全国のドクター14,515人の想いを取材
クリニック・病院 156,275件の情報を掲載(2026年11月03日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!※

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 渋谷区
  4. 笹塚駅
  5. 医療法人社団TLC 渋谷笹塚HDクリニック
  6. 川口 聡 院長、梅津 俊浩 事務長

川口 聡 院長、梅津 俊浩 事務長の独自取材記事

渋谷笹塚HDクリニック

(渋谷区/笹塚駅)

最終更新日:2026/08/20

川口聡院長、梅津俊浩事務長 渋谷笹塚HDクリニック main

笹塚駅から徒歩1分、ビルの4階にある「渋谷笹塚HDクリニック」。川口聡院長をはじめ、開業時から在籍する梅津俊浩事務長、看護師や臨床工学技士、管理栄養士など多くのスタッフが協力して、患者に寄り添った透析治療を提供している。「透析治療の時間は、患者さんにとってポジティブで楽しく、何より過ごしやすい時間であってほしい」と語る川口院長。院内の環境にこだわりながら、地域の訪問看護ステーションなどと連携して在宅透析の普及にも努める川口院長と梅津事務長の2人に、クリニックの特徴や透析への想いなどを聞いた。

(取材日2026年6月8日)

在宅透析にも対応する、透析治療専門クリニック

川口院長は心臓血管外科のご経験から低侵襲治療を重視されているそうですね。

川口聡院長、梅津俊浩事務長 渋谷笹塚HDクリニック1

【川口院長】私は東京医科大学心臓血管外科に長く在籍し、黎明期より大動脈瘤への低侵襲治療であるステントグラフト治療を専門に多くの手術を行いました。他の医療機関での技術指導も多く、日本中の病院にお伺いして治療の普及に努め、今も他の医療機関で手術や技術指導を行っています。看護師であり臨床工学技士でもある梅津事務長とは以前からの知り合いです。当院が患者さんの体に配慮したオンラインHDFを取り入れ、透析液の水質や機器のメンテナンスの管理を徹底した透析治療に尽力していることと、初代院長の朝田一生(かずお)先生の「患者さんに当院でできる最高の治療を提供するために決して妥協はしない」という想いを聞き、領域は異なりますが、透析治療の分野でも低侵襲を追求できるのではないかと考え、院長に就任しました。

こちらは透析治療専門のクリニックとして、在宅透析にも力を入れているとお聞きしました。

【川口院長】在宅透析と聞くと「腹膜透析」だと思われる方は医療関係者の中でも多いのですが、当院では、通院して受けることが主流の「血液透析」を自宅で行えます。在宅での血液透析のメリットはとても大きく、通常2日に1回通院して院内で4時間ほど受ける透析治療が、自宅で好きな時間に毎日2時間で済むのです。例えば、仕事をしている方は透析治療を行う日に早退をして通院するか、夜間透析を行うクリニックに仕事終わりに通わなくてはなりませんが、自宅でできるのであれば、健常な方と同じように帰宅して入浴後に映画でも見ながら透析治療を行えます。ただ、どこのクリニックでも気軽に始められるものではなく、周知されていないことは在宅での透析治療の課題です。当院は在宅での透析治療をフォローしてきた経験豊富なスタッフがいることもあって、在宅での透析治療のニーズに応えられています。

さまざまな専門職のスタッフが活躍しているそうですね。

川口聡院長、梅津俊浩事務長 渋谷笹塚HDクリニック2

【梅津事務長】看護師や臨床工学技士、管理栄養士、事務スタッフが連携しながら、一人ひとりの患者さんに寄り添った診療を行っています。透析治療を受ける患者さんは足のトラブルが多いので、フットケアを専門的に学んだ看護師が対応しています。また、スタッフには患者さんとのコミュニケーションの時間を大切にし、信頼関係を築いて、診療に生かしてほしいというのが院長の方針です。そのためか、スタッフは明るくて話好きな人が多いですね。
【川口院長】一般的に透析治療の機器類のメンテナンスは外部業者に出しますが、当院では、梅津事務長が専門的な技術を持っていますので、梅津事務長の指導のもと、スタッフでメンテナンスできる体制が整っています。メンテナンスによって患者さんの予定を大幅に変更することなく、治療を行えることも当院の強みです。

患者のメリットが大きい在宅透析の普及をめざす

在宅透析はどのような流れで始められるのでしょうか?

