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竹腰 英樹 院長の独自取材記事

東京ロンフェルメ耳鼻いんこう科

(新宿区/新宿駅)

最終更新日:2021/10/12

竹腰英樹院長 東京ロンフェルメ耳鼻いんこう科 main

全国からひっきりなしに電車や高速バスがやってくる新宿駅。その新南口から徒歩2分という好立地に「東京ロンフェルメ耳鼻いんこう科」は開院した。中に足を踏み入れると、そこには所々にフランスの空気を感じさせる洗練されたインテリアが。それもそのはず、院長の竹腰英樹先生はフランスへの留学経験がある医師。実は、医院名の「ロンフェルメ」もフランス語の「いびき」から取っているのだ。主にレーザー治療を扱うこの医院での診察は完全予約制。そこには竹腰院長が実現したいと考えるいびき治療の理想があった。竹腰院長に話を聞いた。

(取材日2013年9月18日/情報更新日2021年6月21日)

日帰り手術によるいびき治療をめざして開院

なぜ完全予約制、レーザー治療という診療スタイルにしたのですか?

竹腰英樹院長 東京ロンフェルメ耳鼻いんこう科1

当院は耳鼻咽喉科の中でも、いびき、睡眠時無呼吸症候群、アレルギー性鼻炎の方へのレーザー治療を主に扱っています。レーザーによる治療は手術となりますので、突然来院いただいても対応が難しく、またプライバシーを守るために、完全予約制にしています。いびきや睡眠時無呼吸症候群は外科的な治療で改善がめざせますが、中でもレーザー治療は、入院が不要で手術の当日に帰ることができ、患者さんの負担が少ない治療です。しかし、レーザー治療は熟練した者が行えば危険性の低い治療ですが、慣れていない医師が行うと大出血を招くこともある治療です。私は20年の経験から、多くのいびきの外科手術を扱ってきましたので、その経験を生かし、レーザー治療による耳鼻咽喉科の施設をつくろうと思ったのです。

壁紙がフランスの風景だったり、看板にトリコロールが使われていたり、フランスがお好きなのですか?

私は2008年にフランスに留学していました。そこで耳鳴りとバランス機能についての研究をしていました。実は、いびきにおけるレーザー治療を一番初めに開発したのもフランスです。高校生の時に私が第二外国語として学んだのもフランス語でした。このように、かねてからフランスには縁を感じていたので、医院にはフランスの要素を取り入れています。医院名の「ロンフェルメ」もフランス語で「いびき」を意味する語から取ったものです。

いびきで悩むのはどのような方が多いですか?

竹腰英樹院長 東京ロンフェルメ耳鼻いんこう科2

いびきをかく人というと、太り気味の中年男性を思い浮かべることが多いと思うのですが、実際にいびきで悩んでいるのは20〜30代の女性なんです。恋人と外泊した際にいびきをかいていることを指摘され、悩まれるケースもあります。そういう時、どこに相談すればいいかわからない、という方がとても多いです。また、定年を迎えた50〜60代の女性もよく悩まれます。友人同士で旅行していびきを注意され、その後旅行が怖くなって行けなくなってしまうんです。このような方々に、当院のようないびきを治療する医院があることを伝えていきたいですね。もちろん、よく寝ているにもかかわらず眠たい場合、睡眠時無呼吸を伴っていることもあり、運転を職業とされている方からの相談もあります。

いびきやアレルギー性鼻炎の根本を断つための治療

いびきのレーザー治療ではどんなことを行うのでしょうか?

竹腰英樹院長 東京ロンフェルメ耳鼻いんこう科3

口蓋垂(こうがいすい)、つまり喉ちんこを周囲からレーザーで切り取ります。いびきは、寝ている間に気道の狭い部分や振動する部分から生じます。そのふさがり方は、いびきの原因によってさまざまです。肥満が少ない日本人のいびきの原因として、喉の狭さに起因するものが一番多く認められます。この場合、口蓋垂を切り取り気道が広がればいびきの改善が期待できます。私はこのケースに該当するものを見極め、手術を行っていきたいのです。口蓋垂は物を飲みこむときに逆流を防ぎ、食道に押しこむ弁の役割をしています。このため、術後は物が飲みこみにくくなりますが、一時的なものです。たとえ口蓋垂を切ったとしても、1週間〜1ヵ月で周りの筋肉がやがて同じ役割を果たすようになります。

アレルギー性鼻炎もレーザーによる治療ができるのですか?

