池田 春樹 院長の独自取材記事
平和台ファミリー歯科矯正歯科
(練馬区/平和台駅)
最終更新日:2025/09/08

東京メトロ有楽町線、東京メトロ副都心線の平和台駅より徒歩5分。田柄通り沿いに位置する「平和台ファミリー歯科」は、このほど院名を「平和台ファミリー歯科矯正歯科」に変更した。理事長を務める池田春樹先生は、神奈川歯科大学を卒業後、インプラント治療や矯正歯科に注力するクリニックで長年研鑽。同院を開業後も数多くの矯正歯科経験を積み、より良い矯正を提案できる体制を整備した上で、今回の院名変更に至ったという。今回は、矯正歯科の重要性や、同院の強み、また注力するホワイトニングの話などについて尋ねた。
(取材日2025年6月17日)
より良い矯正の提供をめざし、院名をリニューアル
院名を変更されたと伺いました。

2014年に「平和台ファミリー歯科」としてスタートした当院ですが、このほど「平和台ファミリー歯科矯正歯科」と院名を変更いたしました。開業から10年が経過し、地域の方々にご家族全員で通っていただくことができ、その間に私自身が矯正について研鑽を積み、さまざまな矯正のレパートリーの勉強を重ねてきました。そしてマウスピース型装置を用いた矯正に関しては、当院で数多くの患者さんに提供した経験から、より自信を持って提供できるようになったこと、加えてお子さんの歯が「悪くなってから治療する」のではなく「悪くなる前により良い状態をめざす」ことを提案したいと考えたことが、院名に「矯正歯科」を取り入れた理由です。
診療の特色、特に矯正歯科の特徴を教えてください。
「平和台ファミリー歯科」時代からの診療メニューに変化はなく、一般歯科や小児歯科、インプラント治療、根管治療、ホワイトニング、矯正歯科などを含めて、これまで以上の専門的な内容で提供しています。矯正歯科は、歯列を整えるためのマウスピース型装置を用いた矯正を主に提案しており、基本的にワイヤー矯正は行っておりません。小児の矯正に関しては、6歳~12歳頃の乳歯と永久歯が混在する段階の「1期治療」を提案しているのが特徴です。将来的に矯正が必要となっても抜歯をせずに進めることができる可能性を高めるためにも有用ですので、当該年齢のお子さんがいらっしゃるご家庭であればぜひご検討いただきたいです。
成人してから矯正を行うメリットはありますか。

政府と日本歯科医師会が「80歳で20本の歯を残そう」という「8020運動」を広く呼びかけているのですが、噛み合わせが悪く、その目標を達成できない方もおられます。より多くの天然歯を残して生涯おいしくご飯が食べられるようにするためにも、噛み合わせを改善するために矯正を行うことは価値あることだと考えています。また国際化が進む近年は、歯並びの良さもエチケットの一つと捉える人が増えており、自信あふれる笑顔でいるためにも、矯正は意味があることではないでしょうか。当院では老後生活を健康に、より豊かに過ごすため、60代以上の患者さんにもマウスピース型装置を用いた矯正をお勧めしています。また一部を除き、なるべく抜歯をせずに矯正が進められるような計画立案を心がけています。
将来の非抜歯をめざす小児矯正にも注力
小児矯正について教えてください。

まず小児矯正の方法は大きく分けて2つあり、1つがマウスピース型装置を用いた矯正、もう1つは上顎を広げるための骨格的な矯正です。マウスピース型装置を用いた矯正は、ワイヤー矯正に比べて痛みの負担が少ないといわれているほか、見た目が透明で装着していることが周囲にわかりづらいのもメリットです。加えて取り外しが可能なため、食事の際には外し、歯磨きをしてから再装着できるなど、お口の中を清潔に保ちやすいのも優れたポイントだと考えます。またマウスピース型装置を用いた矯正は、原則2ヵ月に1度のフォローアップとなり、従来のワイヤー矯正よりも通院回数が少なくて済むというのも大きな利点ですね。
骨格的な矯正とはどのようなものでしょうか。
近年、顎が小さい子どもが増えており、特に上顎が小さいことで少し呼吸がしづらい、歯が並びきらないというケースが多いんです。そのために用いるのが、先ほどの2つの方法のうちの1つである骨格的な矯正です。上顎の骨を広げるために、マウスピース型装置を用いる口蓋拡大システム、そしてすべて永久歯に生え替わったけれど歯並びが整わなかった11歳~13歳のお子さん向けの骨にネジで取りつける装置、この2つを用意しています。より早い年齢で行うことが推奨されますが、後者はそのタイミングを逸してしまってもできる、将来的な矯正時に抜歯のリスクを減らすための方法です。マウスピース型装置は違和感が少なく取り外しが可能なため、お口の中を清潔に保ちやすいのが特徴です。骨にネジで取りつける装置は、ネジをキュッと締めるので最初は違和感を覚えやすいですが、非抜歯矯正をめざすのに有用だと考えています。
小児の予防歯科にも力を入れていると伺いました。

