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加治 彰彦 院長の独自取材記事

半蔵門ファミリア矯正歯科

(千代田区/半蔵門駅)

最終更新日:2022/04/26

加治彰彦院長 半蔵門ファミリア矯正歯科 main

半蔵門駅から徒歩1分の至便な立地に「半蔵門ファミリア矯正歯科」はある。院長は、穏やかで丁寧に言葉を選びながら話す加治彰彦先生。小児矯正のほか、主に中高年を対象にした「歯周病に配慮した矯正」にも注力している。歯周病が蔓延している昨今、この矯正を必要とする患者は潜在的に多いそう。「矯正は中高年からでも始められます」と語る加治院長に、同院で行っている矯正内容や診療ポリシーについて話を聞いた。

(取材日2022年3月16日)

歯周病治療を行うことで歯列矯正を可能に

患者さんはどういう方が来られていますか?

加治彰彦院長 半蔵門ファミリア矯正歯科1

“ファミリア”の名称は、ご家族ぐるみで利用できる歯科医院にしたいという思いを込めてつけました。矯正は「子どものための治療」と思っている方も多いようですが、実際には大人の方でも受けていただけます。割合としては30代・40代の方が多いですが、50代・60代の方も多く、中には70代で矯正を希望される方もおられます。

歯列矯正のメリットについて教えてください。

歯並びをきれいにすることによって、見た目だけでなく、QOLが向上すると思っています。当院に来院される患者さんの悩みで多いのが、口を大きく開けて笑えないとか、結婚式までに歯並びを整えたい、年齢的に若くないけどずっと歯列矯正をやりたいと思ってきたといったことです。歯列矯正をすることによってこのような悩みが解消し、明るい気持ちで過ごしてほしいと思いながら日々の診療にあたっています。

歯周病のコントロールをすれば高齢の方でも矯正が可能だそうですね。

加治彰彦院長 半蔵門ファミリア矯正歯科2

歯周組織に問題がある患者さんに対して行う矯正を私は「歯周矯正治療」と呼んでいるのですが、問題が進行形の場合は、まずは歯周病の治療を受けてもらい、その後で矯正に取りかかります。歯周病の炎症が継続している状態で矯正を行うと、炎症がさらに悪化し、歯周組織が破壊される可能性がありますが、炎症を適切にコントロールできれば矯正は可能です。また、歯周病学的には歯列が整うことで歯の清掃が容易になり、機能的にも審美的にもより良い状態となることが期待できます。歯周病で大切なのは炎症のコントロールなので、一般歯科医院でしっかり治療し、自宅でのセルフケアによるコントロールが十分にできるようになってから、矯正を開始します。

一般の歯科医院とはどのように連携をとっていますか?

当院の患者さんの多くは、一般歯科医院からの紹介です。中には歯周病が進行している方もおられますので、その場合は診査でお口の現状を把握し、一般歯科の先生とディスカッションして、患者さんの希望をできるだけ反映しながら治療計画を立てています。一般歯科と矯正歯科、専門の異なる歯科医師が行うべき治療を把握し、計画に沿って遂行していきます。

めざすは歯周病の診断にも精通した矯正歯科医師

先生はスウェーデンで4年間、矯正について学ばれたそうですね。

加治彰彦院長 半蔵門ファミリア矯正歯科3

スウェーデン王立イエテボリ大学大学院で、4年間現地の矯正を学びました。スウェーデンを選んだのは、矯正学を効率良く体系的に学べるプログラムがあること、英語で矯正歯科を学ぶことで今後世界の最新研究の情報アップデートに不自由しなくなるだろうと思ったこと、基礎研究に強く、総合的な歯科医療のレベルが高いと感じたことなどが理由です。現在の私の診療に対するポリシーもこの4年間に培われたといえます。

帰国後、働きながら日本の大学院で歯周病学を専攻されたのは、なぜですか?

あくまでも矯正を行う歯科医師として、患者さんの歯周組織の状態を十分に把握することをめざして大学院に進みました。歯周病を理解することによって、治療計画を立てる際に一般歯科の先生とのコミュニケーションも図りやすくなりますし、矯正を行う際、歯の動きだけでなく、歯周組織の状態も把握しやすくなります。一見健康そうな歯周組織であっても、検査してみるとかなり進行した歯周病であったりという方もいます。歯周病の治療を何も行わないままに矯正を始めると、歯周病の進行を早めてしまうことがあるので、まずは歯周病の有無や状態を的確に診断し、その上でより良いゴールへの道案内をしていきたいと考えています。

患者さんと接する際に心がけていることを教えてください。

加治彰彦院長 半蔵門ファミリア矯正歯科4

患者さんは歯科医院へ来ると緊張してしまうと思うので、空間的な面においても応対的な面においても、できるだけリラックスしていただけるような環境づくりを心がけています。私一人ではかなえられないことなので、スタッフを含め、クリニック全体で取り組んでいます。

50代以降の患者さんたちが多いのもこちらのクリニックの特徴ですね。

人間というのは、年齢を重ねても見た目を良くしたいという気持ちは変わらないですよね。そういった方たちの手助けと言ったらおこがましいですが、矯正はできないだろうと諦めている人にも、きちんと歯周病の治療を受け、歯周病のコントロールをすれば、矯正ができることをお伝えしたいですね。

世代を問わず矯正で前向きな人生を送ってほしい

診療ポリシーをお聞かせください。

加治彰彦院長 半蔵門ファミリア矯正歯科5

「最小限の治療で、最大限の結果を出す」が、私の矯正に対する考え方。スウェーデン留学中に学んだものです。スウェーデンの子どもたちは、20歳頃まで矯正治療が無料です。子どもの段階で悪い方向に向かっている場合は早めに発見し、早めに処置をします。国の財源は限られていますから、より効率的に良い結果を出す必要があるわけです。矯正というのは患者さんに少なからずストレスがかかりますから、できるだけ短い治療期間と最小限の治療回数で最大限の結果を出すというこの考え方に感銘を受け、以来私自身もその視点を持って矯正に取り組んでいます。

先生がそこまで患者目線での治療を実践できているのはなぜでしょうか?

実は私自身も歯列矯正を受けた経験がありまして。子どもの頃に開始し、大学生になって顎の骨を切って引っ込めるという外科矯正治療を受けました。ですから患者さんが歯並びを気にしたり悩んだりする気持ちはとてもよくわかります。私も子どもながらにコンプレックスを抱いていましたから。「見た目」にアプローチする矯正は「病気を治すための治療」とは異なり、軽視される向きもあります。しかしご本人にとっては深刻な問題で、治療によって「精神の健康度」も格段に高まると私は思っています。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお聞かせください。

加治彰彦院長 半蔵門ファミリア矯正歯科6

クリニック名の「ファミリア」が物語っているように、いろいろな年齢層の方の矯正に携わっていきたいなと思います。中でも、コンプレックスを持っている患者さんのQOLが上がるように力になれたらという思いがあります。世代を問わず、歯並びでお悩みの多くの方が、より前向きで楽しく人生を過ごせるよう、そのためのお手伝いをこれからも続けていきたいです。当院では感染症対策にも力を入れており、空気清浄機、薬液を空間噴霧する装置、口腔外バキュームを設置しているほか、受付のアクリル板、アルコール消毒の設置、ドアを常に開けての換気など、しっかり対策を講じていますので、安心して来院していただきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯列矯正/ブラケットワイヤータイプ66万円~、マウスピース型装置を用いた矯正(症例による)/79万2000円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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