保険・自由診療の選択肢を用意し
患者の希望に合う入れ歯を追求
本間歯科医院国分寺診療所
(国分寺市/西国分寺駅)
最終更新日:2024/12/09


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食べる、しゃべるといった動作は人間の基本であり、歯の状態は生活の質に直結する。本間和人先生が院長を務める「本間歯科医院」は、なるべく歯を抜かず残すことを治療方針にすると同時に、精密な入れ歯治療にも力を入れている。患者自身の健康な歯で生活する大切さや、歯を失っても入れ歯という選択肢がある重要性は、義歯を専門に長年入れ歯治療に注力してきた本間院長だからこそわかるのだろう。同院では保険適用の入れ歯に加え、自由診療の入れ歯治療も得意としている。特に、自然な見た目や着け心地が期待できるノンクラスプデンチャーの要望が多いという。そこで、同院の入れ歯治療やノンクラスプデンチャーの特徴や、日常のケアの重要性などについて、話を聞いた。
(取材日2024年9月3日)
目次
保険適用の入れ歯の他、違和感の軽減や高い審美性をめざしてノンクラスプデンチャーによる入れ歯治療も提供
- Q入れ歯治療をするにあたって気をつけていることは何でしょうか。
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A
▲丁寧なヒアリングを行い、患者に合った入れ歯を作製する
当院では保険適用の入れ歯の他に、自由診療の入れ歯による治療も行っています。扱う入れ歯の種類が多いため、患者さんにはそれぞれの特徴を丁寧に説明し、患者さん自身の希望をよくヒアリングして、ご自分でどの入れ歯にするか選んでもらうよう心がけています。噛む力という点から見ると、実はどの入れ歯も大きな違いはないでしょう。最近は保険適用の入れ歯も材質が良くなってきています。となると、あとは見た目の自然さや口に入れた時の感覚、ケアのしやすさといった「プラスアルファ」の部分を、患者さんがどこまで重視するかが入れ歯選びの基準となります。歯は生活の質に直結するものですから、後悔のない選択をしていただきたいですね。
- Q「ノンクラスプデンチャー」という入れ歯があるそうですね。
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A
▲金属のバネがないため入れ歯であることがわかりにくい
ノンクラスプデンチャーの大きな特徴は、通常の入れ歯より自然な見た目や違和感の少なさが期待できるところです。保険適用の入れ歯は、根本部分のばねが金属製で目立ちやすいのですが、ノンクラスプデンチャーの根本は歯茎と似た色の特殊な樹脂なんです。そのため審美性が高く、入れ歯だと気づかれにくいメリットがありますね。また、床(しょう)の部分を薄くできる素材の特性を生かし、装着感の軽さや違和感の軽減もめざせます。他にも、入れ歯を取り外す際にばねで周囲の歯を傷つける心配がないこと、汚れがつきにくく破折しにくい素材である点も魅力でしょう。自由診療のため費用はかかりますが、ノンクラスプデンチャーを選ぶ方も多いです。
- Qこちらならではの入れ歯治療の特徴や、強みを教えてください。
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A
▲一人ひとりに合った入れ歯を使用することが大切
入れ歯の質は、歯科医師の経験や技量によるところが大きいと考えています。私は長らく入れ歯治療に携わってきましたので、患者さんに合う自然な入れ歯作りができると自負しています。例えば、顎が小さい方や残存歯が少ない方にフィットする入れ歯を作るのは大変です。入れ歯が合わなければ痛みが出やすく、口元にしわも寄ってしまうでしょう。特に総入れ歯は難しく、歯の大きさや色味をすべて私のさじ加減で決めなければいけません。「こういう時はこうすべき」と判断できるのは、経験が多いからかなと思いますね。患者さんが喜ぶ姿が私のやりがいですから、「やっと合う入れ歯と出合えた」と言ってもらえるようにという思いで治療しています。
- Q入れ歯の作製には、どれくらいの時間がかかるのでしょうか。
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A
▲材質や目的によって、保険診療から自由診療まで幅広く対応
患者さんにもよりますが、1回目の診療時に入れ歯の型を採り、2回目で噛み合わせをチェックします。小さな部分入れ歯の場合は基本的に3回目でお渡しできますが、歯が大きい場合や入れ歯の範囲が広い場合は、一度患者さんに歯の色や形をご確認いただき、問題なければ4回目でお渡しする流れです。平均すると4回の通院が必要で、だいたい1ヵ月ほどみていただけたらと思います。その人の口腔状態によっては、2回目で型を採り、その翌日には完成するケースもありますね。入れ歯を紛失したなど緊急度の高い場合は初回に型採りと嚙み合わせの確認をし、10日ほどでお渡しできるように努めるなど、患者さんの状況に合わせて臨機応変に対応します。
- Q入れ歯のケアは毎日行ったほうが良いのでしょうか。
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A
▲長年入れ歯治療に注力してきた院長の本間先生
そうですね。部分入れ歯はケアを怠ると周囲の歯が虫歯になりやすいので、毎日外してきれいにする必要があります。また、総入れ歯もつけっぱなしにしておくと臭いのもとになってしまいますから、入れ歯のケアはとても大切です。歯ブラシでごしごし磨かなくても、今は良い入れ歯洗浄剤がたくさん出ていますので、そういったものを活用してきれいな状態の維持を図っていただきたいですね。入れ歯に歯石が付着すると口に合わなくなってきますが、こまめに手入れをすれば長持ちしますし、口に入れた時のフィット感も変わりにくいです。今は保険適用の入れ歯も良質で人工歯も簡単には削れません。毎日ケアをして大事に使っていただけたらと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはノンクラスプデンチャー/10万円~