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新村 光太郎 院長の独自取材記事

しんむら整形外科クリニック

(武蔵野市/吉祥寺駅)

最終更新日:2023/01/11

新村光太郎院長 しんむら整形外科クリニック main

吉祥寺駅北口から徒歩4分、駅前のにぎわいにほど近いエリアの一角に「しんむら整形外科クリニック」はある。木目調のやわらかな雰囲気の院内で、ひときわ目を引くのが待合室の壁一面に描かれた伸びやかな植物のイラスト。痛みを抱えて訪れる患者の心を癒やすクリニックのシンボルとして、開業当初から親しまれてきた。診療にあたるのは東京医科大学病院などでキャリアを積んだ新村光太郎院長。患者一人ひとりの体の痛みと真摯に向き合い、MRIなどを駆使した適切な診断のもと、特に運動器リハビリテーションに力を注いでいる。2022年春に開業10年目を迎えた新村院長に、クリニックの歩み、診療にあたって大切にしていること、地域のクリニックとしての役割についてなど、じっくり話を聞いた。

(取材日2022年10月13日)

マンツーマンの運動器リハビリで回復を後押し

待合室の広さもさることながら、壁面のアートがとても印象的ですね。

新村光太郎院長 しんむら整形外科クリニック1

院内の淡いベージュの空間に映えるようにと、デザイナーさんがこの地域の皆さんになじみのある井の頭公園の豊かな自然をイメージして、手描きで仕上げてくださったんです。天井にまでせり出すような生命力にあふれた植物の緑がとてもエネルギッシュで気に入っていますし、患者さんの間でもご好評をいただいています。このアートとともにスタートした当院も、2022年春に開業から10年の節目を迎えることができました。この10年で地域の患者さんに広く認知していただき、他科の先生方が当院を信頼して患者さんをご紹介してくださることも多く、たくさんのご縁に恵まれて本当にうれしく思っています。

こちらのクリニックの強みはどういったところでしょうか?

検査機器としてMRIをはじめ、エコー機器、全身型の骨密度測定器などを備えています。MRIはエックス線ではわかりにくい背骨の圧迫骨折、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、靭帯や半月板損傷などの疾患も一目瞭然で、より早く精密な診断が可能です。また、開業当初からある1階のリハビリルームに加え、2017年には約100平方メートルの運動器リハビリ専用ルームも地下1階に増設し、理学療法士、作業療法士が患者さんをマンツーマンでケアする運動療法に力を注いできました。しっかりとした診断のもと、必要に応じてお薬や注射も使いますが、それだけに頼ることなく、人の手によるきめ細かなサポートでつらい症状の改善を促していくため、スタッフによるマンパワーの充実を図っていることも当院の強みの1つだと自負しているところです。

診察の際に心がけていることはありますか?

新村光太郎院長 しんむら整形外科クリニック2

病状や治療について、温かみのあるコミュニケーションの中でわかりやすくご説明したいと考えています。ご自身の病状がよくわからないまま帰られるといったことがないように、できるだけかみ砕いた表現でお伝えし、その上で、気になることは何でも尋ねていただけるような雰囲気づくりを意識しているつもりです。整形外科で診る病気やケガは痛みを伴うケースがほとんどで、その痛みの程度、つらさはご本人にしかわかりません。そして同じ所見であったとしても、望まれる治療は患者さんによって異なってきますから、なるべく患者さんのご要望を受け入れ、こちらの考えを押しつけることにならないよう、一人ひとりに合わせた治療とリハビリをご提供しています。

心からの笑顔が何よりの励みに

先生が整形外科の道に進まれたのはなぜですか?

