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佐久間 紀子 院長の独自取材記事

さくまファミリークリニック

(横浜市神奈川区/神奈川新町駅)

最終更新日:2021/10/12

佐久間紀子院長 さくまファミリークリニック main

京急本線の神奈川新町駅の中央口改札を出てすぐという好立地にある「さくまファミリークリニック」。佐久間紀子院長は、「神奈川新町駅の近辺に、子育て世代の家族が気軽に通えるクリニックが欲しい」という声を聞き、開院を決意したという。2014年の開業時は自身も5歳と3歳の子育てまっ最中だったため、キッズルームやベビーカーを置くスペース、おむつ交換台が設置されたトイレ、風邪などの患者と分けるための幼児・乳児の予防接種用待合室など、院内の隅々まで配慮が行き届いている。育児の悩みだけでなく、同年代やその親世代の健康管理などに対して、医師としてはもちろん、一人の女性としても、地域に貢献したいという佐久間院長。日々の取り組みや将来の展望など、たっぷり語ってもらった。

(取材日2019年11月11日)

子育て世代と、その家族の健康を守りたい

現在の場所に開院した理由を教えていただけますか。

佐久間紀子院長 さくまファミリークリニック1

開院した直接のきっかけは、ママ友達との会話からです。子どもが生まれてママ友と情報交換をする中で話題になったのが、この辺には小児科のクリニックが少ないということでした。予防接種をするにしても、子どもの病気のことを相談するにしても、東神奈川や新子安辺りまで行かなければいけない。「近くに小児科のクリニックがあればいいのに」という声が多かったんです。私は結婚を機に神奈川新町に引っ越してきたので気づかなかったのですが、子どもが生まれてから実感していました。そんな折、駅前にビルができるという話を聞いたので、この機会を逃す手はないと開院を決めたのです。

どういった患者さんが多いのでしょうか。やはり、お子さんが中心ですか?

開院した当時は保育園児だった子どもたちも小学生になったので、その分、年齢層も上がっています(笑)。当初は確かにお子さんが多かったのですが、お子さんの受診をきっかけに、その保護者の方にも来ていただくようになりました。やはり多いのはお子さんと、そのお父さんやお母さんですが、小さなお子さんから90歳を超える方まで幅広く来ていただいていますので、地域に根づいたクリニックとして認知していただけたのではないかと思っています。最近では、「主人が会社の検診で再検査が必要だと言われたのだけれど、検査に行ってくれないの」というご相談を受けることも多くなりました。ですから必要に応じて、こちらで検査を受けていただいたり、病院をご紹介したりすることもあります。

こちらでは、どのような検査が受けられるのでしょうか。

佐久間紀子院長 さくまファミリークリニック2

横浜市の特定健診と、胃、肺、大腸、前立腺のがん検診ができます。当院では、鼻から内視鏡を挿入する経鼻内視鏡による胃カメラ検査も行っています。経鼻内視鏡は挿入時にスコープが舌に触れることほとんどなく喉を通過するため「オエッ」となる嘔吐反射や痛みが少ないのです。そのため鎮静剤を使いませんので、家事やお仕事、車の運転なども検査後すぐにできるというメリットもあります。また腹部超音波検査、頚動脈エコー、骨密度検査なども可能です。腹部超音波検査は病院によっては検査時間が決められていることもありますが、当院では特に予約の時間は設けていません。診察中に必要だと思えばすぐに検査ができるよう、超音波の機械は診察室に置いてあります。

病気を早期に発見するために、各種検査にも注力

先生が力を入れている治療や得意とする分野はありますか。

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私たちのようなクリニックの役割は、いかに小さいうちに病気の兆しを見つけるか。早期に病気を発見し、適切な治療を行い、必要に応じて専門の医療機関に紹介することだと思っています。そのために気軽に相談したり検査を受けたりしていただける環境を整えているのです。ですから検診の結果、要検査と指摘されても「時間がなくて病院に行けない」という方は、一度ご相談ください。特に消化器と肝臓に関しては専門ですし、内視鏡や超音波などの検査機器がありますので、すぐに診ることができます。値が基準値を超えていても、食事や日常生活をちょっと気をつけるだけで改善が期待できる場合もあれば、内服が必要な場合もあります。

