口臭や糖尿病の予防にも役立つ
健康な未来を守る予防歯科の知識
岡崎歯科
(三鷹市/三鷹駅)
最終更新日:2021/12/16


- 保険診療
「予防歯科」という概念は一般に広く知られつつあるが、予防が必要な人ほどその必要性を実感できていないと「岡崎歯科」の岡崎真大院長は話す。虫歯で痛い思いをしたり、歯周病で歯がなくなるかもしれないという危機に直面したりすれば、誰でもケアの重要性を実感するものだ。しかし、痛みなどの自覚症状がない人は、予防の必要性を自分ごととして捉えにくい。そのため、気づかぬうちに歯周病が進行して口腔内の環境が悪化し、深刻な状態に陥ってから受診する人が少なくないのだという。「セルフケアで完璧な状態を維持するのはほぼ不可能。定期的なプロのケアと組み合わせて、未来の健康を守ってほしい」と話す岡崎院長に、予防歯科の必要性やその内容について聞いた。
(取材日2020年12月2日)
目次
「セルフケアで十分」は大きな間違い。プロのケアと組み合わせてこそ真の予防をめざせる
- Q自覚症状がなくても、定期的にチェックを受けるべきですか?
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A
▲待合室にはアクアリウムがあり、癒やしの空間となっている
痛みがある虫歯や見た目が気になる欠損と違って、予防はその必要性を実感するのが難しいですよね。何も自覚症状がないのに、何をするんだろう? 毎日の歯磨きに加えて、わざわざメンテナンスをする必要があるのかな?と思う人がいて当然です。しかし、セルフケアで取り切れなかった汚れは、だんだん蓄積して歯周病の原因になります。歯周病は、虫歯や事故以上に歯を失う可能性が高いといわれ、口臭や糖尿病などの全身疾患にもつながる病気。一度歯周病になってしまうと、一時的に炎症を抑えることは望めても完治は難しくなってしまいます。痛みがないうちにプロのケアを受け、汚れを取り除くことが大切なんです。
- Q自宅での歯磨きだけでは不十分なのですね。
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A
▲患者の将来を見据えた診療を行う岡崎院長
どんなにきれいに磨いているつもりでも、磨き残しは必ずあると思ってください。大人になるまでにいつの間にか習慣化してしまう磨き方の癖や、歯の生え方が原因の磨きにくさなどによって、誰にでも必ず歯ブラシが行き届かない箇所があるからです。物を食べる回数が増えれば、それだけリスクも上がりますが、食事のたびに完璧に歯を磨ける人は少ないでしょう。クリニックで行うクリーニングでは、一人ひとりの口腔内をプロが客観的に把握して、全体をきれいに磨き上げていきます。セルフケアとプロによるケア、2つを組み合わせることで、歯周病リスクの大幅な低減を図ることができるでしょう。
- Qメンテナンスでは、具体的にどんなことをするのですか?
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A
▲院内には技工所があり、医師と連携して迅速なケアを行っている
メンテナンスの目的は、何もない状態を保つこと。まずはお口の中をくまなくチェックし、虫歯や歯周病があれば治療して口腔環境を整えます。次に、歯科衛生士が専門の器具を使って口腔内を清掃。研磨剤で歯を磨き、歯石除去をするほか、虫歯予防のためフッ素塗布などを行います。口腔機能の低下が見られる場合は、唾液の分泌量や口臭など、気になる項目を測定することもあるでしょう。最後に、汚れの状態から磨き方の癖を見極め、自宅で重点的にケアする場所を見つけて指導します。
- Qセルフケアのポイントを教えてください。
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A
▲きめ細かな対応で日々の診療をサポートしてくれる
「食べたら磨く」習慣をつけることが大切です。就寝前しか磨いていない、ということはありませんか? 食事をするとお口の中のpHが下がり、歯のエナメル質が溶けやすい状態になります。できるだけこまめに歯を磨いて、歯の健康を保ちましょう。日々のブラッシングで磨き残した汚れは、3ヵ月ほどで歯石になってしまうことも。歯石をガリガリと削ると、歯の表面を傷つけかねません。健康な歯を健康なまま守るために、1ヵ月に1度を目安にクリニックに通い、セルフケアで足りない部分をフォローしてもらってください。
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。