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奥平 圭輔 院長の独自取材記事

奥平クリニック

(立川市/西立川駅)

最終更新日:2019/08/28

20190329 bana

JR青梅線・西立川駅から歩いて10分の場所にある「医療法人社団開自会 奥平クリニック」。2017年10月に奥平圭輔医師が先代から院長を継承し、新しい体制での診療がスタートした。奥平院長がめざすのは「利用しやすく、専門性も備えるクリニック」。自身が得意とする内視鏡検査をより充実させたいと、現行の胃の検査に大腸検査も加えている。診療時には患者の話をじっくりと聞き、わかりやすく説明することを心がけ、内視鏡検査では痛みやつらさが減るように工夫する。「患者さんの生活背景をくみながら問題の解消をめざす、その人全体を診る医師として成長していきたい」と話す奥平院長に、診療への思いや取り組みについて聞いた。
(再取材日2019年3月29日)

震災を機に、地域に根差した開業医への憧れが増す

どのような経緯で開院したクリニックなのでしょうか。

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今まで院名と私の名前が違いましたので、新しく来院された患者さんは疑問に思っていたかもしれません。こちらは私の勤務医時代の上司である都築義和先生が2005年に立ち上げたクリニックで、2017年の10月に私が継承しました。都築先生が埼玉医科大学の准教授に就任されるにあたり、クリニックの院長職との兼業は難しいとのことで、私にお声がかかった次第です。私は防衛医科大学を1997年に卒業して以来、自衛隊病院、基地医務室や民間病院などに勤務してきました。各地を転々とする生活も楽しかったのですが、医師として東日本大震災の被災地支援に携わった時、震災直後から早々にクリニックを開けて被災された方々を診療される医師を見て、地域に根づいた開業医への憧れを抱いたのです。

開院されて13年目になります。現在はどんな患者が来院されますか?

周辺にお住まいの方が多いですね。当院がある立川市富士見町は市内の中でも医療機関が少ないエリアで、以前から医療機関が少なかったので、継続的に通われている方が目立ちます。患者さんのおよそ半数は65歳以上のご高齢の方。また立川市には小児科を標榜しているクリニックが少ないので、子連れのお母さんも多い。都築先生と私はともに消化器が専門なので、主訴として多いものもやはり消化器に関わるものになります。中でも逆流性食道炎が目立つように感じます。

これからどんなクリニックをめざしていくお考えなのでしょう。

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患者さんが利用しやすく、専門性も兼ね備えたクリニックでありたいです。中でも、専門性という点で、消化器分野の中でも私が得意とする内視鏡の検査に注力したいですね。今までは胃の内視鏡検査を行っていましたが、胃の内視鏡検査に加えて、大腸の内視鏡検査も始めました。遠い病院に行かなくても近くのクリニックで検査を受けられるようになることで、患者さんの利便性も増すのではないでしょうか。

丁寧に検査を行い、病気の見逃しを防ぐ

診療時にはどんなことを心がけていますか?

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患者さんのお話をじっくりと聞いて、わかりやすく説明することです。近年は電子カルテが普及したことで「医者が自分の顔を見てくれない」と不満を覚えている方も多いようです。当院でも電子カルテを導入していますが、パソコンの角度を調整して患者さんのほうを向きやすくして、なるべくお話を切らずに最後まで聞くようにしていますね。説明する際には専門用語を使わず、イメージがしやすいよう例えを用います。説明した気になって自己満足を覚えるのは医師としてとても嫌なことなので、患者さんにしっかりと理解してもらってご帰宅いただけるようにしたいですね。

先生の専門である内視鏡の検査についてはどんなことを意識されていますか?

痛くない、苦しくないことです。胃の検査では経口以外に鼻から内視鏡を挿入する経鼻内視鏡も導入していて、経鼻では経口時とは違って吐き気を催す心配はほとんどなく、楽に受けることができると思います。大腸の検査においても、若い方や女性、痩せている方など痛みが出やすい人に対しては意識レベルを下げる鎮静剤も活用しています。私は勤務医時代に自分で自分の大腸検査を行い、内視鏡操作でどのような痛みが生じるかも確かめていましたから、そういった経験も生かし、痛みの少ない検査を行いたい。もちろん、病気を見逃さないことが最も重要ですから、慎重に確認していくことを怠らないのは前提です。自衛隊時代には、過去に検査を受けていただいた方が、検査の痛みが少なく楽だったということで、ありがたいことに遠方から来ていただくことも多くありました。

消化器分野でも病気の早期発見が重要なのですね。

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ええ。胃がんと大腸がんは日本人における死亡数の多いがんですが、ともに早期発見・治療で完治しやすいのです。胃がんの予防と早期発見のためにまずは内視鏡検査を行い、ピロリ菌が陽性の場合は除菌をしましょう。ただ、除菌治療の段階ですでに目に見えないレベルの胃がんができてしまっている場合もあります。除菌でがんは消滅しませんから除菌成功に満足せず、しばらくは内視鏡検査を受けていただくことをお勧めします。大腸がんは食生活の欧米化に伴い増えており、今後もさらなる増加が予想されているので注意が必要です。まずは便潜血検査を受け、異常があれば内視鏡検査を受けましょう。便潜血で異常があっても、症状がなく、また「怖い」「恥ずかしい」などの理由で内視鏡検査を受けない方がいらっしゃいますが、症状が出た時には病気がかなり進行していることが多いです。異常が痔によるものか、がんなどの重い病気によるものかは早めに確認しましょう。

その人全体を診る医師としてさらに成長していきたい

ところで、先生はなぜ医師を志されたのですか?

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妹の他界が大きく影響しています。私は3人きょうだいの真ん中に生まれ、きょうだい皆とても仲が良かったんですね。ところが私が10歳の頃に妹は交通事故に遭い他界してしまいました。冷たくなった妹の手を握り、医師になることを固く決心しました。その時の思いが2年の浪人を経て防衛医科大学校入学という形で結実したわけです。妹の他界を機に、「人生は一度しかないからこそ、後悔はしたくない」という思いが強まったのも医師の道を後押ししました。

お忙しい日々の中、休日はどんなふうに過ごされていますか?

自宅でのんびりとしていることが多いですね。子どもが小さい頃はよく家族みんなで旅行などに出かけていましたが、4人いる子が大きくなって今では中学、高校の子もいますから、なかなか予定が合わない。自衛隊にいたときは、転勤でいろいろな地を回ることも多かったので、転勤は私たち家族にとっては楽しいものでした。特に沖縄時代はダイビングに入れ込んでいたので、いつか子どもと行きたいと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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私は1997年に防衛医科大学を卒業して以来、一貫して内視鏡の検査と治療に携わってきました。日本消化器内視鏡学会が認定する消化器内視鏡専門医の資格も保有し、医師としては相応のスキルを身につけられたと考えています。だからこそ、これからは自分が培ってきたことを地域の患者さんに還元していきたい。開業医として診療にあたっていると、患者さんの日常を知れるようになるんですが、これは私にとってはうれしい発見でした。病院勤務医時代はクリニックからの紹介患者さんが多かったので、関係性がどうしても一過性のものになりがちでした。その人全体を診ることが医師の仕事なのだなとあらためて実感しているとともに、患者さんの生活背景を踏まえながら悩みを解消できる診療が行える、そんな開業医として成長していきたいです。

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