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石橋 幸滋 院長、角 泰人 副院長の独自取材記事

石橋クリニック

(東久留米市/東久留米駅)

最終更新日:2023/01/12

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東久留米駅から徒歩3分ほど。西武池袋線の線路沿いにある「石橋クリニック」は、1993年の開業以来、子どもから高齢者まで広く地域住民の健康を支えてきた。院長の石橋幸滋先生、副院長の角泰人先生ともに幅広い診療科の知識を持ち、「基本的に断らないこと」をモットーに診療を展開。患者の症状だけではなく、置かれている状況も加味して適切な医療機関につなぐ窓口の役目も担っている。それを可能にしているのは、密な地域連携だ。診療の傍ら、東久留米市医師会の地域医療担当理事を務める石橋院長は、地域の病院、クリニックとの関係も深く、多職種に多くのパイプを持つ。また介護や福祉にも注力し、角副院長と協力し合い地域医療の活性化に努めている。石橋院長と角副院長に、診療にかける思いや地域での活動、今後の展望などを語ってもらった。

(取材日2022年11月9日)

多方面との連携を生かして患者に適した医療の提供を

こちらの医院の特徴を教えてください。

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【石橋院長】標榜している内科と小児科だけではなく、診療科を問わずに対応しています。ただ、自分たちだけですべて解決することはできませんから、地域内の医療機関をはじめ、多職種との連携が必要です。その時大事なのは、患者さんそれぞれに適した場所を見つけること。私は東久留米市医師会や東京都医師会の仕事もしており、多くの医療機関を把握していますから、患者さんに合った医師や病院、クリニックを紹介できるという強みもあります。
【角副院長】石橋先生のお話にもあるとおり、来る患者さんを断らないことは当院の一番の特徴です。基本的にどんな困り事を抱えている方も受け入れ、お話を聞き、どういった医療機関へ行けばいいのかを含めて対処を考えます。在宅の方もお断りしません。ホームドクターとしてそういった対応を大切にしています。

地域での連携がかかりつけ医として大事なのですね。

【石橋院長】例えば救急隊は、患者さんの受け入れ先としてふさわしい病院に順番に電話していきますよね。それと同じように、当院に来られた患者さんで、より専門的な医療が必要だと判断した場合には、われわれも患者さんに合った医療機関を考え、順番をつけて電話をしていきます。それは医師会を含め、地域の中でいろいろな方と連携を取っているからこそできることだと思っています。病院だけではなくクリニックでも「この先生は循環器が得意」といったように、それぞれの先生が何を得意としているか、地域内でしたらすべて頭に入っています。先進の医療が必要であれば、東京医科歯科大学などに紹介することもありますし、入院した後に必要となるリハビリテーション施設なども紹介します。さまざまな医療機関と連携していますので、困った時はぜひ頼りにしてください。

患者さんはどのような方がいらっしゃいますか?

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【角副院長】高齢の生活習慣病の方が多く、健康診断の二次検査でいらっしゃる方もいます。新型コロナウイルス感染症の感染拡大以降は急性期疾患で受診する子どもの患者さんが減っており、待合室にお子さんの姿が見えないのが少し寂しいですね。ワクチン接種も行っていますので、インフルエンザワクチンを打った後に、新型コロナワクチンを接種される方もいます。
【石橋院長】当院は1993年開業ですから、5、6歳の頃に通ってくれていた子が大人になって子どもを連れて来てくれることもありますね。高齢の方が多いですが、若い世代の患者さんも多く、年齢層は幅広いです。症状でいうと最近は、新型コロナウイルス感染症に罹患された方で治った後も体のさまざまな不調に悩んでいる方が増えていますので、頭がぼーっとする症状や、全身倦怠感、長引く咳などの症状のご相談に乗っています。

訪問診療や感染症に関わる診療も対応

石橋院長が現在取り組んでいることを教えてください。

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【石橋院長】クリニックでの診療以外にも、特別養護老人ホームや高齢者の認知症グループに訪問診療を行い、地域の3つの保育園の園医、2つの学校の校医も務めています。他に、地域における「健康づくり」のため、さまざまな分野での環境整備に取り組んでいます。例えば、東久留米市の災害医療コーディネーターとして災害発生時の対応を行ったり、メンタルヘルスの分野では東久留米市の自殺対策にも取り組んでいますし、東久留米市在宅医療・介護連携推進協議会の副会長として、介護保険制度が施行される際の立ち上げから市の介護・福祉事業にも携わってきました。東久留米市医師会の地域医療担当理事も務め、市の新型コロナウイルス感染症対策に関わり、医療機関に向けた情報提供も行っています。

新型コロナウイルス感染症には、どのように対応していますか?

