃潰瘍などの原因になり、胃がんの可能性を高めるリスク因子の一つです。検査はピロリ菌の有無を高い精度で判定するのが目的。検査には血液、尿、便、呼気のいずれかを検査するもの、内視鏡検査などがありますが、当院では尿検査をお勧めしています。10分ほどで検査結果が出て、体への負担もないことがその理由。これでピロリ菌がいるとわかったら、すでに胃がんや胃潰瘍になっていないか、炎症がどの程度進んでいるかを調べる内視鏡検査を行った上で、お薬によるピロリ菌除去の治療へと進みます。

Qどういった人がピロリ菌感染が疑われるのでしょう?
A
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▲資料を使って説明することもある

国内でのピロリ菌感染者数は3、4割といわれ、その割合は年代によって異なります。感染率が1、2割と低い20代から40代でも、胃が痛い、胃がもたれる方などは、ピロリ菌感染を疑ってください。食べ物の口移しなどでも感染するといわれ、ご両親がピロリ菌をお持ちだったら、お子さんも感染の可能性はあると思います。一方、大人同士の単なる回し飲みなどで移ることはまずありません。現在、受診されているのは「定期検診でピロリ菌検査を勧められた」「ピロリ菌除去の経験がある肉親に聞いて知った」など周囲からの勧めが大半。胃の痛みや不快感を市販薬で我慢しているようなら、ピロリ菌検査で有無を確認していただきたいですね。

Qピロリ菌を除菌するメリットは何でしょうか?
A
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▲小児科を標ぼうしているので、家族全員で通えるクリニック

胃がんや胃潰瘍の原因を一つ減らせることです。ピロリ菌がいても胃がんや胃潰瘍にならないケースもありますが、胃の炎症による痛みやもたれは感じます。除菌するとこうした不快感もなくなり、「慢性的な痛みや不快感がなくなって、胃がすっきりした」とQOL(生活の質)の向上を実感されますね。除菌は胃薬を1種類、菌を殺す薬を2種類、合計3種類の薬を、1日2回、7日間続けていただきます。1日分は1シートにまとまっているので、飲み忘れも少なく、わかりやすいはず。ただし薬を飲んでいる期間は飲酒は避けるのが前提。仕事のつき合いなどがある方は長期のお休みを利用して服用するなど、ご自分で調整していただくといいでしょう。

Q内視鏡検査で痛みは感じないのでしょうか?
A
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▲嘔吐反射の少ない新型の経鼻内視鏡

当院では太さ5.8mmの新しい経鼻内視鏡で検査しますから、ほとんど痛みはないと考えて結構です。鼻から細いチューブを入れる経鼻内視鏡は、嘔吐反射を起こす舌根に触れないので、とても楽に検査が受けられるんですよ。実際に胃カメラが入っているのは5〜10分程度、麻酔も局所的で、すぐに日常生活に戻っていただけます。検査中、こちらから「ここまで届きました」「あと○分くらいで終わりますよ」と状況をお知らせしますし、患者さんも質問できますから、ご不安もあまり感じないでしょう。鼻の中がとても細いなどの理由で経口内視鏡検査に変える場合も含め、検査についてはご本人と一つ一つ相談、確認しながら進めていきます。

Q検査や治療に健康保険が適用されると聞きましたが?
A
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▲女性の悩みも先生なら話しやすい

ええ、2013年から「ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎」の検査や治療に、健康保険が適用されるようになりました。これまで胃潰瘍や十二指腸潰瘍など特定の病気が対象でしたから、かなり範囲が広がりましたね。バリウムによる検査では、残念ながら胃炎の程度まではわかりません。胃炎の症状は胃もたれ、胃が重い、食後や空腹時の痛みなどですから、こうした不調を感じる方はピロリ菌検査を受けて、感染の有無や胃炎の進行度を調べてください。ピロリ菌除菌の成功率は7、8割といわれますが、1度目で結果が出なくても、薬を変えて2次除菌を行えば、合計9割以上の方が除菌に成功します。もちろん2次除菌も健康保険が適用されます。

ドクターからのメッセージ

佐久間紀子院長

これまで胃がんは日本人の死因の上位でしたが、発見の早期化、治療の進歩などで、胃がんによる死亡率は低下しています。消化器科内の医師として、そうした流れを後押しするためにも、胃がんのリスク因子であるピロリ菌の除菌をお勧めしたいのです。当院での検査は尿検査、内視鏡検査の2段階に分かれますが、特に内視鏡検査は痛くない苦しくない方法を、その方に合わせて選びますので、安心して受診してください。ただし除菌でリスク因子が減るといっても、絶対にがんにならない訳ではありません。引き続き定期検診を受け、必要に応じて内視鏡検査も受けていただければと思います。

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