新村光太郎院長 しんむら整形外科クリニック3

整形外科は扱う範囲がとても広く、肩や膝、首、腰と体を支える大事な器官をトータルで診られることに魅力を感じました。また、そうした部位の痛みに悩んでいる方が本当に多いことを知り、一人でも多くの方の苦痛を手術や治療によって良くしてあげたいという思いで研鑽を積んできました。勤務医時代には骨折や人工関節、脊椎の手術など大がかりな治療を数多く手がけてきましたが、患者さんの手術後の姿を目の当たりにして、医師になってよかったという手応えを得られる機会でもありました。開業してからは通常の診療が忙しく、ほとんどの手術を近隣の病院にお願いしているので、その点だけは少し寂しい気持ちもありますね。

整形外科治療のあり方も、時代とともに変わってきているようですね。

ほんの十数年前までは薬や注射に頼った治療、電気やけん引といった物理療法、マッサージが日本の整形外科クリニック治療の主流でした。そうした治療が適する病状がある一方で、改善しない痛みも多くありました。筋力不足や可動域の悪さといった要因での痛みの場合、運動療法によって筋力トレーニングや筋ストレッチを行い、可動域を広げていくことでそうした痛みの緩和をめざせることが徐々にわかってきたわけです。私自身も手探りをしながら運動療法を取り入れ、患者さんの反応を見ながらやってきました。

こちらで行っている運動療法の進め方をお聞かせいただけますか?

新村光太郎院長 しんむら整形外科クリニック4

医師の診断に基づいて、担当の理学療法士や作業療法士がリハビリメニューを組み立て、それに沿ってマンツーマンで体の動かし方、意識するポイントなどを具体的にアドバイスしています。運動療法で通院していただく頻度には個人差がありますが、おおむね週1回のペースを基本とし、同種の自主トレメニューをご自宅で実践していただきます。当院にご来院したときだけではなく、ご自宅での時間も活用して毎日続けていただくことがとても大切です。そしてリハビリによる改善具合を確認しながら通院を続けていくうちに、自然と自主トレの習慣も定着していきます。進捗が思わしくない場合にはもう少し取り組みやすいよう、トレーニングの内容を見直すなどの工夫もしています。患者さんが変化を実感でき、心からの笑顔が見られれば、私たちの励みにもなりますね。

身近なかかりつけとして、常に寄り添う姿勢を大切に

治療にあたっては、リハビリスタッフの方々と先生の間での情報共有も欠かせませんね。

新村光太郎院長 しんむら整形外科クリニック5

スタッフとは定期的にカンファレンスを開くほか、空いた時間に互いに積極的にコミュニケーションを取って、進捗状況の良くない方や、他の部位に痛みが出てくるなどの課題を抱えている方を中心に症例報告を行い、常に共通認識を持っておけるようにしています。また、患者さんによって何が一番つらいのか、どんな改善状態を望んでいるのかは人それぞれ異なっています。今あるつらい痛みを取ってもらえればそれでいいと思っているのか、あるいは、趣味の登山をまた楽しめるような足腰の状態を取り戻したいと願っているのか、向かうゴールは微妙に違うものです。そうしたことも細かく患者さんからヒアリングした上でカルテで共有し、患者さんと医師、スタッフとの間でめざすゴールに対する認識を一致させています。

地域のクリニックが果たすべき役割についてどうお考えですか?

治療の場であることは言うまでもありませんが、ご高齢の患者さんの中には、当院にリハビリに来たついでに顔見知りの患者さん同士でおしゃべりを楽しまれたり、スタッフとの会話に喜びを感じてくださる方もいらっしゃいます。そうしたここでのコミュニケーションが、患者さんの生活やお気持ちにハリを与えることにつながっているとしたら、それも当院の大事な役割の1つです。一方で、通院を続けていれば良くなる見込みがあっても、心身の不調で途中から来られなくなってしまう患者さんもいらっしゃいます。当院では、そういった方が自治体の医療福祉サービスを適切に受けられるように情報提供したり、ご家族の相談に応じたり、身近なかかりつけ医としてできる限り寄り添う姿勢を大事にしています。

最後に、今後の展望と読者に向けて一言メッセージをお願いします。

新村光太郎院長 しんむら整形外科クリニック6

子どもからご高齢の方まで、整形外科全般を幅広く診させていただき、あっという間に10年の月日が過ぎました。子どもの頃にケガで来院されたことのあるお子さんが、何年ぶりかでたくましい高校生になってスポーツによる関節の痛みの相談で来られたり、そんなうれしい再会もこの10年の間に何度も経験してきました。今後も引き続き充実したリハビリ環境を整え、地域の患者さんの体のさまざまな痛みのご相談に対応していきたいと思っています。お困りのことがあれば、身近な診療所として気軽に頼っていただきたいと願っています。

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