今井クリニック

今井クリニック

今井 均理事長

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新秋津駅より15分ほどの住宅街にある「今井クリニック」。理事長の今井均先生と妻の純子先生が2人で内科、外科、小児科、整形外科など幅広く対応する地域のかかりつけ医的存在だ。関西出身の理事長は、本気か冗談か「患者さんにおべんちゃらを言う性格ではない」と自らを評するが、何気なく発する言葉の端々から患者への優しく温かい思いが伝わってくる。若い頃は技術を磨くことに必死だったが、年を重ね、さらに在宅医療を始めた今では、技術以上に「人間力」が求められることに気づいたという。現在北多摩医師会の会長も努め、多忙を極める理事長。言葉を選びつつ、かつ独特のユーモアを交えながら、クリニックのこと医師会での活動のことをたっぷり語ってくれた。(取材日2016年12月13日)

自身のつらい体験をきっかけに、医師の道へ

―開業したいきさつとこの地を選んだ理由を教えてください。

妻が小児科の医師なのですが、開業医の娘だから結婚当初からそのつもりで、「子育てをしながら仕事をするには開業してそこに住まないとできない」とさかんに言うので、開業を決めました。最初、僕はそのつもりがなかったのですが、それもそうだなと思って(笑)。ここは、勤務医時代の患者さんとの縁で、紹介していただいた土地なんです。それで見に来るとこの辺り全部が畑だったのですが、まあ駐車場さえ確保できればいいかなと思い選びました。一番のポイントは地図の上に500mの円を書いたとき、他の医院がなかったことですね。

―奥さまが小児科を、理事長先生がその他を担当されているのですか?

妻が小児科と内科を、僕が内科と外科と整形外科と消化器科を担当しています。どこもそうだと思いますが、クリニックなので幅広く診る感じですね。来る患者さんは風邪などが多くて春は花粉症。あとは外傷、腰痛や膝痛など。整形外科についてはほとんどスクリーニングみたいな感じで、まずは僕が診て打撲や捻挫くらいならそのまま僕が、これは大変だなと判断したものは近くの多摩北部医療センターなどに紹介します。適切に振り分けるのもクリニックの大切な仕事なので。

―地域にはどのような方が多いですか。また、患者層に特徴は?

おじいちゃんおばあちゃんが多いですが、患者層としては他のクリニックと同じで小さな子から高齢者までと幅広いです。開業した頃は畑ばかりでしたが、その後新しい家がどんどん増えて、同居していなくても親世帯と子世帯が近くに住んでいるようです。両親が働きに出ている時、子どもが熱を出したらおじいちゃんおばあちゃんが連れて来たり。お父さんお母さんとここで待ち合わせして、5人ぐらいでぞろぞろ入って来るときもあります。

―先生が医師をめざし、中でも外科を専門にされた理由は?

僕が高校1年生のときに、交通事故で親父が亡くなったんですよ。それで、同じような目に遭った人を助けられるような外科医になりたいと。逆に親父が生きてたら絶対になってない。親父は中学の先生をしていたのだけど、学校医が来たりするでしょう。それを見て、「医者というのは日曜でも夜でも呼ばれて、あんなのは絶対に嫌だ」と言っていましたから(笑)。卒業文集とかに「医者」なんて書いたこともなく、親父が買ってくれた日本の理論物理学者の本を読んで、ああいう学者になりたいななんて思っていましたね。



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