芝田 健二郎 先生の独自取材記事
藤沢 くげぬま海岸歯科クリニック
(藤沢市/鵠沼海岸駅)
最終更新日:2026/06/29
口の中全体の健康と美しさを追求する歯科治療に取り組んでいるのが、「藤沢 くげぬま海岸歯科クリニック」。インプラントと審美歯科、歯列矯正の3つの自由診療に特化し、患者が一生歯のことで困らない生活を提供していくことをめざしている同院。矯正歯科を担当しているのが、芝田健二郎先生だ。歯列矯正を専門とし、北海道大学病院に長く勤務していた経験がある芝田先生は、小児から大人までの表側矯正、裏側矯正、マウスピース型装置を用いた矯正など幅広い矯正に対応。患者のニーズにできる限り応えることをめざしている。見た目と噛み合わせはもちろん、顎の関節のことまで考えた矯正を実践し、「美しいものは、機能も良いんです」と優しく丁寧に話す芝田先生に、矯正にかける思いを聞いた。
(取材日2025年10月31日)
20年以上にもなる経験とスキルを生かし矯正を提供
こちらで取り組んでいる矯正について教えてください。

私は、これまで20年以上にわたり歯列矯正に専門的に取り組んできました。その経験やスキルを生かしながら、ワイヤーによる表側矯正や裏側矯正、マウスピース型装置を用いた矯正、小児矯正や小児の咬合誘導など幅広い歯列矯正を、患者さんのニーズや適性を見極めて提供しています。また、矯正中は、歯に装置をつけることによる見た目の問題や違和感、矯正期間の長さなどのデメリットがあります。そのため、矯正中の患者さんのQOL(生活の質)にできるだけ悪影響を与えないことや、できるだけ短期間で終わらせることに重きを置きながら、「きれいなものは機能も良い」という考えで機能美についても重視。顎関節や噛み合わせ、見た目の美しさもすべて追求する歯列矯正を心がけています。
特徴はどのようなところですか?
患者さん一人ひとりの希望や歯並びの状態に合わせ、複数の矯正方法から適切な治療をご提案できます。最近では、過去にマウスピース型装置を用いた矯正を受けたものの仕上がりに満足できず当院を受診される方も増えています。当院ではマウスピース型装置を用いた矯正だけでは理想の仕上がりが難しい場合でも、ワイヤー矯正へ変更したり、マウスピース型装置を用いた矯正を継続したりと、状況に応じて方法を柔軟に選択し納得できる歯並びをめざします。これは矯正を専門とし多様な方法に対応する当院だからこそ可能なことです。また、同じマウスピース型装置を用いた矯正でも診断や矯正計画によって仕上がりに差が出ます。一般歯科でもマウスピース型装置を用いた矯正を行うことが増えていますが、もし途中で別の矯正方法に変更する可能性があれば、最初から矯正専門の歯科医院で相談することで期間や費用も含め納得のいく治療につながる場合があります。
歯科医院として全顎治療に力を入れていると伺いましたが、矯正も関係していますか?

歯が悪くなるのは、虫歯や歯周病が原因だという認識があると思います。しかし、そもそも歯が悪くなりやすい人は、根本的に歯並びが悪く、噛み合わせなど機能的に問題があることが多いのです。そういう場合は、1本単位で治療をしても、長期的に見るとまた駄目になってしまうことが少なくありません。ですから、全顎治療の場合に歯並びや噛み合わせに問題があるのなら、まずは矯正で整った歯並びをめざす必要があります。ただし、矯正で歯並びや噛み合わせが整った状態をめざしても、それまでに受けたダメージがゼロになるわけではありません。矯正後には精密根管治療やインプラント、セラミックなどによる治療が必要ですから、三浦院長や歯科技工士、歯科衛生士とも密に連携して、最終的なゴールを共有しながら矯正を進めることが大切になります。
患者が満足し納得できることを心がける
全顎治療で行う矯正で重要な点を教えてください。

