土台を支える基礎から修復し
歯の寿命を延ばすための精密根管治療
とりうみデンタルクリニック
(横浜市青葉区/江田駅)
最終更新日:2024/08/30
- 自由診療
歯根の中に神経や血管といった歯髄が通っている根管。そこに炎症や感染が起きたときに必要になるのが根管治療だ。根管をきれいに掃除した上で、 再度の感染を防止するために詰め物を入れる。「とりうみデンタルクリニック」の鳥海晋之介院長によると、適切な根管治療で歯の土台をしっかりと支える基礎をつくることができれば、これまで抜歯が必要と思われていたケースでも歯を抜かないで済むことも望めるそうだ。ただし重要なのは「適切」な根管治療であるということ。その点にこだわり、精密根管治療を手がける鳥海院長に話を聞いた。
(取材日2024年6月25日)
目次
根管の炎症や感染を取り除くための根管治療。再発を防ぐためには0.1ミリにも妥協しない精密な治療が重要
- Qどのようなときに根管治療が必要になるのですか?
-
A
根管治療は、歯根の中の歯髄が炎症や感染を起こしたときに行うもの。虫歯が悪化して歯の奥にある神経まで到達したら、その神経は菌に感染してしまいます。そうなると、本来は根管治療を受けて歯の土台を支える基礎から立て直すべきなんですね。弱体化した基礎の上に土台をのせ家を建ててもいずれ崩壊してしまうのと同じで、そのままでは歯が駄目になってしまいますから。痛みがある場合は当然ですが、歯や歯茎に違和感を覚えたり、腫れが生じたり、補綴物が何度も取れてしまう場合も、根管治療が必要な状態かもしれません。また一度根管治療を受けたにも関わらず同様のことが起こる場合には、その治療が不十分なままに終わった可能性があります。
- Q治療内容を詳しく教えてください。
-
A
具体的には、根管をきれいに掃除した上で、 再度の感染を防止するため根管に詰め物をします。歯の神経を取り除く処置は行いますが、歯を抜くものではありません。深い虫歯で根の先に膿がたまり、これまでは抜歯をしなければならなかったような歯でも、適切な根管治療を行えば抜かずに済む可能性が広がります。そして治療後に正しいケアを続ければ、さらに歯の寿命を延ばすこともできるでしょう。ただし重要なのは「適切」な根管治療であるということ。歯には人間の体重と同じくらいの力がかかるといわれていますから、それに耐え得る基礎を作らなければなりません。その解決策の一つが精密根管治療です。
- Q精密根管治療は、一般的な根管治療と何が違うのですか?
-
A
根管は直径1ミリ以下と非常に細く、しかも人によって根管の数や形は異なります。曲がっていたり、枝分かれしたりしているものもありますし、複雑であればあるほど治療の難易度は高くなります。このため質の高い精密な根管治療を行うには、精密で適切な診査・診断・治療を行うための医療機器とあわせて、高度な技術とトレーニングが必要です。当院では、治療途中に根管内に菌が入らないようにするためのラバーダムなどの基本的な技術はもちろんのこと、マイクロスコープやCTといった精密医療機器を用いた高度な技術を駆使して、米国など歯科先進国と同レベルの精密な根管治療に努めています。
- Q治療に伴う痛みや治療期間についても教えてください。
-
A
神経に触れる治療ですから、最初から最後まで麻酔なしで治療を進めるのは不可能に近いです。神経に触れる際は必ず麻酔を使うため、通常は痛みを感じることはほとんどありません。またすでに神経が取り除いてあったり、麻酔が苦手な患者さんに対しては、その日の治療内容によって麻酔を使わないこともできます。治療の途中で仮詰めをしながら、それが取れる前に次のステップに移ります。治療期間は症状によって異なりますので、一概には言えません。当院ではしっかりと診査・診断を行った上で、一人ひとりに合わせた治療計画を立案。精度の高い治療をめざして、一つ一つの工程を丁寧に進めていきます。
自由診療費用の目安
自由診療とは根管治療(かぶせ物を含め)/1本22万円~