はい、可能です。アレルギー性鼻炎は体質なので、根本的な治療が難しい分野です。レーザー治療を行うと、粘膜によるアレルギー物質への反応が鈍くなります。粘膜はいずれ修復されてしまうので、この効果は永続的なものではありません。しかし、1回の手術で2〜3年は治療を行わなくて済むことが期待できます。当院で使うレーザーは炭酸ガスレーザーでほとんど痛みがなく、再度手術を受ける場合にも精神的な負担にはなりません。また、レーザー治療は膨れ上がった粘膜もボリュームダウンさせるので、鼻の通りもよくすることがめざせます。実は、内服薬はくしゃみや鼻水を抑えるためのもので、鼻閉を改善させることは難しいのです。ですからこれはレーザー治療ならではなんです。

先生が治療にあたる上でモットーとしていることは何ですか?

竹腰英樹院長 東京ロンフェルメ耳鼻いんこう科4

患者さんを中心に置く、ということですね。患者さんというのは決してタイプで分けることはできません。結果として同じ薬を処方することになったとしても、10人いれば10通りの病気になった背景があります。例えば、風邪でやってきた患者さんには「喉が腫れている」など体の症状の話だけでなく「風邪にかかるような、体力を落とす出来事が最近あったのか」と、病気になった背景もきちんと聞くようにしています。こうした人間同士の相互作用の中に医療の面白さがあると思います。対話重視の診察は、留学先のフランスでも行われていました。フランスでは、患者さん自身がレントゲン写真を保管し、自分の病気について勉強してから診察を受けます。医師は、その話をよく聞いて、患者さんとやりとりしながら治療方針を決めていくのです。

いびきのレーザー治療普及をめざして

先生のお父さまも耳鼻科の医師であると聞きましたが、医師になられたのはお父さまの影響でしょうか?

竹腰英樹院長 東京ロンフェルメ耳鼻いんこう科5

いや、実は逆なんです。父親は良い医師でしたが、その分、家族を顧みずに仕事に熱中してしまうタイプの人でした。私はそんな忙しい父の姿を見て「医師にはなるまい」と思っていました。しかし、蓋を開けてみれば医師、それも耳鼻科の医師になっていたということは、やはり父の背中を見て育ったところがあるのかもしれませんね。耳鼻科を選んでみて驚いたのは、そのカバーする範囲の広さです。耳鼻科は外科から派生している科で、頭部のうち目と脳以外はすべて扱います。私は20年の医師のキャリアで、耳鼻科を選んで損をした、と思ったことは一度もありません。

休日はどのように過ごしているのですか?

この医院は土日祝日も午後まで診察があって、火曜日と金曜日が休診日なのですが、休診日は外部の病院で難聴、耳鳴り、めまいの診療をしています。特に小児の難聴に興味を持っています。駅のホームで電車が通過してもほとんど聞こえないほどの高度の難聴は、1000人に1人の確率で生まれているといいます。小児の先天性の難聴の場合、言葉が聞き取れないことから学習障害へと発展してしまうことがあります。これを防ぐためには、早期に難聴を発見し、音が聞ける手段を子どもに提供してあげることが大切です。このように、子どもの将来に寄与できるので、小児の難聴はライフワークとしてやりがいを感じながら取り組んでいます。というわけで、休日はありません。かれこれ3年ほどそんな状態が続いていますが、つらいとは思いません。むしろ、私には動き続けないと息ができなくなってしまうマグロみたいな面があるんです。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

竹腰英樹院長 東京ロンフェルメ耳鼻いんこう科6

いびきを患っている人は日本全国に1000万人いるといわれています。しかし、その中で「いびきは治療できるもの」と思っている方はごくわずかでしょう。いびきの中には、睡眠時無呼吸症候群など怖い病気につながるものもありますし、いびきそのものが睡眠障害や成人病の原因となっているという報告もあります。だから、いびきは放っておいて良いものではありません。新宿で開院したのは、いびきに悩みながらも今まで治療を考えていなかった患者さんたちに関東全域から、そして全国から来ていただきたかったからです。実際、栃木から来院された患者さんもいらっしゃいます。いびきにお悩みの方はぜひ一度お電話ください。

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