口腔内のリスクをしっかり把握し、できる予防策を取ることを大切にしています。その中の一つが唾液成分の分析です。3歳までに虫歯の原因となるミュータンス菌に感染するといわれていますが、唾液を調べることによってミュータンス菌の感染の有無をはじめ、さまざまな情報が得られます。そこからリスクを評価して、予防に生かすことができます。小さなうちから個人に合った予防プログラムを組んで提案・治療に臨むことは、将来へ向けてたいへん意義のあることだと考えています。
患者の「真の主訴」を探り、本当の想いを把握する
患者さんへの説明などで大切にしていることはありますか。

患者さんが本当は何について悩んでいるのか、何を望んでいるのかを注意深く聞くよう心がけています。例えば、歯並びを整えたいといっても、見た目ではなく実は口臭のほうが気になっているなど違う背景があったり、抜歯を断固拒否される方でも「入れ歯にならなければ1本は抜いて良い」という人がいたりと、患者さんが本当に訴えたい「真の主訴」が別にある可能性を否定できません。「本当はこうしてほしいけれど言えない」という何かがあるかもしれない、ということを忘れずに、しっかり探りながら、患者さんが本当に求めていることが何かを引き出せるようカウンセリングをしています。
こちらではホワイトニングにも力を入れているそうですね。
当院では独自にカウンセリングシートを用意し、患者さんが希望する歯の色をゴールに定め、期間や回数などを含めたプログラムを組み立てて提供しています。感覚的なものではなく、目標のお色に到達するための道のりを明確にご案内ができるのは当院の強みですね。海外製の薬剤よりも染みにくいとされる、日本人の歯質に合った国産の薬剤を採用し、より安心してホワイトニングを受けていただけるよう環境を整えています。当院ではご自宅で行っていただくホームホワイトニング、院内で実施するオフィスホワイトニング、ご自宅と院内を組み合わせたデュアルホワイトニングと選択肢を用意しました。それぞれメリットが異なりますので、ご興味ある方はぜひご相談いただきたいですね。虫歯や歯のひび割れなど口腔内のトラブルにきちんと対応するため、セルフホワイトニングではなく歯科医院でのホワイトニングをご検討ください。
どのくらいの期間がかかるのでしょうか。

歯の状態などによっても異なりますが、ホワイトニング初体験の方であれば、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを組み合わせ、1ヵ月~1ヵ月半程度だと考えられます。その後はホームホワイトニングで、気になるところができればオフィスホワイトニングを、というかたちでタッチアップしていきます。結婚式などのイベントを控えている方は2ヵ月前までの来院をお勧めします。
地域の方々にメッセージをお願いします。
かつてと比べて歯科医療は進歩し、より簡単に患者さんの負担を抑えた矯正が可能になっただけでなく、さまざまな矯正方法が開発され、選択肢も増えました。これまで矯正を検討して「歯を抜かないといけません」と言われたことがある人でも、もしかしたら非抜歯で矯正可能な方法があるかもしれません。諦めずにご相談いただきたいですし、他院で矯正をご検討されている方のセカンドオピニオンも受けつけていますので、まずはお気軽にご来院いただけたらうれしいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/33万円〜、マウスピース型装置を用いた矯正/97万9000円~、小児のマウスピース型装置を用いた矯正/62万7000円~、根管治療/17万6000円~、ホワイトニング/2万4200円~
※症例によって費用が異なる場合がございます。詳細はクリニックにお問い合わせください。
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。