院内には予防接種待合室があるのですね。

はい。小児科は予防接種の時間が決まっていることが多いのですが、当院では時間ではなく空間を分けています。ですから予約の必要はありますが閉院時間の30分前までに来院いただければ、いつでも予防接種をすることができるのも当院の特徴です。例えばお子さんが2人いる場合、上の子を保育園に送っていった帰りに、下の子を連れてきて予防接種をすることもできますし、お仕事がお休みの土曜日を利用することもできます。子育て中のお母さんは何かと忙しく、生後2ヵ月から始まる予防接種のスケジュールを立てるのも大変です。特に小さなお子さんは体調によって、スケジュールどおりに予防接種が受けられないことも珍しくありません。ですから予防接種のスケジュールをどうしたら良いかとお困りの方は、気軽にご相談ください。

多くの患者さんが来院されていますが、診察の際にはどのようなことを心がけているのでしょう。

佐久間紀子院長 さくまファミリークリニック4

患者さんにわからない言葉を使わないようにしています。私の夫は医療関係者ではないため、医学用語を使って会話をすると「よくわからない」と言われることが多かったので、気づくことができました(笑)。また患者さんご自身の病気に限らず、ご家族の体調など、気になることは何でも相談できるような話しやすい雰囲気をつくることも心がけています。例えば肝臓の数値が悪いので飲酒を控えるように伝えると、ご本人は「飲んでないよ」と言うんですね。ところが奧さんにお聞きすると、実は飲んでいて「控えるように、先生から厳しく注意してください」と言われることもよくあります。そういう話を気楽にできることが、結果的には患者さんの健康を守ることにつながるので、話しやすい環境づくりを大切にしているのです。

医師として、女性として、全世代のサポートをめざす

今後、取り組みたいことなど、将来の展望を教えてください。

佐久間紀子院長 さくまファミリークリニック5

今までは子育ての悩みや不安を抱えた方の相談が多かったのですが、最近は生活習慣病やがんといった、ご自身や配偶者の健康に関するご相談が増えてきました。さらに増えつつあるのが、親世代のご相談です。認知症や介護に対する不安ですね。ですから今後は、認知症の治療や訪問診療にも取り組みたいと考えています。もちろん、すぐにできるわけではありませんが、必要な情報の収集や地域の施設などとの連携を構築するなどして、少しずつ準備をしていくつもりです。子どもも成長しますし、私も親も年をとりますから、自分のステージに合わせた情報の発信やサポートをして、同世代の皆さんに還元し、地域医療に貢献できればと思っています。

お忙しい毎日だと思いますが、ご自身の健康管理やリフレッシュはどのようにされていますか。

規則正しい生活を心がけています。1日3回、野菜や魚、肉など栄養バランスの良い食事をして、十分な睡眠時間をとるといったところでしょうか。健康のために適度な運動をしたいと思っているのですが今はまだ子どもにも手がかかりますし、仕事も家事もしていますから、なかなか時間が取れなくて。ですから子育てが一段落したら、トレーニングジムに通ったり、スポーツをしたり、体を動かす時間をつくりたいですね。休日は、子どもの友達家族と旅行に行ったり、バーベキューをしたり、それぞれの家に招いたり招かれたりしています。飲んだり食べたりしながら、たわいない話をしてリフレッシュしています。

では最後に、近隣の皆さんや読者へのメッセージをお願いします。

佐久間紀子院長 さくまファミリークリニック6

かかりつけ医というのは、何でも相談できるところだと思っています。ですから何か気になることがあったら、気軽に相談してください。女性の医師だからこそ、ご相談に乗れることがあると思うのです。育児の不安や悩みはもちろんですが、ご主人の検診結果でわからないこと、また女性特有の生理痛の悩みや更年期への不安をお持ちの方もいるでしょう。親御さんの認知症、介護に対する疑問や不安も出てくると思います。私自身、母として、妻として、女性として、娘として、さまざまな問題に向き合っていますから、一緒に悩みを分け合うことができると思いますし、医師としてのアドバイスもできます。あなたや、あなたの大切なご家族の健康を守るお手伝いをしたい。それが私の思いですので、いつでも遠慮なくご利用ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

骨密度検査/2000円(※ただし、50歳以上は保険診療)、経鼻内視鏡検査/1万5000円、腹部超音波検査/5000円

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