川口聡院長、梅津俊浩事務長 渋谷笹塚HDクリニック3

【梅津事務長】まずは、ご家族に勧められたとしても本人にやる気がないとできませんので、最初に本人の意思を確認しています。あとは介助者となるパートナーがいるかどうか、自宅に装置と材料を置くスペースがあるか、電気代・水道代が増えることに問題がないかといったことも確認していきます。そして、3ヵ月間をベースにご自身で透析治療ができるようにトレーニングを行います。ご自身で針を刺す穿刺の練習や、装置の操作方法、何か起きたときの対処の方法を学んでいただきます。このトレーニング期間に、在宅透析を行っても問題ない方なのかを見極めていきます。透析治療は、面倒だから1日やらないとなると命に関わりますから、真面目に治療に向き合える方でなければ在宅透析を行うことは難しいのです。

単身者、独身の方でも在宅透析を受けられるのですか?

【梅津事務長】透析治療中に気分が悪くなったときなどに、透析患者さん本人がクリニックに連絡したり、救急車を呼んだりできないため、在宅透析は介助者がいるところで行うと日本透析医学会では定めています。ただ、当院では単身者の方も在宅透析を受けています。それは介護保険と組み合わせて、訪問看護ステーションと連携を取り、看護師やホームヘルパーに介助者を担ってもらっているのです。独身の若い方にも在宅透析を受けていただけるようにしたいと考えていますので、どのような形で実現できるかは個々の環境や状態にもよりますが、まずはご相談いただきたいと思います。

在宅透析に力を入れている理由を教えてください。

川口聡院長、梅津俊浩事務長 渋谷笹塚HDクリニック4

【川口院長】私は長く低侵襲治療に携わってきて、患者さんにできる限り負担をかけたくないという想いを持っています。透析患者さんは、台風の日も雪の日も通院しなくてはなりません。その負担を少しでも減らしたいと思い、在宅透析の普及に努めてきました。また、在宅透析は基本的に毎日行いますから、腎臓が健康な方により近づくことが見込めるのもメリットです。腎臓が悪くない方は24時間毎日腎臓が働き続け、何の違和感もなくトイレに行って尿を出しますが、透析治療が必要な方はその働きが止まっていて、体に老廃物や水分がたまり続けます。それを通院の場合は1日置きに排出するのですが、在宅ならば毎日排出ができます。そうした患者さんにとってのメリットの多さも、在宅透析の普及に取り組む理由です。

快適で安全な透析治療をめざし、地域の専門職とも連携

院内の透析治療室の設備にもこだわられているそうですね。

川口聡院長、梅津俊浩事務長 渋谷笹塚HDクリニック5

【梅津事務長】患者さんは治療用チェアの上で長い時間を過ごすことになりますので、その時間をどれだけ有意義に過ごしてもらえるかは、大事なポイントです。例えば、常に無線LANの通信速度が速く保つのは当然のこと。他に映画をよくご覧になる方のためにビデオオンデマンドを用意したり、読書をされる方であれば、書見台をつけてみたり。ベッドではなくあえてリクライニング機能のあるチェアにし、衛生面でも気にならないようにこまめな消毒を行うのはもちろん、チェアの生地にへたりが見えたらすぐに交換するようにしています。

快適に過ごせるように工夫がされているのですね。

【梅津事務長】こうした工夫によって、当院のコンセプトである「透析の時間は、患者にとってポジティブで楽しく、何より過ごしやすい時間であること」が、実現できていたらうれしいですね。他にも、オンラインHDFを導入していることは当院の特徴の一つです。この治療の導入により、透析アミロイド症という、透析治療特有の合併症が起こりにくくなることが見込めます。必要な栄養素まで除去しないよう、透析器の種類を患者さんごとに変え、四肢のしびれや掻痒感といった患者さんの負担を軽減するために細心の注意を払っています。ただし、まれに体に合わない人がいます。また、セロトニンなど体に必要なホルモンが抜けすぎてしまう方も不向きです。こうしたことを踏まえて、医師が通常の血液透析にするか、オンラインHDFにするかを判断しています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

川口聡院長、梅津俊浩事務長 渋谷笹塚HDクリニック6

【川口院長】これからも安心して透析治療を受けていただけるクリニックでありたいと思っています。在宅透析はとてもいい治療ですが、誰でも受けていただけるものではありません。受けられるのかどうか、気になる方は遠慮なくご相談ください。透析治療を受ける時間は、常にポジティブな時間であってほしい。スタッフ全員がそう考え、QOL(生活の質)の高い治療になるよう引き続き努めてまいります。
【梅津事務長】在宅透析のニーズが高いことを実感していますので、今後も地域の専門職と連携して、安全な透析治療の提供をめざしていきたいと考えています。在宅透析を受けたいけれど、独り身では難しいのではないかと思っている方も、当院にはノウハウがありますので、まずはご相談ください。