全顎治療の矯正では、かぶせ物やインプラントなどもすべて含めてプランニングし、それに合わせて矯正を行います。ですからインプラントを埋入する位置は私が提案し、それが可能かどうかを三浦院長に判断してもらうなど、それぞれの治療を担当する歯科医師との意思疎通や細かなコミュニケーションが欠かせません。また、全顎治療は年配の患者さんが多くなります。年齢が上がると歯は動きにくくなり、無理に力をかけると歯根が歯槽骨から逸脱するリスクがあります。そのためCT撮影を行い歯根と歯槽骨の状態を確認した上で、できるだけ適切に歯を動かすことをめざし、そのリスクを抑えるよう努めています。
小児矯正にも力を入れていると伺いました。
小児矯正には、一般的に1期治療と2期治療があります。歯をきれいに並べるための土台を作ることを図るのが1期治療で、歯をきれいに並べるための矯正が2期治療とされています。ただ、この方法だと治療開始から終了まで7〜8年もかかり、本人や親御さんも疲れてしまい途中でやめてしまうこともあります。そこで当院では、1期治療の途中でも歯を並べることを図れる時期があれば同時進行で進め、必要があれば後から追加の治療を行うようにしています。後から治療が必要になることは少なく、この方法のほうが治療期間を大幅に短縮でき費用も抑えることが望めます。親御さんも1期治療、2期治療といった枠組みにあまりとらわれないほうが良いと思います。
矯正で先生が心がけていることはありますか?

どの方法であっても、目立ちにくいように進めていくことに力を入れています。例えば、表側矯正でも金属のブラケットやワイヤーではなく、セラミックブラケットやホワイトワイヤーを用いることで目立ちにくくしています。また、ワイヤーをブラケットにつけるのに結紮(けっさつ)する方法やシャッターで止める方法があり、シャッタータイプは歯が動きやすいことが望める反面、厚みがあるため目立ちやすくなります。そこで、前歯には結紮タイプを、奥歯にはシャッタータイプを使用することで、見た目に加えて歯の動きや矯正の際の痛みにも配慮しています。また、不正咬合の原因になっている可能性のある生活習慣や癖に関しても患者さんにお伝えし、矯正を進めることを心がけています。
科学的根拠に基づいた診療を大切に
診療の際に大切にしていることはありますか?

基本的な考えは、できるだけ科学的根拠に裏打ちされた矯正で、患者さんが満足感を得ることです。そして歯科医療は日進月歩なので、今までの方法がすべて正解ではないですし、私が学んできたことの中にも、すでに否定的になっているものもあります。これは三浦院長とも共通しているのですが、常に新しいものを勉強して、有名な先生や権威のある先生が言っているからといってそれを信じるのではなくて、いろいろな先生の話を聞いて、お互いに話し合って、本当に良いものを選んだり取り入れたりするようにしています。現状に甘んじるのではなく、より良いものを、患者さんのニーズに合わせるためにも学んでいかないといけないと考えています。
話は変わりますが、先生はなぜ歯科医師を志したのですか?
母が歯科医師なんです。父は会社員ですし、母の家系は医療系ではありましたが歯科医師はいなかったため、大学病院での指導者としての経験を経て開業し40年以上診療を続けていました。本当にパワフルな母で、それを見て自分も医療の道へ進みたいと思いました。歯科は悪いところを治すための治療がほとんどですが、その中で歯列矯正はQOLを高めるというか、見た目はもちろん、しっかり噛めることによる健康への影響は未来にわたってプラスにつながる分野だと思っています。自分の中ではマイナスからプラス、ゼロからプラスにするための歯列矯正に魅力を感じて専門の歯科医師として生きることを選択しました。また、歯列矯正はエックス線撮影の検査画像などを数値的に計測し、そこから顔立ちなどの軟組織を照らし合わせて理論的かつ総合的に考えますが、その点も自分に合っていると感じています。
最後に今後の抱負とメッセージをお願いします。

信念を曲げず、患者さんのことを第一に考えていきたいと思っています。私は大学で教えていた経験もあるため説明がやや回りくどくなることもありますが(笑)、理論的な背景から良いことも悪いことも率直にお伝えするよう心がけていますので信頼していただければと思います。また、新しく良いとされる材料についても常に取り入れながらブラッシュアップするよう努めています。そして、三浦院長も私も若く見られがちですが、2人とも20年以上の経験と専門的なスキルを持ち、総合力のある歯科医院だと自負しています。歯並びや噛み合わせでお困りの方はぜひ一度ご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは・インプラント治療/ショート44万円~、フラップレス:44万円〜、抜歯即時埋入44万円~、即時荷重49万5000円~
・数本のインプラントですべての人工歯を支える治療:330万円〜
・顎の骨が薄い場合の骨造成:5万5000円~
・セラミッククラウン/11万円~
・ワイヤー矯正/77万円~
・裏側矯正/88万円~
・マウスピース型装置を用いた矯正/88万円~
・小児矯正 検査・診断料/1万1000円~、装置・施術料/33万円~(症例によって異なる)
・小児の咬合誘導/33万円~
・ホワイトニング/3万8500円~
・根の治療/8万円~
・噛み合わせの治療/330万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