【石橋院長】当院では、発熱のある方の検査や診療も行っています。出入り口を分けるなど、一般の患者さんとゾーニングをして、駐車場の車の中で検査を行うこともあります。新型コロナウイルス感染症の患者さんの在宅療養にも対応し、医療機関にかかれない自宅療養者の診療も行っています。

訪問診療についてお聞かせください。

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【角副院長】訪問診療のニーズは高まっていると感じます。患者さんのお家に伺うと、普段の生活が見えてきますし、お仕事や趣味のことなど、クリニックではわからなかった生活背景がよくわかるのは診療をする上でも役立ちます。何より、落ち着いた雰囲気で診療を受けていただけるので、そのメリットは大きいですね。ただ、ご家族のサポートも大事ですし、独居や老々介護の方もおられますし、医師だけでは解決できない問題は多々あります。ですから、気になることがあると、ケアマネジャーや訪問看護師にすぐに連絡します。MCS(メディカルケアステーション)という情報共有システムも、多職種協働に役立てています。

多職種協働で地域の人々の人生を豊かに

診療の際、大事にしていることは?

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【石橋院長】患者さんが必要とする医療を生活指導も含めて丁寧にご提案していくことです。そのため、多職種協働をテーマとして掲げ、経験豊富な栄養士に月2回来てもらって患者さんに栄養指導を行っています。医師が言ってもなかなか行動変容につながらないケースがあるのですが、どういうふうに生活を変えたら人生を豊かに過ごせるかという観点から指導しているので、患者さんも興味を持って取り組んでくれているようです。多職種の知識を合わせることで、より良い診療につながっていると思います。
【角副院長】患者さんが当院に来られた目的をしっかりと伺うようにしています。薬を飲まないと不安なのか、医師の意見を聞きたいのか、その辺をしっかりお聞きし、それに合わせてご対応します。また最近、できるだけ笑おうと思っています。マスクを着けているので笑顔は見にくいですが、診察中はできる限り笑顔で受け答えするようにしています。

医師を志したきっかけを教えてください。

【石橋院長】高校時代に時実利彦先生の著書に感銘を受け「脳の研究をしてみたい」と思ったことがきっかけでした。自治医科大学を卒業後、相模湖のクリニックに2年間勤務した後、大学の地域医療の教室で2年勤務し、その後、アメリカに留学し家庭医療に従事する医師の教育について勉強しました。帰国後は神奈川県の保健所、大学での勤務を経て、アメリカ留学や保健所での経験も含めこれまで勉強してきたことを還元したいと考え、開業に至ります。
【角副院長】世界の不条理や不平等を少しでも減らせる職業は何かと考え医学部に行きました。もともと外科医師の修行をしましたが、外科の技を極めるというよりは、医師の少ない地区でも診療できるよう外科のスキルを身につけたいという思いが強かったです。その後、結核の研究職を経て東日本大震災の被災地で石橋先生とご一緒させてもらったご縁もあり、こちらのクリニックで勤務することになりました。

今後の展望をお聞かせください。

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【石橋院長】今後はオンライン診療も視野に入れていきたいですね。画面越しに患者さんの表情の変化やニュアンスを把握するのは難しく、逆に本当に必要なことを患者さんへ伝えきれるのかが課題になりますが、必要に応じて取り入れていければと思います。気楽に何でも相談しに来てください。これからも患者さんにとって、地域にとって、役立つクリニックでありたいです。地域医療が専門ですから、医師だけではできないこともいろいろな方の力を借りて、地域の方々が元気に幸せに過ごせる町づくりをしていきたいですね。

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