全国のドクター13,814人の想いを取材
クリニック・病院 156,787件の情報を掲載(2025年7月02日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 立川市
  4. 立川駅
  5. 泉医院
  6. 泉 康二 院長

泉 康二 院長の独自取材記事

泉医院

(立川市/立川駅)

最終更新日:2025/07/02

泉康二院長 泉医院 main

「泉医院」は、立川駅から徒歩約5分の所に立つホテルエミシア東京立川(旧・立川グランドホテル)の1階に位置する産婦人科・内科の医院である。院長を務める泉康二先生は、とても気さくで話しやすい雰囲気が魅力のベテラン医師。月経困難症や子宮内膜症の患者が多いという同院では、新しい治療薬も積極的に導入しているが、それは「症状で苦しむ患者さんを、少しでも楽にしてあげたい」という思いがあるからだという。多趣味な泉院長は、余暇には登山・写真・自転車・ジム・家庭菜園などを楽しみ、充実した時間を過ごしリラックスしている。そんな泉院長にこれまでの経歴や診療のモットー、今後の展望などについて話を聞いた。

(取材日2025年5月28日)

大学時代に感謝された経験から産婦人科医に

まず、医師をめざした理由を教えてください。

泉康二院長 泉医院1

父が医師で、内科医院を開業していました。田舎で医師が少なかったので、内科以外の診療も幅広くしていたのが印象に残っています。そのような父の姿を幼い頃から間近で見ていましたので、知らず知らずのうちに将来は医師になりたいなと考えるようになりました。産婦人科を選んだのは、大学6年生の時の経験がきっかけです。さまざまな診療科をローテーションしながら経験しましたが、産科にいた時にお産を終えたお母さんやご家族からものすごく感謝され、うれしかったのを覚えています。この経験がきっかけで、産婦人科医になることを決めました。

大学卒業後、どのような経験を積まれたのですか?

卒業後は大学の産婦人科の医局に入りました。また出向として、大宮や立川の病院でも勤務しています。立川で勤務していた時、病院に紹介してくださっていた先生が亡くなってしまい、その方の医院の跡で開業しないかという話が来たのです。当時はまったく開業を考えていなかったのですが、自分の環境を変えてみたいとの思いが湧き、思い切って開業することにしました。開業は1991年のことです。居抜きのような形の開業だったので、物件探しの面では助かりましたが、それ以外の部分は大変でしたね(笑)。書類や手続きの準備、資金の調達、薬などの取引先との交渉、事務処理の方法など、わからないことだらけ。もともと開業を考えていなかったため、まったく準備をしておらず、調べながら進める状況でした。でも結果として開業して良かったです。自分の考えた診療を自分のペースで実行できるのは、開業医の魅力だと思っています。

立地や院内のことでこだわっている点はありますか?

泉康二院長 泉医院2

当院は、立川駅北口からすぐの所にある「ホテルエミシア東京立川」というホテルの1階にあります。医療機関としてはかなり変わった立地で、「珍しいね」と言われることも多いです。先ほど話したように、居抜きのような形での開業でしたので、この場所につくったのは前の医院の先生の意向でした。珍しいからこそわかりやすい立地ともいえます。また、院内は狭いですが、ゆっくりと落ち着ける雰囲気にしています。院内には写真を飾っているのですが、この写真は休みの日に私が撮影したお気に入りの作品です。患者さんが少しでも写真で癒やされたらいいなと思っています。今では休日に良い写真が撮影できたら、院内に飾るのが楽しみになっていますね。

新しい治療薬を積極的に活用

産婦人科と内科がありますが、どのような患者さんが多いですか?

泉康二院長 泉医院3

婦人科がメインですね。現在、産科は妊婦健診のみで、分娩は近くの病院に紹介しています。婦人科の受診は、月経困難症や子宮内膜症の方が多く来院されています。性病で来られる方もいますね。世代は50代くらいまでと幅広いですが、特に10代〜30代の方が多いです。

月経困難症の治療で、以前とは変わった部分があると伺いました。

泉康二院長 泉医院4

月経困難症の方に処方している薬が変わりました。以前は主に低用量ピルを処方していたのですが、今は「ジエノゲスト0.5mg」をメインに処方しています。低用量ピルは、血栓症を発症する恐れがあるのが欠点でした。そのため低用量ピルを処方した方の体調を、常に注視しなければならなかったのです。しかし、ジエノゲスト0.5mgは血栓症の原因となるエストロゲンが含まれておらず、副作用としての血栓症の発生がないため、安心して処方でき、とても助かっています。またジエノゲスト0.5mgは低用量ピルに比べ費用に配慮して処方できるので、患者さんの金銭的負担も軽減でき、治療に踏み出すハードルを下げることにつながるのではないかと思います。加えて、先ほども申し上げたとおり、血栓症が起こらないため、ジエノゲスト0.5mgに変えてからは説明が複雑ではなく助かっています。

体の健康には、心の健康が必要

診療の際に、大事にしていることはありますか?

泉康二院長 泉医院5

「体の健康には、心の健康が必要」ということが、私の診療のモットーです。これは診察券の裏にも記載しています。診療のときは患者さんの話をしっかり聞き、気持ちが前向きになるような話をするようにしています。診察に時間がかかりますが、患者さんとじっくりと向き合って話をすることが大切です。病院勤務時代に忙しすぎて話を聞くことがおろそかになっていた時期がありました。その自己反省がもとになって、このモットーに至ったのです。

休みの時は、どのようなことをしてリラックスしていますか?

山登りが趣味なので、天気が良ければ登山をします。立川から高尾山まで中央線ですぐ行けますので、朝早く出発し、午前中に高尾山に登って帰ってきたりしますね。また、写真は高校時代からの趣味。特に、広い所や花が好きで、風景写真や花の写真を撮りに行きますし、ロードバイクなど自転車に乗るのも好きです。あとは、自家菜園で野菜を育てています。休みの日は、朝に育てている野菜のチェックをするのが日課です。ミニトマトやゴーヤは毎年育てていて、それに加えて、今年はニンジン、ジャガイモを栽培しました。育てた野菜を取って食べるのが楽しみです。

今後の展望を教えてください。

泉康二院長 泉医院6

月経困難症で悩む患者さんを1人でも多く救いたいと思っています。以前に比べ治療法の選択肢が増えており、特にジエノゲスト0.5mgについて多くの方に知ってもらいたいですね。前述のとおり、エストロゲンが入っていないため血栓症のリスクがなく、費用に配慮して処方できることに加え、最大骨量の低下を招かないため、10代前半の方でも安心して使っていただけます。また、別の治療法として子宮内黄体ホルモン放出システムもあります。子宮内で黄体ホルモンを放出する医療器具を挿入する治療法で、一般的には避妊具として知られておりますが、子宮内膜を薄くすることを図り、月経量の減少をめざすもので、月経困難症の方にも有用な治療法なのです。さらに月経困難症や月経過多と診断された場合、保険適用であることも広く知ってもらいたいと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

月経困難症でお悩みのとき、早めに診察を受けてください。言いにくかったり心配だったりするかもしれませんが、我慢したままでいると悪化してしまいます。私も話しやすい雰囲気をつくって、相談しやすいように努めていますので、お気軽にお話しください。

Access